【ネコ】三日で恩を忘れる、本当の所は？

以前飼っていたネコのお話し。

自分は田舎の実家住まいで、両親と自分、それと数匹のネコ、家の中はこんなメンバー構成だった。

ネコ達は、両親もとても可愛がっていたが、その中でも特別に自分に懐いているネコが１匹いた。

ほら、よくいるじゃないですか。
ご主人が会社から帰って来る時には、その足音や車の排気音を聞きつけて、玄関でにゃあにゃあと鳴き出すネコ。アレ、可愛いですよね。その子も、そんな感じでした。

ある日自分は、会社の都合で1週間の出張を言い渡された。その間、当然家には帰れない事になるんだけど、そんな事は特に気にも留めず、１週間の出張がはじまった。

仕事は順調に進んでいった。
そして、出張がはじまってから５日位たった頃。スマホに家から突然の着信が。何だろう？と思い電話に出ると、それは親父からだった。

「おいオマエ、ネコが何だかとても淋しがって、にゃあにゃあ泣いているぞ？」

はぁ？なにそれ？
と思ったが、きっと親父が心配して、ネコをダシに電話を掛けて来たんだ。そう思い、適当に受け答えを済ませると、手短に電話を切った。

その後。
出張も無事に終え家に帰ると、可愛がっていたネコの玄関でのお出迎えは無くなっていた。慌ててネコの前に顔を出したら、「あれ、なんで居るの？アナタ生きてたの？ふ〜ん」って感じで見られ、なんだかとても切なくなったのでした。

思うに、人間だって色々な別れがあった時には、悩んだり、時には泣いたりして、何処かで気持ちの整理を付けて前を向いて行くじゃないですか。

もしネコが、捨てられちゃったとか、ご主人と離ればなれになっちゃったとか思ったのであれば、ネコなりに何処かで気持ちの整理を付けているんじゃ無いかと思いますね。そう思いたい…(笑)

たから３日で忘れるってのは、薄情だったり、アホだったりするわけでわなく、気持ちの整理の付け方が、どこか女性的でウマイ生き物なんだろうと言うのが、今の自分の解釈です。