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記憶の旅にでかける

少しだけ、祖母の家の話を書こうと思う。
台所には、昭和の時代のもう中身も揮発していそうな
洗剤がいくつか並び。

大きな米櫃と、米を量るための枡が確か2種類置いてあった。
(一合枡ともう一つはおそらく五号枡ではなかろうかと)
玄関には、祖母自作のほうき。
手洗いには、昔父親が中学の授業で作ったブリキ?かトタンのちりとり。
まるで時間が止まった様な家が、私は好きだった。

囲炉裏は2箇所ほどあった。
居間の隣は、ガス釜のある家族が食事をする場所。
朝ごはんや、食事の残りをしまっておく
ガラス張りの小さな戸棚の様なもの。
(さすがに冷蔵庫はありましたが)

引いてあった水は軟水でとても柔らかくて
顔を洗うと、いつまでもぬるぬるしている気がする
不思議な水でした。

いつまでたっても、夏休みと冬休みに遊びに行った時の
感覚が抜けなくて。
遠い思い出と共にあるのが、祖母の家だった。

もう、家こそなくなってはしまいましたが
私の記憶の中にはいつでも
祖母の家がある。
脳内で急な階段の2階に上がって、
古い足踏みミシンを右手に見て
左側には長持(ながもち)があり
窓を開ければ風に吹かれて。

何とも言えない気持ちになりながら
古い新聞を目に向ける。
使われる事の仲った50年以上前の配置薬。

懐かしいの凝縮が、すぐそこにある。
とても素敵な家屋だった。
また思い出したら、書きますね。

では、今日も最後までお読みくださいまして
有難うございました( ^^) _旦~~

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聲樹(しょうじゅ)
書く事は生きる事、これからも自分なりに書き続けていきます。いただいたサポートはこれからの自分の心の充実のために、ありがたく使わせていただきます。