根拠のない自信について考える回
ここ数年、根拠のない自信という言葉をよーーーーーーーく耳にする。
なんとなくわかるようでわからない。
「根拠のない自信」を持ちましょう!
「根拠のない自信」は最強のメンタル!
成功する人は「根拠のない自信」を持っている!
…などなど。
記事や本によると、
『根拠のない自信とは、理由や理屈もないのになぜか自信があること』
らしい。
へー。全然テスト勉強してないのになんとなくできそうな気がするアレか。
それでうまくいったことないけど何が最強なのか。もう少し調べてみよっと。
ふむふむ。どうやら根拠のない自信とやらがある人達は、ポジティブで自己肯定感が高いという点で共通しているらしい。
自信と不安のバランスがイイカンジの状態なのかと思ってたけど、そうではないらしい。とにかく「何とかなる」とか「自分ならできる」と信じている状態みたい。根拠もないのに。。。
うーん?なんか違う?なんか無理してない?と思ってしまう。
ハイ、というわけでここからは「根拠のない自信」がわからない人の意見をまとめます。
まずテストの例を挙げると
・「自分ならこれくらい勉強したからいけるかな」「あの先生が作るテスト傾向はわかってるからそんなに勉強しなくても大丈夫そう」「この教科は得意だから勉強しなくてもいい」など
・ガチでわからんけどいけるっしょ!
このどっちかの上で「全然テスト勉強してないのになんとなくできそうな気がする」が成り立っているのだとする。
前者の場合は、どのくらい点が取れるかはわからないけど、目標を検討する過程で自分の能力または過去の失敗や成功例を参考にしているので、これは根拠のある自信と言える。
後者の場合、確かに根拠のない自信を持っててポジティブで自己肯定感が高そうだけど、うまくいくはずがない。バカでしょ。
つまるところ、いわゆる「根拠がない自信」には実は根拠があって、本当の意味でのそれはもっとこう、なんか空想的なものなんだと思う。
もう少し深堀りして持論を混ぜると、自信と不安は常に一緒にいる。何かにチャレンジするときなんか特に、そのバランスをうまく保つ必要がある。自信100不安0になると過信に変わるし、その逆はそもそもチャレンジすらできない状態になる。
ポジティブ人間だとか自己肯定感があーだこーだの人は、不安を抑えてまで自信の割合を増やそうとしているのかなと思う。不安があるのは自分が一番わかっているのに「自分なら大丈夫だ」と言い聞かせているような。生涯それを通せるならいいんだけど、うまくいかなかったときに一気に崩れてしまいそうな気がする。そういう意味での先ほどの「無理してない?」です。
そんなんなら自己肯定なんていらねぇや。そのまんまでいーんじゃないの。自信があるなら胸張ってありますでいいし、ないなら正直自信はないけど頑張ってみますやる気はあります、でいーじゃん。と僕は思うわけですよ。人なんて結果からしか学べないわけだし。
ちなみに某『嫌われる勇気』の某アドラー心理学ではこれを自己受容というそうな。50点の自分を100点だと思い込むのが自己肯定で、50点だと認めるのが自己受容、0点だとするのが自己否定だそう。うまいこというよなぁ。
自分は「自分ならできる」と「ホンマにダイジョブかなぁ」をいっつも繰り返している。失敗したらその都度学べばいい。そして土台には「やるしかねぇ」。困ったらここに帰る。
自信なんてある時もありゃない時もある。でも結局は、やるしかねぇ。やるしかねぇんですわ。