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東大薬学部を4年で卒業して就職した話

久しぶりにnoteにログインしてみたら、数年前の私が書いたらしい下書きが眠っていました。
せっかくなのでちょっと修正して公開しておきます。こんな奴もいるんだな、くらいに思っていただければ…。

※タイトルだけだと何のこっちゃだと思いますが、前提として、東大薬学部生は9割くらいが4年制→修士という進路をとります。6年制(薬剤師免許を取れる方)の定員は1学年80人のうち精々5人程度。
4年で卒業・就職する人は居ても年に1人か2人なのでわりとレアなのだ。

東大生は2年の半ばに学部振り分けがありますが、薬学部は振り分け時点で4年制・6年制が決まっていません。3年時に6年制希望者への面接・選考があります。
私は元々6年制志望でしたが、選考に落ちて4年制に決定しました。確か3年の10月か11月くらいのことです。
この時点では修士に行くかどうか迷っていました(皆当然の如く院進するので…)が、学部卒就職の可能性も考えて就活をすることにしました。

公務員や公務員系の団体を志望していたこともあり、実際に選考など受けはじめたのは4年生になってからです。3年生の夏ごろから就活を始める人も多いと思うので、わりと遅いスタートですね。まあ結果発表があまりに遅い(最遅では10月とか)ので仕方ない。
同じ理由で出願先も3箇所程度でした。わりと思い切った減らし方したなという感はありますが、正直そんなにいくつもマトモな志望理由を考えられる気がしなかった。
(就職先に関してはのちに色々と思うところが生じるわけですが、今回は置いておきます)
ちなみに公務員試験の勉強を始めたのは3年の12月でした。個人的には、高校で全く取らなかった政経あたりの分野が厄介だった記憶があります。

その後研究室へ配属され、就活と並行して院試を受けるかどうかを改めて考えました。
上でも書きましたが、東大薬学部の4年卒就職の割合はとても低いです(0人の年も普通にある)。それもあり、進学については院試の申込期限ぎりぎりまで迷いました。
ついでに学部卒が少なすぎて就職に関する情報もサポートも学内では無に等しいです。

しかし、半年ほど研究室での生活を体験し、その生活を向こう2年若しくはそれ以上楽しんで続けられるかと考えた際、そうではないように感じました。また仮に地方公務員を志望する場合、学部卒と修士卒での差は年齢のみであり、特段有利になることはありません。院卒が必須の職種を目指しているわけでもありませんでした。
要は院進に大きな魅力を感じられなかったという理由で、私は学部卒での就職を決めました。
もちろん就職に直接関係せずとも、院での経験にも大きな価値があるでしょう。その辺りについては何に重きを置くかで変わってくると思います。

話を戻しますが、結局無事に2箇所から内定を頂き、その片方で働くことになりました。
研究室では院進を勧めるような空気も多少はありましたが、直接的に反対されることはなく平和に送り出して頂けました。
ちなみに祖父母は大学院まで行ってほしかったようです。ちょっと意外性。

以上が東大薬学部を4年で卒業し就職した顛末です。
学部卒就職者が少なすぎて迷う所もありましたが、流されるままに院進を決めなくて良かったなとは思っています。目的の薄い研究室生活は色々よろしくない気もしますしね…

ピンポイントすぎる情報ですが、誰かの何かの参考になる日が来れば幸いです。

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