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三日月ちゆるのカッケー歌枠シーンをただただ語るだけの記事

 UniVIRTUAL所属のVtuber三日月ちゆる。通称『ゆるち』
 雑談でもゲームでも歌枠でも、天然から仕込みまで豊富なネタでリスナーを笑顔にしてくれるVtuberである。

 つまりは芸人枠である。

 …と、ついつい紹介してしまうが、忘れてはならない。
 音楽を主軸とする事務所になぜ彼女がいるのか。それは、曲のジャンルを問わない幅広い歌声、力強い低音、爆発力と技巧を兼ね備えたラップーー彼女は間違いなくロックでクールなVsingerなのである。

 というわけで、この記事はお笑い抜きで三日月ちゆるのカッコイイ歌枠シーンを歌唱曲にフォーカスして紹介しようというものだ。
 この記事ではこれ以降、あえて愛称の『ゆるち』を使用しない。ひょっとすると、彼女の芸人的な側面が際立って、歌枠をあまり見たことがない方もいらっしゃるかもしれない。拙文ではあるが、この記事を通して彼女のカッコよさを知っていただけるのであれば幸いである。

飛天/Ayase×R-指定

2024/9/16 イケボ女子歌枠リレー 28:40~

 三日月ちゆるの得意分野として真っ先に挙げられる高速ラップの技術を、存分に味わえるのがこの曲だろう。
 いわゆる『高難易度曲』として、Vsingerでも歌枠での生歌唱を倦厭する方が多い。ましてや失敗の許されない歌枠リレーなら尚更だ。
 聴いていただけるとわかるかもしれないが、優れたリズム感はもちろんのことながら、一音一音の発音が非常にクリアなのに驚かされる。ついつい勢いで歌ってしまいそうなところを丁寧に歌い上げるのは彼女のこだわりが現れており、原曲よりも歌詞が聞き取りやすいとすら筆者は感じている。

アンサイズニア/ONE OK ROCK

2024/11/9 さいつよ歌枠リレー2 0:02:57~

 三日月ちゆるが特に好んで歌っているのだ男性邦ロックだ。特にONE OK ROCK、UVERWORLDなどは豊富なレパートリーを持っているが、その歌声は男性ボーカル顔負けの迫力であり、この歌枠リレーでも存分に発揮されている。
 先のラップでもそうだが、彼女の力強さを支えているのは尋常ではない肺活量ではないかと筆者は見ている。かつて『唱』の歌ってみたでAdoさん本人から褒められた経験があるが、普通なら苦しくなってブレスを挟むようなところを平然と一息で歌いきってしまうほどだ。
 この爆発力と前進力、ぜひとも味わっていただきたい。

感情御中 - WANT U LUV IT

2024/11/1 オリ曲リリース記念歌枠 1:50:09~

 男性曲が目立つレパートリーが特徴的な三日月ちゆるだが、女性ボーカルの曲を歌ったらどうなるか。その一つの答えがこれだ。
 歌ってみたを投稿している曲だが、筆者もさすがにこれを生で歌うのは無理だと思っていた。ところがどうだろう。難易度の高いラップパート、迫力のある重厚な低音パート、一転して突き抜けるようなサビの最高音まで、圧倒的な総合力を見せつけている。歌っている数こそ少ないが、巡りあったときはぜひ堪能していただきたい。

slash/yama

2024/11/28 マクロス・ガンダム縛り歌枠 15:01~

 多声類を自称する三日月ちゆる。ラップ曲以外の女性ボーカルも伸びやかに歌っている。これは先日配信された歌枠からだが、本人も一番うまく歌えたと自画自賛するのには納得の一曲だ。
 あまりに声が出たせいでマイクの音が少し割れてしまうほど。それでも聞き苦しくないのはその迫力ゆえだろう。

終わりに

 いかがだっただろうか。三日月ちゆるの『おもしれー』側面に注目している方はそのイメージのギャップに驚かされるのではないだろうか。
 一方、レパートリーがなかなか増えないことで飽きられてはいないか――そんな悩みを隠さず話すことがある。だが、彼女はそれに対する努力を怠ってはいない。メンバーシップ限定配信では歌覚え枠を配信することがあるが、様々な曲を繰り返し歌って自分のものにしていく姿には感服させられる。
 彼女の未来への前進が実を結ぶ日はそれほど遠くない。筆者はそう信じている。