くちなおし
夏風邪を引いてしまい(ゲホッ)、家にこもっているのはとっても不本意ながら、かといって咳をしながら出歩くことも憚られるので、最近、部屋でAmazon PrimeとNetflixを見ている時間が長い。好きなドラマや映画をオンデマンドで視聴できるというのはとてもありがたい。
ただ、おかげで相対的に本を読む時間が減った💦。やっぱり読むという頭を使う能動的な行為よりも、視聴するという受身的な行為の方が断然ラク。私のような意思の弱い人間は易きに流れるのだなあということを再確認しているところでもある。
ミステリーや探偵ものが好きなので、そういうドラマは片っ端から見ている。タイトルが面白そうだったり、好きな俳優さんが出ていたりすると見る。5話完結みたいなシリーズものが多いので、時間のある時は一気見することもある。最近は風邪をひいて部屋にこもっていたので、面白そうなドラマは大方見てしまった。そして、見たいものがなくなってしまった。
で、タイトルや予告を見てピンとこなくても、ミステリーっぽいものなら面白いだろうと期待を込めて見始めるが、10分もすると見るのをやめてしまうということが多い。10分見てストーリーに没入できなければ、30分見ても面白くないだろうと思ってしまう。要するにせっかち。
もうひとつ、見続けられない理由はドラマが暗すぎるから。どうしてこうも最近は暗いドラマが多いのだろう。世相を反映しているのだろうか??リアルな殺人シーンが出てくるドラマを見たら潜在意識に悪い影響を与えてしまいそうなので、特に寝る前は見たくない。
つい先日、評判になっていた「地面師」というドラマを見た。トヨエツ主演だし、詐欺師の話なのでその手口が面白くて見てしまったが、毎回簡単に、残忍に人が殺されていく。
暗いよっ!
あんまり残酷なシーンが出てくるようなら見るのをやめようと思いつつも、結局最後まで見てしまったが、なんだか後味が悪いドラマだった。その後もいくつかその系統の、サイコパスみたいな登場人物が出てくるドラマにトライしたが、気持ちが暗くなるので途中で見るのをやめてしまった。元気なときならともかく、特に体調が芳しくないときはほっとするドラマが見たい。
で、最近、うっかり暗いドラマを見てしまった後に口直し的に見るのが「きのう何食べた?」。ゲイカップルの微笑ましくコミカルな日常を描いたドラマで、ストーリーも登場人物もチャーミングだし、料理のシーンがふんだんに出てくるし、「今度あれ作ってみよっ」などと思いながら見ているのも楽しいので、その前に見た暗〜いドラマの口直しにピッタリ。30分なので手軽に見られるのもいい。
主演のふたり、シロさん(西島秀俊)とケンジ(内野聖陽)もいいが、私が何度も繰り返し見てしまうのは小日向さん(山本耕史)とジルベールワタル(磯村勇斗)が出てくるシーン😁 このふたりもゲイカップルで、童顔イケメン、体鍛えてて、着ているものにも気を遣っている洗練された大人の男風の小日向さんは、年下のジルベールワタル(小日向さんはワタルを「ベニスに死す」に登場する絶世の美少年ジルベールのようだと思っている😁)にいつも振り回されている。が、どこかそれをマゾっぽく楽しんでるっぽい。
小悪魔みたいに気まぐれなことを言っては小日向さんを翻弄する(でも、どこか憎めない)ジルベールワタルと、彼がヘソを曲げるたびに童顔イケメンかっこいい系の小日向さんがオロオロオタオタする様子がかわいく、おかしくて、彼らが出てくるシーンを何度繰り返し見たかわからない(^-^)。
小日向&ジルベールが登場するシーンの中でも好きなのは多分これ。立派な小日向さんのマンションのキッチンで、鍛えた体にタンクトップ姿!の小日向さんがジルベールワタルのためにいろいろ手の込んだ料理を作る。目の大きな童顔イケメンの小日向さんは、カメラ目線でジルベールに料理のうんちくを語りかけながら、高級な鯛か何かが入ったおにぎりを握るシーンがめっちゃ好きだ。童顔なのにイケメン、童顔なのにマッチョ、それで真面目な顔で粛々とおにぎりを握っている。かっこいいのにどこか絶妙にバランスが崩壊しているところが私のツボにハマってしまったー。
つい最近、「ブラック・ペアン」を一気見したばかりで、あのドラマで一流の心臓外科医を演じているシブい内野聖陽さんと、このドラマでシロさん一筋のゲイの美容師ケンジを演じている内野さんのギャップもものすごく面白くて、それも私にとってはこのドラマの楽しみのひとつ。
シロさんを演じる西島秀俊さんはなんかふつー。他の3人がキワキワなので、それでバランスが取れているのかな??
らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。
らうす・こんぶのnote:
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