『兵は拙速を聞くも、未だ功久を睹(み)ざるなり』
大人気の孫子シリーズ第二弾。
「兵は拙速を聞くも、未だ功久を睹ざるなり」
見慣れない漢字とか「~なり」とか、難しそうなこと言ってるように聞こえるけど、簡単に言えば「時間をかけてうまいことやる(多くのことをやる)よりも、雑でいいから速い方がいい」ということ。
戦争の時代においては、戦いが長引けば長引くほど負傷者も出るし食料も消耗するから、戦は早く終わるに越したことはない。
現代の生活でいうと、じっくり考えてから動き出すよりも、とりあえず動き出してから細かいところを詰めた方が結果的にいいんじゃないか、といったところだろうか。
絵を描く人がとりあえず雑に大まかな構成から入るのと似ている。
いきなり細部を描き始めると、途中とか終わりかけでバランスの悪さに気づいても、修正が大変だったり取り返しがつかなかったりする。
逆の場合は描きながらいくらでも修正できそう。
そんなイメージ。
こういうのを上手にできる人が行動力があるってよく言われるんだろうな。とりあえずやってみてうまくいかなかったらまた考える。
理論もある程度大事だけど、結局実践よりフィードバックをくれるものはないんだと思う。
もちろん、人間関係とかは長い目で見た方がいいなとか時間が解決してくれるなって時もあるし、転職とか移住とか後先をよく考えて決断した方がいい時もある。
そんな時こそ、案外パパッと決めてしまってもいいかもしれない。
謝る、切る、辞める、続ける、動く、動かない。
先延ばしにして身動きが取れなくなるよりは、少しいい未来が待っていそう。
まとめ
早めに動き出したほうが融通がききやすい。