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人生最初で最後の逃亡 when I was 11 years old. ②
家のドアを開けて玄関で靴を脱いで、そのまま階段を上がって自分の部屋へ直行しとうよしたけど、近所に住んでいる叔母①Aちゃん(わたしには叔母が2人いる)とケーキ食べながらだらだらおしゃべりしてたっぽいママとAちゃんが私の変な時間の帰宅に驚いて、リビングから出てきたんだよね。(そらそーだ)
その時のママのリアクションってか顔は一生忘れられないかも。いつものんびりマイペースで怒ることとかほとんどないし、喜怒哀楽の怒と哀を見せないママが
「ラジエル子、どうしたの?」って何とも言えない顔で聞いてきたから、私は正直に、というかそれしか答えようがないので
「学校もう行かない、あんなバカバカしいところに居たくない」
って一言言って階段上がろうとしたら、ママが超悲しそうな顔をしてたけど、私の行かないって意思が固いことは理解したってママの顔をみたら私にはすぐ分かって、そのまま制止されることも怒られることも質問責めにされることもなく、自分の部屋に入ってベッドに寝ころびました。
そしたらさ、あの後ついてきてた腰ぎんちゃく①が、ピンポーンとかうちのインターフォンを鳴らしてきて、なんかママと話してるじゃんね。は?うっすら聞こえる内容をなんとなく聞いてると
「うーん、なんかラジエル子、今日は多分もうこのまま寝ちゃうと思うし、学校へ戻ることはないと思うのよねえ…。何があったのか後で本人にも聞いてみるけど…学校へ戻って先生にそう伝えて」的なことを言っているママの声。それを聞きながら私は絶対に戻らないし、あいつら全員を絶対に許さないし、こんな世の中で生きていくとかほんとにつまんないってか、できないからもう学校へは行かずに、海外の児童小説に出てくるような感じでさ、家庭教師と家で勉強してればいいじゃんね?とか色々考えてた。
そのあとその男が帰った後、ママと叔母が代わる代わる私の部屋に来て、なにがあったのか聞いてくるんだけど、自分がクラス全員に無視されたことを、ママや叔母に話したら二人が落ち込むってかなんか傷つくような気がして、なにをされたかは頑なに言わずに「とりあえず、もう学校へは行きたくない、あんなところには一秒でももう居たくない、いいでしょ?」ってことだけを話してたんだけど、そしたら今度はしばらくして、担任の先生と、ジャイアン男と、腰ぎんちゃく①と、さらには私が仲良くしてた女友達三人が家に押し掛けてきたのでした。
続く