IRON MAIDENのライブを見た話(18年ぶり4回目 2024/9/24@大阪城ホール)
Up The Irons!!
ブルース・デッキンソン圧巻のパフォーマンス
チケット持ってた2020年のLEGACY OF THE BEASTツアーはコロナ禍でキャンセル、その前が2006/10/26 広島郵便貯金ホールだったから18年ぶり。覚悟していくわけです、バンドが年齢を重ねた姿を見ねばならぬと。特にボーカリストはかなりハッキリ出がちじゃないですか。
要らぬ心配でした。ボーカルのブルース・デッキンソンがやたらすごかったです。絶好調、安定感すご。某曲最後のロングトーンも圧巻。すごいんですけど謎アクションも多かったですw えっ今の動き何?ってやつ。
とにかく全員体力ありすぎ
全員60代後半~で大きな病気をしたメンバも複数いるのにいまだ世界を回り、大きな会場で数日おきにあんな元気溌剌ライブをしているとは、自分の目がちょっと信じられなかった。ステージ上でのスタイルが良くも悪くも18年前と全く変わってない。どんな鬼体力なんでしょうか?さらにもう次の世界ツアーの予定が決まってるという。もはやアスリート、普段何してんのかな、やっぱ鍛えてるのかな、そうだよね。「いやぁもう50過ぎたから体力なくてさ~」なんて言ってられないな。
ニコに関しては病気(脳梗塞)の影響はちょっと感じた気がする。でも年齢考えてここまで戻せて本当すごいし、良かった。
新たな後半たたみかけ曲の誕生を期待
ファンがライブの終盤での演奏を期待する、これを聞かないと満足できない的な曲って、Fear Of The Dark(1992)以降生まれていないような気がします。現ラインナップになって最初のアルバムのタイトル曲Brave New World(2000)いいと思うんだけど、テンポが後半向けではないか~。
ここ15年くらいのセットリストを調べてみるとWasted Yearsの地位向上してる?この曲めっちゃ好き、歌詞の内容的にいよいよバンド人生の〆に入ってきてるのでは、と複雑な感情になる。
ギター3名の個性が際立つ
私はずっとエイドリアン・スミス推しだけど、エイドリアンとデイヴ・マーレイが寄り添って弾いてる姿をみるとグッとくる。一番最初にバンド知ったときのメンバーがすりこまれているから。メタルっぽさからはかなり離れた場所にいる優しい顔立ちのデイヴ・マーレイですが音色にはかなり特徴がありますよね?なんと表現したらいいのか?あの音、一貫してあの音を出している。今回はギターソロを3人で交代してする曲で違いを堪能。ヤニック・ガーズもいつも通りめっちゃ元気、年相応の落ち着きは全く見られません(褒め言葉)。
今回ステージが近くてメンバーをしっかり目視できたし、あいかわらずのたくってるシールド(楽器とアンプをつないでるコード。ワイヤレスを使わないメンバがいる)も確認できました。大型ビジョンが本当きれいで良く見えたのよね~、贅沢なことだよ。
スティーヴ・ハリスがやべぇどうなってんの?
近影で確認すると年齢相応なんですが、ライブ始まってスタンド席から見るともう時の流れを完全に超越した感じで・・・最初に見た時(1992/10/30の広島厚生年金会館)と何ら変わらぬエネルギーの塊で圧すごい。スティーヴのベースの音質も非常に特徴的だと思うんですけどね、パーカッシブさがね、健在で良かったね。
ドラムはちょい不安定な時もありつつ
ドラムのニコ・マクブレインは2023年に脳梗塞を発症しており、復帰できて本当よかったですきっとリハビリ頑張ったはず。その病気の影響で思うように行かない部分があることを最近のインタビューで話していました。
本ツアーで曲数が極端に減ったわけではないですが、いわゆる後半のいつもの曲が減ってる。それを私は長年のマンネリ打破でいいと思ってる派ですが、イケイケ曲を連続で演奏するのは今難しいのかもしれませんね・・・わかんないけど・・・。メイデンは今ニコだけ70代、他のメンバは60代後半で病気する可能性は高まってるから、ライブは見れるときに見とかないと。
コーラスの安定
エイドリアン・スミスとスティーヴ・ハリスによるコーラスが過去見たどのライブより安定していたような気がしたけど。何か歌うたうようなことやってるのかな?と思って調べたらなんとエイドリアンがリッチー・コッツェンとバンドやってたわ。全然知らなかった。
Alexander the Great
ライブではこの曲用と思われるアレキサンダー大王仕様の大エディ背景に切り替わる。ツアーの象徴的な曲の位置づけかもしれない。
エイドリアン・スミスの叙情性が遺憾なく発揮されてる大曲、メイデン節全開で曲調はさまざまに展開、大好きで一度ライブで聞きたい(けど無理だろうな)と思ってた。うろ覚えですが当時のアルバムツアーでも披露されなかったはず。雰囲気たっぷりにイントロ引いてるエイドリアン・スミスの姿を大型ビジョンにずっと映してくれてありがとうございます人生の宝になりましたありがとうございます。あの姿を大きく印刷して額に入れて部屋に飾りたいくらい好きでした。あと確かにソロ長ぇなwと思いました。
※昔のインタビューでAlexander the Greatをやってほしいという話の中で「エイドリアンがソロを忘れたからやれないw」みたいなこと誰かが言ってた記憶がある、検索したけど出てこない。何十年前の話、雑誌だったと思うから無いか~。
ひとつのバンドを長年見続けると沸く感情
今IRON MAIDENが日本にいる!←まずこの興奮、メンバーが全員視界に入ったときのワクワク感、そして何よりも紆余曲折を経てこのメンバが一堂に会してIRON MAIDENの曲を演奏してるこの事実、それを自分の目で見て聞いてる喜び!バンドは良いものだ。メイデンでいうと1人+1人+1人+1人+1人+1人=10000ぐらいになるイメージ。
バンドとの出会いは人との出会いと似たものがあって、それによって自分自身が変わったり時に人生を変えたりしてくる。自分に対してそういう影響力を持ってるバンドのことは多分ずっと好き。
以上