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大西配列を試して1ヶ月経った話
11月29日から大西配列という、一般的に使われるQwerty配列とは違うキーボード配列に挑戦しています。ちょうど今日で1ヶ月なので、これまでの歩みをまとめてみました。
大西配列とは
大西さんが考えた新しいキーボードの論理配列です。私も正直よくわかっていませんが、頻度分析などを用いて指の移動距離や同一指の連続使用を抑えているそうです。簡単に言えば、新しくて効率のいいキーボードの配列です。
詳しく知りたい方は下記の公式サイトや配列制作記を見てみてください。
近況
まずは近況です。
12月29日時点で実際に使っている配列
挑戦し始めからは何度かの変更を経ていますが、ひとまず下記の画像のような感じに落ち着きました。画像作成なども結構行う関係で、修飾キーが整理しきれていない感じがありますが、ある程度は仕方ないですね。
レジェンドは左上が上レイヤー、右下が下レイヤーです。
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現在の打鍵速度
先程、簡単に寿司打をやってみましたが、はっきり言って遅いです。以前は7~8000円は行っていたはずなので、半分というところでしょうか?
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他の過去の記録を探してみたところ、イータイピングでは317→110という感じみたいです。
ついでに英語はどうかとMonkeytypeをやってみたら17wpmでした。海外の友達にそれを伝えたら、両手の指を使うべきだと笑われました。まあ、英語はタイピング以前にスペリング能力が壊滅しているので、それ以前の問題なんですが。
1ヶ月間の歩み
というわけで、本題である1ヶ月の歩みです。
大西配列に関心を持つ(9月頃)
この頃に、ひとつのキーボードで文字打ちとゲームを両立することを諦めました。それにより文字打ち用キーボードの配列が自由になり、大西配列などの新配列に関心を持ち始めました。
他の記事でも書いたんですが、ゲーム用のキーボードを探求するためにキーボード趣味を始めたのに本末転倒です。
大西配列(キーボード)試してみたくなってきててまずい。
— Ratata aka ラッタッタ (@ratata_ratata) September 24, 2024
練習用キーボードを作る(11月29日)
9月から2ヶ月ほど空きまして、新配列練習用のキーボードを作成しました。以前、オーソリニアを試していた時期があり、そのときに制作していたキーボードの部品を発掘して組み立てました。
ほんとは新配列用の新作キーボードを作りたくて進めていたのですが、設計ミスなどで停滞してしまって、しびれを切らして手持ち部品で作成したという感じです。
家にあったジャンク部品で出来たジャンクキーボード。ジャンクキーボードってなんだ? pic.twitter.com/IVn14M0L2g
— Ratata aka ラッタッタ (@ratata_ratata) November 29, 2024
大西配列挑戦開始(11月29日)
11月29日に大西配列練習開始です。私が大西配列を選んだことに必然性はないのですが、新配列を見比べたときに一番に将来性と汎用性を感じたことが、私の選定においては重要でした。それとZXCVが保存してあるのも制作用途で重要。
いま思うとColemak配列でも条件的に悪くなかった気はしますが、私が新配列に詳しくなかったときに大西配列が目についたということ自体が、大西配列の強さだと思うのでよしとします。
Qwertyの寡占は受け入れなくとも、一定の政治的正しさも加味する、これが大人のバランス感覚というものです(?)
大西配列に挑戦してるけど脳が焼けてる。
— Ratata aka ラッタッタ (@ratata_ratata) November 29, 2024
5000字くらい打ったら肘を痛める(12月中頃)
12月の中頃にアドベントカレンダーなどのテキスト作成が集中してしまい、慣れない配列で緊張したまま長時間打鍵していたら右肘を痛めました。いまでも少しだるさを感じています。
いずれにせよ、半月で一応記事の作成が出来る水準までは持ち直してきています。
キー部忘年会に参加(12月21日)
キー部忘年会に参加してきました。ここで大岡さんやもりやんさんら、配列に詳しい方々からお話を聞けてとても参考になりました。
もりやんさんには片手6行は多いと論破(ネット仕草ではなく、正しい意味です)されてしまったので、なんとか片手5行に収められないかとマップを試行錯誤しましたが、結局、使いたい修飾キーも多く収められませんでした。無念。
挨拶もしないでおっぱじめたけどたぶん @ratata_ratata さんであろう人に喋った話
— もりやん/豆苗わかば (@catfist) December 21, 2024
qpを薬指で取るのは自然な動作だと手首の尺屈になりやすく、手首や肘の痛みに繋がりかねない
ただし親指含む掌全体を広げる動きで取れれば故障リスクは低く抑えられると思われるhttps://t.co/yjvuisBCEX https://t.co/XoZxS0LToR
Tome完成(12月22日)
12月22日に本番用のキーボードが完成しました。スイッチやキーボードの構造などについても紆余曲折していますが、ロープロファイルはやっぱり打ちやすいです。4列になったのも余分なキーに触る心配がなくてよし。
フタパーツの寸法ミスってて急遽印刷したけど、とりあえず出来たー。いい感じになるように作ってるから当たり前だけどいい感じだ。 pic.twitter.com/bqUIiIo5N7
— Ratata aka ラッタッタ (@ratata_ratata) December 22, 2024
大西配列練習問題完走(12月23日)
24日目にしてついに公式サイトの練習問題を完走できました。すべての問題で課題の速度は2.0打/秒なので、けして速くはないのですが、だいぶ苦労しました。それなりの期間をかけて、なにかの練習をするのは、かなりひさびさでしたが楽しかったです。
この辺からかなり実用性も感じるようになりました。この先は冒頭の近況に続きます。
大西配列練習問題完走したぞー!!https://t.co/9pY9keImSi pic.twitter.com/6WwSTWlrA7
— Ratata aka ラッタッタ (@ratata_ratata) December 23, 2024
現在ある不満点
シンプルに遅い
現状、Qwerty配列で打鍵していたときの半分くらいの速度です。特に趣味の配信視聴をしていると、話が変わらないうちにコメントの文章を入力する必要があって、そのときが結構ストレスになっています。
逆に記事書きなどは、調べ物をしたりSNSを見たりとザッピング的にやっているので、タイピング速度がボトルネックになることは少なくてストレスは感じにくいです。
ブラインドタッチが出来ない
まだ、ブラインドタッチが出来ません。過去の経験から知っているのですが、ブラインドタッチにはブラインドタッチの練習をする必要があり、それ用の時間が取れていません。
ただ、2つ目の配列を練習していて感じるのは、配列への習熟度とは別に、ブラインドタッチ自体への習熟度が存在していて、それは配列を変えても引き継がれているということです。もちろん配列を覚える必要はありますが、視認してのタイピングで一定速度に達したあと、ブラインドタッチの練習をしたらすぐ馴染むだろうと予想しています。
母音の打ち間違いが多い
左手に母音が集中している関係で、ミスタイプが母音に集中しています。「おほよー」とか「こんなちは」みたいな間抜けで、しかもQwrtyでは起こりにくい非定型のタイポになるので、変にボケた人みたいになって恥ずかしい思いをちょくちょくしています。これも配信コメントで起きがち。
まとめ
そんなわけで1ヶ月間の大西配列の練習をしたわけですが、現実的にはQwerty配列でブラインドタッチが出来る水準にある人は配列を変えるメリットはないと思いました。
おそらく私が以前の水準を取り戻すだけでも、あと数ヶ月は確実にかかりますし、特殊な配列を使用していることのデメリットにもこれから時々出会うことになると思います。
私個人としては知的好奇心や技術的なトレーニングが好きなこと、そもそもがキーボードオタクであるということから楽しんでやっていますし、このままQwertyとは縁を切るつもりですが、コスパで見た場合に配列を変更するということは難しいことも合わせて実感する結果になりました。
この記事はTome(大西配列)で書きました。
初学者について思うこと
いまの小中学校でのパソコン教育がどうなっているかは知りませんが、義務教育での初学者においては、柔軟に選択出来る環境があったら好ましいと思います。
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