らあめん大安

2012〜2015年ぐらいの話。

その当時、八王子に住んでいた僕は慣れない都会での仕事サイクルに翻弄されるがままで毎日今何が起きてるのかを追いかけるので精一杯。

仕事出来ないどころか、もう色々勘ぐり過ぎちゃって今この人が何を意図して発言したのかよく分からず、自分が何して良いかも見失う始末。
「なんでお前はピンと来ねえんだよ!」ってアホ扱いな日々。だって例えや比喩や裏の言葉が多すぎんだもん。みんな頭良すぎるよ。

そんな中で唯一と言っていいほど楽しみだったのが、飯を食うこと。
田舎にいると嫌でもクリエイティブな脳みそにならないと何にもなくて退屈し過ぎてしまうんだけど、都会は刺激が多すぎる。あとみんな頭良すぎる。

お金払えば作ってくれて、口に運べば職人技が満遍なく豊満に広がる。
何も考えなくても幸せになれてついでにお腹いっぱいになる。
そりゃそうなりますよねー。

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というわけでオープンして間もない頃に足繁く通った八王子のらあめん大安に久々に再訪しました。今や昼時には大行列。食べログ評価も3.6という驚異的な数字叩き出してる名店。
あれ、ちょっと評価盛り過ぎたかな?と思って確認したら3.7間近だった。狂ってる。
らあめん大安食べログ

元々は新宿の満来で修行していたご主人が独立して始めたお店だとか。
久々に注文したのがこちらです。納豆らーめん(900円)

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900円って高くね?って思った?思いました?
バカ言え食ってから言えテメー!って言葉が多少乱暴になるぐらい、まーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー美味しいったらありゃしない。

透き通った見た目でスッキリな味わいの中に奥深さがあるスープ。良い具合に不揃いな縮れ麺に玉子で溶かれた納豆がこれでもか!オラ!ってぐらい纏わり付いて口に飛び込んできますが、その頃には既に脳が受け入れる情報はキャパオーバー。何これ低温調理したの?ってぐらいトロットロなチャーシューが追い打ちとばかりに味覚を攻め立ててきます。
免疫ない人はひと口食べただけで即死すると思います。

俺ごときが食レポした所でこんな感じでしか書けないのでもっと正確な味が知りたい方は食べログのレビュー見てください(逃げた)

GEZANのマヒト君風にいうと「エモい味してるわぁ…」です。
全感覚祭の動画観ろ。伝われ。

当時忙し過ぎて死ぬかと思った日々の中でこんなレベルのラーメンが徒歩圏内で食べれるなんてっていう癒しを存分に得ていたなあなんて空っぽになった器を前にしてお冷や飲んで思い出に浸ってたら「お久しぶりですねえ?」ってまさかのご主人が俺に話しかけてくれた。っていうか覚えてくれてたのかよ。
ここのご主人割と黙々とラーメン作る人なんで周りのお客さんも「え?このご主人会話するん??」みたいな感じで見てる。俺が1番ビックリしたもん。
最終回でいきなり視聴者に挨拶したノッポさんぐらいビックリした。

今は北海道に引っ越して働いてます。でもまたすぐ食べにきますってのを伝えてお店を後にした次第です。覚えててもらえるのは素直に嬉しかったですね。

嬉しかったので一ヶ月後すぐまた来ました。

再訪時はお昼真っ盛りで店内激混み状態でした。
ご主人横目で軽く会釈してくれたから良かったです。

良かったですって思ってたけど「うわホントに北海道からまたすぐ来たよ」って思われてたらちょっぴり胸の辺りがピリッとするなあって思いました。
また必ず行きます。

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