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♯11 弦楽器の展示会に行ってきました

第13回関西弦楽器製作者協会展示会に行ってきました。

こちらは、大阪の中之島公会堂で毎年春に行われている弦楽器が集まるイベントで、2024年は5月2日と3日の2日間行われました。

私は、2日目の5月3日に行ってきました。

こういう弦楽器の展示会に行くのは初めて。

私みたいな初心者が行ってもいいのかな?

試奏といっても、音階くらいしか弾けんけど大丈夫かな?

そう思いつつも、

色んな楽器を弾いてみたい!!

自分の好みを知りたい!!今後の目標にしたい!

プロの演奏家による弾き比べが聴けるのが楽しみ♪

ということで、ワクワクする気持ちが勝り、行ってみました。

会場入り口


期待以上に楽しくて、行ってみて本当に良かったです。


その理由は3つ!

①たくさんのチェロを弾くことができ、自分の好みの音を再確認できる。

②その楽器を作った職人さんたちと直接話せる!!

③プロによる演奏が聴けてとても楽しい。

理由の詳細も含めて、本日の目次です。


1 会場に到着!試奏に挑戦。


会場に到着してみると、チェロが、バイオリンが!!ビオラにコントラバスも。

ずらりと並んでいます。ここまで弦楽器が揃っているところを見るのは圧巻ですね。

会場が古く伝統ある建築なので、さらに弦楽器が映えますね。

試奏はどうやってやったらいいんだろう?
と迷って、聞いてみると、どうやら誰も弾いていない楽器は自由に弾いても良いようです。
(※展示会によっても異なると思いますので、会場にいる人に確認しましょう!)

私もいよいよ試奏してみることにしました。

チェロだとバッハの無伴奏組曲を弾いていらっしゃる方が多いので、少し気後れしてしまいましたが・・・

私はC dur,D dur,G durの音階と、今アンサンブルで練習している曲の1フレーズを弾いてみました。

うん、皆さんご自身の試奏で忙しいから、誰も自分のことは見ていません!(笑)

気にせず、安心して試奏できました。

私と同じような初心者の方も是非展示会に行ってみましょう😊

2 行ってよかった理由①:たくさんのチェロを弾くことができ、自分の好みの音を再確認できる。

(1)自分の楽器以外を弾くきっかけ作りに。

皆さんは、普段、自分のもの以外の楽器を弾く機会ありますか?

こういう機会がないとなかなかできないことだと思います。

私の話をすると、チェロアンサンブル会で、よくメンバー同士の楽器を交換して弾き合っています。それぞれの楽器の特徴を知った上で演奏しています。

・・・が、アンサンブルをやっていなかったら、そういう機会はなかなかないことだと思うので、恵まれているな〜と改めて有り難く思います。

他の楽器を弾いてみることで、自分の好みの音を再認識できます。
そのためには、やはりこういうイベントが一番です!

(2)私が試奏したチェロ

何本か弾かせてもらったのですが、その中でも特徴的だった2挺のお話をします。

まずは、バイオリン工房ドマーニさんの7/8サイズのチェロ。

初めて分数チェロに触りました。

分数チェロはエンドピンの長さをいつもよりも少し長めにした方が良いそうです。こうやって職人さんから直接チェロについて教えてもらえるのもありがたいですね。

弾いてみると、とても柔らかくて優しい音色でした。自分のチェロには出せない温かみのある音で、こういうのも憧れるな〜と思いました。

分数チェロという特徴上、女性の私でも弾きやすかったです。プロの方曰く、小さい分、速いパッセージも弾きやすいのだとか。

フルサイズよりも小さいことから、音も小さいのかと思ったら、変わらないほどの音量が出るのも魅力でした。

X(旧Twitter)でも何度かお話させていただいていたので、ご挨拶と色んなお話もできてよかったです!


次は、イタリア・クレモナのやち陽子さんのチェロです。

弾いた時に、一番初めに思ったことが「っ!?私のチェロそっくり!!」でした。馴染みがあるというか、安心感があるというか……

私がチェロで奏でるならこういう音が好きと思った音色でした。

弾いた瞬間の反応の良さがとても良く、響き方がハッキリとしています。

フルサイズでありながら、女性でも押さえやすいと感じました。

その秘訣は、1.5センチほど短く作られていること。女性でも弾きやすいものを作成しているそうです。職人さんのこだわりを感じます。

直接色々お話しをお聞きしたかったです。

こういう楽器の音色もあるのかと新しい発見があったり、やはり自分はこういう系統の音がすきなんだと改めて思ったり・・・

いつになるかは分かりませんが、将来楽器を買い換えるタイミングがもしあれば、どんなチェロにしたいだろうかと、私も妄想が捗りました笑

会場でいただいたパンフレット。職人さんの情報が満載!!

3  行ってよかった理由②:その楽器を作った職人さんたちと直接話せる!!

バイオリンだと4、5ヶ月、チェロだと8ヶ月もしくは年単位で制作に時間がかかるもの。

そんな長い時間をかけ、職人さんが魂を込めて作り上げてきた楽器。

その楽器を弾きながら、その楽器のことを聞けるなんて、最高なイベントじゃないですか✨

ここでもうお一方、職人さんのお話。

X(旧Twitter)でも何度かお話させてもらった、Atelier ASAHIさん。

展示会に持参されたバイオリンの制作の様子をツイートに上げておられたので、実際に出来上がったバイオリンを見てみたい!!と思っていたのです(展示会に来た目的の一つ笑)。


写真で見るよりも実物はとても綺麗でした。

琥珀色って言うのでしょうか?素敵な色合いにうっとりします。

試奏の様子を聞いてみると、低い弦の音がよく響いていて心地よかったです。

こういうときに、私もバイオリンを弾けたら、自分でも弾いた感想を言えるのにな〜と少し悔やまれました(バイオリンは3歳の頃に少しだけ習っていただけで、構え方も覚えておらずなのです・・・)。チェロのように構えて弾く方法もあるそうです!

持つだけさせてもらったのですが、いつものチェロに比べると「小さい、可愛い😍」!!

実際に持ってみると本当に精巧な技術だなぁと間近に感じられます。

こうやって職人さんから直接お話を聴けて、感想も伝えられる素敵なイベントでした。

4  行ってよかった理由③:プロによる演奏が聴けてとても楽しい

⑴  プロによる弾き比べを聴ける

プロによる5挺のチェロの弾き比べを聴くことができました。

同じ奏者が弾いているのに、楽器によってこんなに雰囲気が異なるのかと改めて驚きます。

私が試奏したチェロもありました。客観的に聞くと雰囲気が違って聞こえます。

⑵  ミニコンサート

2日目は、ドヴォルザークの弦楽五重奏曲第2番ト長調作品77より第3楽章、第4楽章のミニコンサートがありました。

1日目は第1楽章と第2楽章を演奏していたようです。

※↓は、ユーチューブで見つけた別の演奏動画です


中之島公会堂の素敵な建築で、素晴らしい楽器でプロの奏者の演奏を聴ける。

これだけでも聴きに行く価値がありました^^



初めて弦楽器の展示会に行ってみたところ、想像以上に楽しめました!

来年は4月19日、20日だそうです。

来年も行きたいと思います!

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