ロストバゲージ記録@ロンドンヒースロー
この度、人生初のロストバゲージを経験したので、記録として下記の通り経過を残します。
1. ロンドン・ヒースロー空港 Day 1
今回のフライトは、イタリア及びスイスを経由してのロンドン入りで、スーツケースはロンドンまで通しでチェックインしていました。昼過ぎにヒースロー空港に到着し、バゲージベルトへ行くと、同行者のスーツケースは既に出ていたものの、私のスーツケースはない。30分以上待ち、バゲージベルトは”全て到着済み”ステータスになったものの、結局スーツケースは出てこなかったので、ロストバゲージのカウンターへ行きました。
British Airways(BA)のカウンターにて、職員さんに荷物タグを渡し、状況をトラッキングしてもらうと、スイス→ロンドン便にはそもそもスーツケースは乗っていなかったことが判明。一体スーツケースはどこに行ってしまったのか?その時点では一切不明だったので、スーツケースの色や素材、メーカー、目印などを伝え、ロストバゲージ登録してもらいました。登録するとロストバゲージ番号が与えられ、BAのウェブサイト上のロストバゲージ追跡ページにて状況確認出来ます。見つかった場合はホテルまで輸送してくれるそうで、滞在先の住所などもウェブサイトへ登録します。この日は、お泊まりセット(Tシャツ、歯ブラシ、シャンプー、髭剃り)をもらってホテルへ。職員さんからは、『通常ロストバゲージは24時間以内に解決する。スイスなら夜もフライトがあるので、上手くいけば今日中にヒースローへ着くはず。』との励ましの言葉をもらいました。優しい。
今回我々はロンドンで2泊した後、アイスランドへ行く予定でした。アイスランド、、、最高気温は13度との予想のアイスランド。氷河トレッキングを予定しており、本気の防寒具(防水アウター&ボトム、ダウンジャケット、手袋、厚手の靴下etc…)はマストアイテム。しかしそれらは全て行方不明のスーツケースの中。更に、コンタクトレンズ・一眼レフ・下着・化粧品、全てはロストしたスーツケースの中に入っています。ついでに言うと、有名な温水施設ブルーラグーンも予約しており(入場料1万円!)、水着着用必須なので水着も必要…。アイスランドへのフライトは明後日の朝便だったため、翌日夕方までに何のアップデートもなければ、必要なものは全てロンドンで購入せざるを得ない展開。
2. ロンドン到着から翌日 Day 2
到着日の夜(ロスト判明から6時間)、BAのトラッキングページで確認すると、私のスーツケースはローマにあることが判明。ローマからのアリタリア便にてヒースローへは当日夜に運ばれる予定、とのこと。それなら翌日には受け取れる!と期待していたのですか、その後、翌日は何のアップデートもなし。ローマからのフライトは既に到着しているはずなのに、スーツケースのステータスは”We are searching your bag”…。
BAのコールセンターに電話をすると、フライトは既にヒースローへ到着しているが、アリタリア便なので、アリタリア航空がBAにロスバゲを引き渡してくれないと状況確認が出来ない、とのこと。まあ待つしかないのですが、上述の通り私は翌朝のフライトで極寒のレイキャビクへ行かねばならず、更にアイスランドの物価は日本の倍以上…ということで、スーツケースが届くのを待つよりも、必要なものをロンドンで購入した方が安全と判断。翌日夕方以降は予定をキャンセルして買い物にあてました。
防寒具はSports Directというスポーツ用品店で購入。運良くセール中で、Karrimorの防水防寒アウターを£30で入手。激安のフリースパーカーなんかも買い込みます。
下着と服、水着はH&M、こちらもセール中で£60位で結構揃います。むしろ既存服よりいい感じなのでは、、という気持ちに。
UNIQLOでヒートテックも欲しかったんだけど、季節的に置いておらず、恐る恐るエアリズムを購入。値段は日本と同じくらいだと思う。
コンタクトレンズは街中の眼科付き眼鏡屋に駆け込み、使い捨てのコンタクトレンズ(ワンデーアキュビュー)を購入。残念ながら普段使っているものと同じブランドはなかったけども、相談して仕様が似ているものにしてもらいました。診察費£10、コンタクトレンズは一ヶ月分で£48。予想よりも安く済んでほっと一息。イギリスの眼科は日本より厳しいのか、目が傷つくからコンタクトしたままシャワー浴びないで、と言われた。日本じゃあまり言われないよね?
洗顔剤や化粧品やらはドラッグストアのBootsでプチプラを買い込んだものの肌に合わず、結局免税店でSHISEIDO様のお世話に。イギリスってオイルクレンジング嫌われてるの?ってくらい見つからなかったんですけど、クレンジングはクリームが主流なのかな?後々考えると、スーパーでオリーブオイル買ってクレンジング剤にすりゃよかったのでは……とも思う。
合計£280くらいの出費だったけど、ポンドが135円程度と安くて助かった。これでポンドが180円辺りだったらホント涙目。なんとかアイスランドへ乗り込む前に最低限の装備は揃えられました。
3. ロスト判明から30時間後
大抵のロストバゲージは24時間以内に解決するよ!とのBAスタッフさんの励ましにも関わらず、何のアップデートもなく30時間が経過。コールセンターへ再度電話すると、スーツケースはローマからヒースローには着いているはずだが、アリタリアからは未だ連絡がない、とのこと。とにかく明朝までにスーツケースを引き取りたい、アイスランド行きのフライトはガトウィック空港発なので、朝9時までにはヒースローでスーツケースを受け取りたい、と訴えても、我々では何も分からない、の一点張り。ヒースローからガトウィックの所要時間を念のためコールセンターに確認すると、知らない、との回答。知らないってどーゆーこと???そういえば、コールセンターの人、全員インド系の名前でインド訛り。よくよく聞くと、コールセンター自体がインドに設置してある様子…。そりゃちゃんと対応してくれればコールセンター自体はどこにあってもいいんだけど、知らない、とか言われるとなんか他人事感あるな。
4. ロスト判明から45時間後 Day 3
アイスランドへのフライト当日、念のためヒースローのロストバゲージセンターがあるターミナル5へ向かい、スーツケースがアリタリアから運ばれたか確認。ターミナル5のロストバゲージセンターには受付みたいものはなく、電話が一台置いてあり、必要な人はそこからバゲージセンターへ電話する仕組み。電話をかけると、アリタリアからは何も来ていない、とのこと。これからレイキャビク行きのフライトに乗るがどうすればいいのか?と確認すると、バゲージセンターがアリタリアからスーツケースを受け取ったら、レイキャビクまで輸送するよう手配するので、BAのトラッキングサイト上の希望輸送先をレイキャビクの滞在先に更新してほしい、とのこと。本当にレイキャビクのホテルまでスーツケースを輸送してくれるのだろうか…と一抹の不安を覚えながらも、フライトの時間が迫っていたので、気持ちを切り替え、BAのウェブサイトにレイキャビクの滞在先を記し、ガトウィックへ向かいました。
5. ロスト判明から54時間後
アイスランドへ到着し、ホテルへ向かう道中、BAのウェブサイトを確認すると、更新あり!ようやくアリタリアからスーツケースが引き渡されて、翌朝のロンドン発レイキャビク行きに乗せられるそう。良かった。レイキャビクのホテルに経緯を説明し、空港からスーツケースが届いたら受け取ってほしい旨を伝えます。
6. ロスト判明から72時間後 Day 4
スーツケースを乗せたフライトがレイキャビクへ到着した数時間後、レイキャビクのホテルにレイキャビク・ケプラヴィーク空港から電話があり、私が滞在しているか確認し、本人から直接ケプラヴィーク空港に本人確認メールを入れて欲しいとの連絡が来た。早速空港にメールすると、即返信を頂く。アイスランドの人々、、、素晴らしいお仕事ぶりですね、、。残念ながら当日の輸送は終わってしまったらしく、申し訳ないが翌朝スーツケースをホテルまで運びます、との返事。とにかく返事が早い。拍手したい。
7. ロスト判明から96時間後 Day 5
ホテルに!スーツケースが!着!
スーツケースがこのままどこかに消えてなくならなくて本当に良かった。
8. 荷物が戻ってからの対応
荷物が戻ってから、BAへダメージ品や遅延により購入したものの金額の請求を行います。今回はダメージ品はなかったけれど、買い込んだ品々の請求を実施。こちらもBAのウェブサイトから可能。レシートは確証として提出が求められるので必ず残すか写真に撮っておくと良いです。
教訓と感想:
①今後、必要不可欠なものは必ず機内持ち込みにすることを固く決意。
②ロンドンが至る所でセール中&ポンド安でマジ助かりました。
③こういう時は期待値を下げて、怒らず省エネモードで過ごすと吉。私の場合は一緒にいる人が怒ったりすると萎えな気持ちが加速してしまい、必要な対応が取るHPが枯渇してしまうので、同行者には勝手な依頼で申し訳ないが、BAやアリタリアの対応が杜撰でも怒らないでほしいとお願いした。協力してもらえて非常にありがたかった。こういう時に怒る人とはやっていけないなとつくづく思った。世の中には色々なタイプがいて、こういう時は一緒に怒ってほしい!というタイプもいるんだよね。面白いものです。
④アリタリア航空さんはロスバゲを24時間以上放置するんですね。
⑤ケプラヴィーク空港の人々の迅速さに乾杯。
⑥£30で購入したKarrimorのアウター、すごいあったかいし便利。買ってよかった。結局道中ずっとこれ着てました。
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