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米大統領選を見る上でのキーワード4 アメリカの若者の覚醒

アメリカの大統領選について、できる限り多くのYouTube動画やXの投稿をチェックしてきました。それを見ると、じわじわとトランプ支持が増え、民主党から共和党支持に乗り換える人が増えている(「大統領選を見る上でのキーワード1および2」で述べています)ように見えます。世論調査や大統領選の賭けのOddsの数字を見ても、10月に入ってからトランプの支持が伸びています。

では、誰が民主党に見切りをつけて共和党支持に変わったのかというと、目立つのは若者たち。

”今までトランプが嫌いだった。メディアはトランプが政権をとると独裁政治を始めるとか、彼はファシストだとか言っていて、私はそれを信じてきたけど、ちょっと待てよ、トランプは4年間政権を握っていたが、独裁的なことなんて何もしてないじゃないか。”

YouTubeやXで上記のような趣旨の主張をする若者が増えているのです(統計ではなくあくまでも私の実感値)。数十万を超えるチャンネル登録者を持つユーチューバーだけあって、彼らのリサーチ力、意見の構築力には感服します。彼らはメディアの嘘とハリスの嘘を検証しているので、ぜひご覧いただきたいです。日本語字幕がないので大変ですが、スピードを0.75くらいにすると聞きやすいかもしれません。動画の下にある視聴者のコメントもぜひ見ていただきたいです。私はわからない言い回しが出てきたときは、DeepLに翻訳してもらいながら読みました。

若者だけでなく、もちろん中高年のユーチューバーや政治評論家も大統領選に関してさまざまな動画をあげ、もっと専門的な立場で意見を言っていますが、私は若者たちの動画にとても興味を持ちました。メディアの嘘、ハリスの嘘、オバマの嘘に対して、「こんな嘘にはもう我慢できない」と言っているのです。彼らの主張は私が感じていることでもあります。


Debunking The Biggest Lies Told About Trump. トランプに関して言われている大嘘を論破。
この動画は100万回以上再生され、1万4000件以上のコメントがついています。動画の説明には下記のように記されています。
「In this video we debunk the most common lies that are spread about Donald Trump. This isn’t to say he’s never lied before, this is just to point out how the media is lying about him instead of reporting the truth about him.
このビデオでは、ドナルド・トランプについて広まっている最も一般的な嘘を論破する。これは、彼がこれまで嘘をついたことがないと言っているのではなく、メディアが彼についての真実を報道する代わりに、彼についてどのように嘘をついているかを指摘しているだけです。」

この動画の10:40あたりでアレクサの話が出てきます。それがとても興味深く、また、とても恐ろしいと感じました。

Whatever, I Vote for Trump. とにかく私はトランプに投票する。
私が見た中では唯一のアジア系アメリカ人。この動画は100万回以上再生され、2万2000件以上のコメントがつきました。それほど共感を集めているということです。話は論理的でまとまりがあり、とてもわかりやすく、説得力がありました。コメントの多くは若者たちの声だと思いますが、読んでいてとても面白い。アメリカの若者のエネルギーが伝わってきます。


I am NOT falling for Kamara Harris. カマラ・ハリスには騙されない。
チャンネル登録者217万人!トランプに対するファクトチェックは主流メディアによって盛んに行われていますが、カマラ・ハリスに対するフェクトチェックはほとんどありません。ハリスの話にはファクト・チェックに値するような中身がないので、チェックしようがないということもありますが。この動画では過去のハリスの動画をひとつひとつ取り上げて検証し、容赦なく彼女の嘘を指摘しています。

I was a Trump-hater -- until I learned the truth of the media's 'very fine' lies.  私はトランプ嫌いだった--メディアの『とても立派な』嘘の真実を知るまでは。
これは個人のYouTubeアカウントではありませんが、ニューヨークポスト紙が寄稿者の主張を載せています。概要欄には、下記のような説明がありました。(下に日本語訳があります)

I became a free man once I understood the truth of what our mainstream media is, rather than the front it hides behind. NY Post contributor Adam B. Coleman shares this story.

Journalistic professionalism has been superseded by unabashed bias as outlets propagandize for one particular political party, to the detriment of truth.

And if they’re not lying about their adversary to sway public perception, they’re conspiring to glorify their friends in DC as sinless political deities.

Kamala Harris is the media’s deity of the moment — constantly praised for not being either Joe Biden or Donald Trump and receiving 66% more coverage than Trump from major media outlets. An incredible 84% of that coverage has been positive.

Meanwhile, our supposedly “fair” media lambasts Trump with negative coverage 89% of the time, the Washington Examiner reports, and continues to perpetuate long-debunked falsehoods about him alongside the Democratic Party.

私は、主流メディアが隠している表向きではなく、その正体を理解したとたん、自由な人間になった。NYポストの寄稿者、アダム・B・コールマンはこのように語る。

ジャーナリズムのプロフェッショナリズムは、真実が損なわれるような、特定の政党のためのプロパガンダを行うような、臆面もないバイアスに取って代わられた。

そして、世間の認識を揺さぶるために敵について嘘をついていないなら、彼らはDCの友人を罪のない政治的神として美化するために共謀している。

カマラ・ハリスは、ジョー・バイデンでもドナルド・トランプでもないと常に称賛され、主要メディアからはトランプよりも66%多く報道されている。その報道の84%は肯定的なものだ

一方、ワシントン・エグザミナー紙によれば、「公正」であるはずのメディアは、89%の割合でトランプ氏を否定的に報道し、民主党と並んでトランプ氏に関する長らく否定されてきたデマを流し続けている。

※ 最後のコメントの太字部分は私が太字にしました。重要な数字だと思うので。




らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。

らうす・こんぶのnote:

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