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独検2級に2カ月で合格するための参考書と勉強量

おひさしぶりです。めーてーです。
このたび、昨年2024年12月1日(日)に行われたドイツ語技能検定試験(以下、独検と略記します)2級に合格しました。

URKUNDE DIPLOM DEUTSCH IN JAPAN
「-2 kyu-」

本記事では、私が独検2級合格のために、①どのような参考書を使用したか(勉強手段)、②どれだけ勉強したか(勉強量)、これら2つについて説明します。

ドイツ語を勉強する際に使用した参考書を紹介しているので、本記事は、独検2級の受験を考えている方だけでなく、ドイツ語を勉強したいが、どの参考書がよいのかわからない方にも、役立つと思われます。



独検2級のレベル、試験の構成、合格最低点

まず、独検2級のレベル、試験の構成、合格最低点について、念のため確認しておきましょう。

独検2級のレベル

まず、独検2級のレベルについて確認します。公式サイトによると、独検2級のレベルは、以下のとおりです。

・ドイツ語の文法や語彙についての十分な知識を前提に、日常生活に必要な会話や社会生活で出会う文章が理解できる。
・やや長めの文章の主旨を理解し、内容についての質問に答えることができる。
・具体的・抽象的なテーマについてのインタビューや短い記事の内容を聞き取ることができる。
・短いドイツ語の文を正しく書くことができる。
・対象は、ドイツ語の授業を約180時間(90分授業で120回)以上受講しているか、これと同じ程度の学習経験のある人。
・語彙3000語

https://www.dokken.or.jp/about/level.html、2025年1月17日最終閲覧

試験の構成

次に、試験の構成を確認します。独検2級の試験は、①筆記試験80分、②聞き取り試験約30分から構成されています。①筆記試験は、文法や語彙に関する問題と、長文問題から構成されています。他方で、②聞き取り試験は、2部構成となっています。第1部は、「短い会話を聞き、その内容として適切なものを一つ選択肢の中から選び出す問題」です。第2部は、「ドイツ語の文章を聞き、その内容に関する質問に対する答えとして適切なものを一つ選択肢から選び出す問題」です。
(Kirsten Beisswenger・矢羽々崇・山本淳・渡部重美(著)、獨協大学独検対策講座 (編集)『CD付 独検2級合格講座 中級ドイツ語へのスキル・アップ』三修社、2013年、p. 12)

試験の合格最低点

最後に、試験の合格最低点について確認しておきます。公式サイトによると、独検2級に合格最低点は、年度によって差はありますが、50点から60点の間のようです。各問題への配点は不明ですが、合格するには、少なくとも半分以上の問題に正解する必要があるでしょう。(https://www.dokken.or.jp/result/summary.html、2025年1月21日最終閲覧)


どのような参考書を使用したか(勉強手段)

以上、独検2級のレベル、試験の構成、合格最低点について、確認しました。
次に、私が主に使用した参考書を紹介します。

ひとまず、私が主に使用した参考書を列挙します。

【文法】
・宍戸里佳『しっかり身につく中級ドイツ語トレーニングブック MP3 CD-ROM付き』ベレ出版、2015年。

【語彙】
・信岡資生、荻原耕平『独検対応 クラウンドイツ語単語1600  CD付き』、三省堂、2012年。
・石崎朝子『独検2級レベル重要単語1400』語研、2024年。

【リスニング】
・Deutsch lernen durch Hören

【試験対策】
・Kirsten Beisswenger・矢羽々崇・山本淳・渡部重美(著)、獨協大学独検対策講座 (編集)『CD付 独検2級合格講座 中級ドイツ語へのスキル・アップ』三修社、2013年。

順番に紹介します(Amazonのリンクもあわせて記載しておきます)。

文法:宍戸里佳『しっかり身につく中級ドイツ語トレーニングブック MP3 CD-ROM付き』ベレ出版、2015年。

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文法については、この参考書で勉強しました。問題数が多く、最後までやるのは根気が必要ですが、実力は確実につくと思います。機能動詞と前置詞を使った熟語表現とが大量に記載されており、試験に役立ちました。


語彙:
・信岡資生、荻原耕平『独検対応 クラウンドイツ語単語1600  CD付き』、三省堂、2012年。
・石崎朝子『独検2級レベル重要単語1400』語研、2024年。

1つ目の参考書のリンク
2つ目の参考書のリンク

語彙については、これらの参考書で勉強しました。1つ目の単語帳は、独検3級まで対応しており、2つ目の単語帳は、独検2級に対応しています。1つ目の単語帳には1600語、2つ目の単語帳には1400語収録されているので、2つの単語帳をあわせると、独検2級のレベルである「語彙3000語」をまかなうことができます。例文がついており、暗記の助けになります。


リスニング:Deutsch lernen durch Hören

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リスニングについては、このYoutubeチャンネルの動画と、上に挙げた参考書に付属していた音声とを用いて勉強しました。様々な題材を扱っているので飽きません。また、様々なレベルの動画が用意されているので、リスニングが苦手な方でも、簡単なものから始めることができます。


試験対策:Kirsten Beisswenger・矢羽々崇・山本淳・渡部重美(著)、獨協大学独検対策講座 (編集)『CD付 独検2級合格講座 中級ドイツ語へのスキル・アップ』三修社、2013年。

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試験の直接的な対策には、この参考書を使用しました。試験の内容に応じた構成なので、しっかりと対策できます。また、上に挙げた参考書ではなかなか身につかなかった、文章読解の方法や、会話表現に関する知識を身につけることができます。模擬試験も2つあります。

それ以外に使用した参考書

以上が主に使用した参考書ですが、それ以外に使用した参考書も紹介しておきます。

清野智昭『中級ドイツ語のしくみ』白水社、2008年。
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筆者がいうように「一般言語学の入門書」(p. 3)のような性格をもっており、ドイツ語文法を1周した方には、この参考書がおすすめです。問題を解いて文法を身につける、といった形式ではなく、読み物として楽しめます。問題を解くのに飽きた方や、ノートを広げて勉強する環境・時間がなかなか確保できない方にもおすすめです。

中島悠爾「必携ドイツ文法総まとめ」白水社、2003年。
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ドイツ語の基本的な文法が網羅されています。その割にコンパクトで、持ち運びやすいです。私は、わからない文法があったとき、この参考書を辞書のように使用していました。



どれだけ勉強したか(勉強量)

以上、私が主に使用した参考書を紹介しました。
最後に、どれだけの時間を費やして私が独検2級合格に向けて勉強したかについて、説明します。

私が記録している限り、私が独検2級合格に向けて勉強した時間は、試験2カ月前くらいから数えて、約60時間でした。
(ちなみに、試験に向けて約2カ月前から勉強した時間と、それ以前の勉強時間をあわせると、独検2級の対象である「ドイツ語の授業を約180時間(90分授業で120回)以上受講しているか、これと同じ程度の学習経験のある人」に、私は該当するかもしれません。試験に向けて勉強する前の私のレベルは、基本的な文法と語彙をおさえている程度であったと思います。およそ独検4級を少し超えるくらいのレベルでしょうか。)

各項目の内訳は、およそ以下の通りです。

・文法:約24時間
・語彙:約24時間
・リスニング:約2時間
・試験対策:約8時間

リスニングに費やしている時間が明らかに少ないですが、音声を聞いて文法や語彙を勉強した場合の勉強時間は、文法や語彙の項目に計上しています。ただ、聞き取り問題については、問題文や選択肢から、内容をある程度推測できます。よって、十分な勉強時間を確保できない場合は、文法や語彙の勉強を優先した方がよいと思います(もちろん、リスニングするに越したことはありません)。



おわりに

以上、本記事では、私が独検2級合格のために、①どのような参考書を使用したか(勉強手段)、②どれだけ勉強したか(勉強量)、これら2つについて説明しました。参考書を再び列挙するのは煩雑なので省略しますが、独検2級合格のために、私は約60時間勉強したようです。つまり、1日1時間やれば、2カ月程度で合格できるというわけです(ただし、基礎知識をもっていること、継続して勉強できることが前提です)。独検2級を受ける方にとって、勉強計画を立てる際の1つの基準になれば幸いです。

なお、本記事では、私の勉強方法については詳しく説明しませんでした。というのも、勉強方法は人によって様々だからです。ただ、需要があれば、私の勉強方法に関する別の記事を書こうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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