先日、一人で高尾山に登ってきました2

その日の前日に思いついて行ってきました。
あ、明日仕事休みだけど何も予定ないな、と思って、あ、じゃあ一人で高尾山に登ってこよう、って。
前の日記で紹介したIさんとはよく深夜に高尾山に登っていますが、もちろん一人では日中に行こうと思いました。
一人で深夜は流石に怖いし、別に行きたいとは思わないですね。
寒いし絶対。
幸い当日は、天気も良く気温も高めの予報でした。

当日の朝午前9時ごろ目覚め、よし午前中に出発して昼間に山頂に着いて夕方下山する感じにするぞ、と勇んだのですが、なんかウダウダしてしまって、結局お昼過ぎに出発しました。
帰りは日が暮れてるかなぁと思い、念のため懐中電灯を持っていくことにしました。
家から駅までバスで向かい、電車で50分ぐらいで目的の駅に着きます。

途中、乗り換えをミスるという大ハプニングに見舞われましたが難なく治め、高尾山の麓に一番近い高尾山口駅に到着しました。
たかおやまぐちえき、って読んじゃいますよね。たかおさんぐちえきです。

平日のお昼過ぎから登り始める人はどのくらいいるのかなぁと思ってましたが、麓のロープウェイに乗れる施設やベンチが並んでいるスペースは、まあなんというか、そこそこというか、多すぎず少なすぎずちょうど良い感じの人の量でした。
僕はベンチの一つに腰掛けて、コンビニで買ってあったお茶とおにぎりを食べました。

服装は汚れても良いものにしました。
あったかいインナーと、もう捨ててもいいかなって思っているパンツとトレーナーとダウンを着ました。
登山感を出すために、普段はあまりかぶらない迷彩柄の登山帽をかぶりました。
予報通り天気が良く気温も暖かいので、すでに今の時点で薄ら汗ばむ感じでした。
でも山頂は寒いかもしれないのでもう捨ててもいいセーターをリュックに詰め込んで来ました。
スニーカーももう捨ててもいいものを履いてきました。

おにぎりを食べ終わって、ちょっとのんびりして、ちょっとストレッチをして、登山を開始しました。
わー、一人で登るんだー、とちょっとわくわく気分でした。

コースがいくつかあるのですが、あまり通ったことのないコースにしようと思っていました。
Iさんと登るときに、彼が最初にあまり行きたがらないコースがあって、そこを行ってみようと思いました。

登り始めてすぐ気づいたのですが、コンクリートで舗装された道がずっと続いていて、このコースは山道っぽくないなと思いました。
人が多いので、たぶん人気というか一般的なコースのようなのですが、どうもあまり楽しくありません。
登山をしているというより、急な坂道をただ登り続けているような感覚です。
これはコース選び失敗したなぁ、Iさんがここを通りたがらないのは納得だなぁ、はやく舗装されてない道になんないかなぁ、と思いながら30分ぐらい登り続けました。

途中で疲れて暑くなって、ダウンも脱いで腰に巻きました。
カメラで景色を撮って、「もうやだ疲れた帰りたい」という弱音と共にインスタのストーリーズに投稿しました。

何号目なのかよくわからないのですが、中腹の展望台とか出店があるスペースに到着しました。
ああ、もうここに着くのかと驚きました。
Iさんと別ルートで来る時はもっと時間がかかっていた気がします。
やはり一旦ここで休憩する人が多いみたいで賑わっていました。

なんだか若いグループの登山客が多くて、学生さんとかも平日に登山なんてするのかぁと思ってましたが、いまコロナウイルスの影響で学校がお休みなんですね。
いろんなイベントが中止になったり公共の施設も閉まってたりしてて、それで登山客が増えるというのは納得です。
小学生のグループで来てる子などもいて、なんか活気がありつつほのぼのとしてて良いです。

出店とか展望台は通り過ぎて、前々からちょっと行ってみたいと思っていたところへ向かいます。
それは高尾山の「さる園・野草園」です。
僕はとても猿が好きでして、動物園で猿山を見るのがとても好きなのです。
Iさんと登るときにここの入り口は通るのですが、なにせ深夜なので当然いつも閉まっています。
だから日中来ることがあったら入ろうと思っていました。

入場料の430円を券売機で払って中に入りました。
猿山と、植物を見て周れるコースに分かれていて、最初植物の方に足を向けたのですが一周するのに15分から20分かかります、みたいな看板があって、まあそれでも全然いいんですけど、どうせなら今度、植物好きのIさんと行けばいいかと思って引き返して、猿山の方へ向かいました。
一階部分がガラス張りになっている二階建ての建物があって、入るとその外に猿山がある構造になっていました。

一階部分には誰も人がおらず、ほとんど貸し切りの状態でした。
建物に入ってすぐ左手の外に猿たちを見つけました。
ガラス一つ挟んでかなり近い距離にいました。
あとで知りましたが二階で餌を買って投げて与えられるようで、猿たちは上を向いて餌が落ちてくるのを待っているようでした。
冬だからか毛がとてもふさふさで、とても可愛くて愛らしくて最高でした。

貸し切り状態なので、僕は写真をたくさん撮って一人ではしゃぎました。
いや、人が入ってきて見られたらやばいから、平静を装って静かに心の中ではしゃぎました。
ガラスに寄りかかるように座っている猿とツーショットで写真を撮りました。
大人の猿で勇ましい雰囲気でしたがとても可愛いかったです。

螺旋階段で二階に登ると猿山の全貌が見えました。
展望スペースのようにもなっていて、猿山と反対側は、山の綺麗な景色が眺められるようになっていました。
他のお客さんが猿に餌を投げていたので、僕は餌は買わずにその様子を眺めました。
とても心地よい時間でした。
今回の登山のピークの時間でした。

しばらく眺めてからそろそろ行こうと螺旋階段を下ったら、僕の前をゆっくり階段を降りていく初老の男性に追いつきました。
その男性が1階の地上に降り立つ直前の数段で、めっちゃ屁をこいていかれました。
段を踏み締めるごとに下品な音を立ててブリッ、ブリッとやっていらして、僕はドン引きしながら息を止めてそこを通り過ぎました。
今回の登山で一番不快な瞬間でした。

続きは次回。

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