【2022年3月】八重山旅行① 初日から酒ばっかりの石垣島
八重山への旅は20代の頃にハマって、その熱もしばらく沈静化していたが、ここ数年でまた再燃してしまった。
今回は去年の10月に続いてなので、まだ半年も経つか経たないか‥‥というタイミングとなった。
往路はフライト費をケチってPeachにしたが、LCCの割にしっかり2万円もして、後に卒業旅行シーズンであることを知る。
予定では13:50の成田発だったが、不審な荷物を預けた客がいたそうで、すったもんだ揉めて40分も遅延してしまった。
その客は飛行機から降ろされていったが、搭乗時に突如自分の前の列に現れて、なんだコイツはと思い抜かしたところ、「並んでんだよ」と因縁つけてきた人だった。
髪の毛ボサボサでマスクもつけずに耳たぶに鉛筆で掘ったような入れ墨があり、関わり合いにならなくてよかった。
LCCはこういうのがいるからいやだ。
離島ターミナルができる前の昔はここが“離島桟橋”だった
ともあれ4時間にわたる退屈なフライトを経て石垣島到着。
出発が遅れた割に到着はほぼ定刻だった。
空港からはカリー観光のバスでさっさと市街へ向かい、ホテルに荷物を放り込んで夕食へ出かける。
店はいつもの『えいこ鮮魚店』で、入店すると満席だった。
通常ならふらっと立ち寄って入れるのだが、少し嫌な予感がして一昨日に予約していた。
正解だった。
オリオン生で長旅で渇いた喉を潤し、ラフテー、刺身盛りを頼む。
しかし、通されたのがテーブル席でどうも落ち着かない。
店内は観光のカップル客や卒業旅行でワイワイやってるグループで、一人客の肩身が狭い。
カウンターはわずか3席しかなく、地元のオッチャンらで占められている。
これで500円!この日はカジキが旨かった
しばらくしてカウンター客が一人、二人と席を立ち、空いたタイミングを見計らって、
「あのぉ、カウンターに移してくださいな」
そう懇願して席を移動した。
一人残っていたMさんというオッチャンは既にべろべろだったが、定年前は私と同業だったようで話が合った。
M本さん、一緒に飲んでくれてありがとうござました
泡盛も三合瓶で頼んで、地元客と交流‥‥ひとり旅の醍醐味だろう。
一本飲み干すことも可能だったが、今回は少し長めに滞在するのでボトルを入れて店を出た。
会計時に「混んでますね」と声をかけると、「そうなんです、観光客が戻ってきたのと、島の人も飲みに出るようになって」とのことだった。
島酒のコーヒー割がけっこうポピュラーらしい
ホテルへ戻っても良かったが、興に乗って二軒目。
ここもいつものスナックだ。
遠い旅先に行きつけがあるのはなんだか喜ばしいことだ。
何がいくらで、ママがどんどん差し出す酒の肴もサービスなのかしっかりカネ取られてるのかよくわからない。
何度通ってもシステムが不明なんだけど、それがまた良い。
島酒とヤギ汁を注文。
これ食べないと島に来た感がない。ヤギMAX!
カウンターにいた先客の妙齢カップルは私と同郷の札幌から来た人で、思いがけず石垣島で札幌のローカル話に花が咲く。
それにしてもこの店は相変わらず強烈で、頼んでもいない料理がどんどん出てくる。
サービスなのかしっかり値段とられてるのか謎だけど、いちいち訊くのも無粋なので訊かない。
しばらくするとこの店で過去1、2回お会いしたことのある静岡の大学講師のOさんとも再開。
お互い示し合わせたわけではないのに、旅してるとこういう偶然はよくあって愉しい。
名刺交換してようやく互いの名前を知った。
明日以降の宿は未定と伝えると、彼の定宿を紹介してくれた。
泡盛もビールもよく飲んだ‥‥
時計を見ると2時ちかく。
「お会計おねがいします」これ多分6回くらい言って、ようやく会計してくれた。
島の夜は濃い。