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ウォンテッド!ザ!ヒューマンリソース!

銃声、額から血を噴いて後方に倒れる脂ぎった男。もちろん殺ったのは俺。

無駄に広いオフィス応接室でビズの話を持ちかけられた俺は、迷わず乞食の豚野郎を射殺した。何故かって?

「一日平均稼働20時間で日収1000万、しかも通貨単位がロジじゃなくドルだぁ?そんなもん今時鼻もかめねぇ電子クズだろうが」
「ででででもそこを人材連れてくるのがあんたの仕事じゃ!?」
「ちげぇーよ死ね」

再度銃声、こめかみに大穴開けてピエロの様に横転する痩せぎすのクズ。

「良いかぁクズども、カネってのは信頼を数値化したもんなんだ。てめぇらみたいなクソバカの頭に馬糞が詰まってる奴らの言いなりじゃカネにならねぇ。アンダスタン?」

物に変わったボンクラどもに、だらだらと講釈垂れてやる。サービスだ。

「部長が!?課長も!」
「ちくしょう敵討ちだ!」
「俺達をなめんなよ!」

見栄っ張りな応接室になだれ込んできたならず者社畜のバカどもをベレッタM93Rを振りながら迎え入れてやる。
連中の手には釘バットやらマチェットやら。銃弾は今や宝石よりも貴重で高価だ。

「よーぅし動くな、いい子にしてれば俺が倍の日当で半分の稼働時間の職場に売り飛ばしてやる」
「エッ……!」
「騙されるなよお前ら!そいつは詐欺師だ!」

最後に入ってきた奴は黒光りしてるパリピを老けさせたような、だせぇ中年。
そいつだけは粗悪品のリボルバー振り回してこっちを威嚇してきやがる。

「おっと親玉の御登場か、だったら」

突如、応接室の横合いの壁をぶち破り無人の強化外骨格パワードスーツが乱入してくる。
動揺するクズ共を尻目に搭乗席に飛び乗ると、パイロット認証ON。

「ホワイトには人材を、
反社ブラックには粛清を。
労基法第49条に基づき貴様らを抹消する。
つーまーり、汚物は、焼却のお時間だ」

パワードスーツ左腕が熱く紅蓮を吐いた。

【続く】

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