実録：付き合ってない警察

朝晩はすっかり肌寒くなりましたね、深まる秋…皆様いかがお過ごしでしょうか。私はひょんなことから、半分仕事・半分好奇心で恋愛ハウツー系のセミナーってかワークショップってかに行ってまして（全4回）。その講座の内容はというと、主に男女間でのメールやLINEでのやりとりについて、指南してくれるというもの。講師は女性で肩書は「恋愛アドバイザー」、男女の出会いから付き合うまでのコミュニケーション術や心構えとかハウツーを教えてくれるってことで。

んで、私は学生～社会人時代ずっと通して、男女関係では遠洋漁業に出たことがなく、いつも手近な人としか付き合ったことがないタイプ（まぁまずひとめぼれとか絶対しない（中身重視）からおのずとそうなるんだけど）でして。合コンとかも仕事とか付き合いで数回行ったことあるけど、とにかくよく知らない人は好きになれないので、意味がないってか…。なので、メールとかLINEで知り合って間もない二人の距離感を縮めるとは…みたいなことを講座でレクチャーしてくれるわけだけど、今までそのスキルが全然必要じゃなかったので、講師の教えてくれる内容はもちろん、他の参加者たちの質問とかが、ほんとーーーに新鮮なわけで。

講義の内容は結構実践的で、参加者の婚活サイトで知り合った人とのFBメッセのやりとりとか、気になる会社の先輩とのLINEのやりとりを教材にして、先生に添削してもらうってことをしてて。どんな指摘されるのかなーとか、コスト払ってるしで、真剣に聞くよねそりゃさ。そしたらさ、その先生の添削内容に行きつく前に、私的には相当びっくりなことが起きまして…。

まず一番手で添削を申し出た参加者Aさん
LINEの画面キャプチャ複数枚と、相手のとの関係性を開示するんだけどさ、1年3か月付き合ってる彼氏とのLINEのやりとりを出してきたわけ。はい？てか…1年以上付き合ってる彼氏とのLINEでのコミュニケーションで悩んでるってこと自体がもう謎じゃんね？（心の中で、相棒の水谷豊バリの「はい？」連発）んで、やり取りを読んでみたけど、てか…これはアレだ、はいはい、出動の準備をば…付き合ってない警察の制服に着替えて、パトカーに乗り込む私、現場について即、拡声器で言うしかねえコレ、

「てか、それ付き合ってなくない？」

先生は彼氏って前提でアドバイスしてますけど、（それは本人の彼氏とのやり取りですって自己申告を信じるしかないから）まじめに良かれと思ってね、でもさ、先生よ、あんた気づいてるはずじゃん？これ付き合ってないよなって。もっと言うと先生的には、このパターンは付き合ってないけど、次に出会う男とのことに生かして欲しいなって思って添削＆アドバイスしてるよね、先生よ？偉いわ…先生。

しかーし、付き合ってない警察として活動している私としては、一言言いたい、なんていうか「あんたそれ付き合ってないよ！」って言ってその女を傷つけるつもりは毛頭ないの…なんていうか、ただただ気づいて欲しいってか、付き合ってると思ってる相手の男をこれ以上調子に乗らせないでほしい。だってさ、そのLINEでの男の態度がちょー悪い、基本上からだし全然その女に対するリスペクトも愛も感じられない。これが世間でいう付き合ってるってことなの？ねえ……なんなの？その彼女と先生のやりとりを聞けば聞くほどモヤモヤしてくる私。嗚呼…居ても立っても居られない…。でも我慢しなければ、彼女は私の友達でもないし、そもそも私に相談されてる事案でもないし。

でも先生も、徐々に斬り込んで行ってて、そもそもなんで彼氏にこんなに気を使うってか、彼相手に自分を出せないのか、出していかないと！みたいなことを言ってそのためにどうしたらいいかアドバイスしはじめて。そのやり取りを食い入るように観察していた私、でもなんか…Aさんは先生の言っていることのポイントを掴みそこないまくってて、先生のアドバイスとそれにたいして理解が及ばないからってんでAさんがする質問とのかみ合ってなさが、もう神がかってるレベルで…。やきもきしまくって、私ついにパトカーに飛び乗り、拡声器のマイクを構え大きく息を吸い、腹式呼吸でいいました

「それ、付き合ってなくないですか？」

一瞬時が止まり…、先生がまずは反応「そうなんですよね、その可能性ありますよね」的な。Aさんがどんな反応をするか、もしかして怒るかもな～と思ったけど、まさかのあまりに想定外のことを言われたもんだからフリーズからの困惑「そうなのかなぁ～えええ～そうなの？」ってアワアワ。でも、自分が彼に気を使うようになってしまったのには、元彼とのトラウマがあり…とさらに話し始めたAさん。それを黙って聞く先生と他参加者。元彼と付き合ってた時に、LINEでのやりとりやコミュニケーションが多少面倒で、怠っていて（どの程度怠ったかは知らんけど）ある日LINEにレスが来なくなったから電話したら「どなたですか？」と言われて…本気であたし彼に忘れられてたんですよ～それがトラウマで…って言い始めたから～、また、、、、発動せざるを得ない私

「それ、付き合ってなかったんじゃないですか？」

アゲイン。つづきます。