工場への資材投入は気遣いが大切
今回は、工場への資材投入の際の気遣いの大切さをお伝えしようと思います。
どんな投入が理想的か。
①反物は出荷明細にブランド名・アイテム品番が明記されていること
②付属類は発注先から直送せず、段ボール1箱にまとめて出荷する
いきなり結論ですが、上記2点はマストでしょう。
大型の工場では付属担当や生産準備担当のような人がいて、投入資材が全て揃っているかどうかチェックする場合もあります。
しかし大抵の工場は、社長や工場長が様々な業務の合間にチェックすることが多いでしょう。
もし仮に何種類もの資材が別々の便で工場に出荷され、それらにアイテム品番の記載がなかったらどうでしょうか?
それらしきものをかき集め、ひとつ一つ指図書と資材品番を照らし合わせながらチェックしなければなりません。
そんな作業、面倒すぎて普通できませんよね?
こんなことばかりしていた新人の私は「当たり前のことだけど、こっちは君の仕事だけ受けてる訳じゃないんだからね!」と工場から叱られていました。
工場が生産に取りかかりやすいよう下準備をするのは生産管理の仕事です。
付属類の発注漏れがないか指図書を見ながら自分でチェックした上で、工場に出荷するようにしましょう。
その際、必要な場合は紙パターンも同梱し、外箱に品番を大きくマジックで書くなどして一目で分かるようにして下さい。
「〇〇様 〇〇-〇〇〇〇-〇〇 付属類一式」
私はこんな感じで段ボールにマジックで書くようにしています。
投げっぱなしの仕事では工場に厄介者がられ、いずれ仕事を受けてくれなくなってしまいます。
そうならないために、投入の際には工場への気遣いを忘れないでください。
わかりやすい職出しをするのは当たり前。
工場とのやり取りが不明点の問い合わせばかりでは、良いモノづくりをできるわけがありません。
その先の、品質や生産性の向上につながるようなやり取りを出来るようにするには、万全な下準備が必要です。
いかがでしたでしょうか?
今回の内容は、工場の視点に立てば当たり前のことですが、わたしがなかなか気付くまでに時間がかかり実践できなかったことです。
今思い返すと、本当によく自分の仕事を受けてくれていたなぁと思います。
次回は、先上げの重要性について書いてみようかと思います。
お楽しみ。