退職前提で入社をした新卒時代のお話。
こんにちは。ひっそりnoteを更新していこうと思っていたけど、みんながラシンマガジンにどんどん登録をしているので少々焦っている鶴田です。今回は就活生時代〜新卒の会社を退職するまでを振り返ろうと思います。自分語りさせてください〜。笑
15卒だった私の就活軸
私は就活を行う上で決めていた軸は「早く昇進できて退職しやすそうなところ」でした。
働く前から退職のことを考えているなんてとてもおかしい話ですよね。
でも、新卒の会社には就活生時代から最大5年しか在籍しないと私は強く決心していました。
なぜ期限を決めていたのかというと、「司書資格」をどうしても20代のうちに取得したかったからです。
司書資格というのは図書館にいるスタッフのことで、この資格を取得できる大学は限定されていました。
他大学であっても申し込めば受講できるものでしたが、当時把握していたカリキュラムは夏期講習しかなく、高校の教育実習も同期間に予定されていたので、在学中の受講は諦めていました。
結婚してからとか、時間に余裕ができてからとか、期限に関しては選択肢は様々あったはずです。
しかし、私はどんなにキャリアを積んでも20代のうちに一旦リセットして、社会人で勉強ができる自由な時間を作りたいと思いました。
そこで出会ったのが「アパレル業界」。
アパレル業界は他業界に比べて比較的に昇進スピードが早く、店長になると様々な業務を任せてもらえます。また、悪い意味ではないですが、女性社会であればあるほど、妊娠や出産で退職を選択される方も一定数いるので、退職に関して理解をしてもらえそうと感じました。(出産や妊娠による退職はあくまで選択肢の1つということです。私が在籍した会社だと、女性社会だからこそ、働きやすさを重視して周囲の理解や待遇も整っていると思いました)
退職前提だからこそ全力で
就活を進めていく中で出会ったのが某アパレル企業です。
元々雑貨が好きだったので、雑貨部門を志望し内定をいただきました。
当時の配属予定だった事業部長と内々定式で話す機会があり、
「いつか独立したっていいと思う。どうやったら物が売れるのか、お客様の声を間近で感じて試して。お金をもらいながら勉強できるんだよ。うちで勉強していきなよ!」
とすごく楽しそうに話していただいたのが印象に残って、入社を決意しました。
当時の私は「働くこと=義務」くらいにしか思っていませんでした。
自分にとって糧となる「勉強」とポジティブに言い換えていただいた当時の事業部長にはハッとさせられたし、今でも思い出すほど自分にとって1つのターニングポイントだったと思います。
そして入社を決めた時点で、今後を見据えてどう働いていくかを設定しました。
そして目標を元に逆算して、
・3年以内に店長になる
・2年以上の店長経験をもつ
・28歳の夏に退職して、別府大学の司書講習を受講する
という目標と期限が設定されました。
早く出世したい。
3年以内に店長になりたいなら、同期と差をつけなきゃいけない。
そう思った私は内定が決まり次第、すぐに入社前の内定者アルバイトをスタートさせました。
内定者アルバイト先がそのまま配属先になったのですが、入社後に常に意識していたことは言うべきところで「上昇志向」をアピールすること。
何気ない会話で「今後どうなりたい?」と聞かれることもあったので、必ず「できるだけ早く店長になって色々な経験をしたい」と発言するように心がけていました。
そうすることで、店長や先輩がキャリアアップを応援してくれて、店長になることを前提でさまざまな業務を任せてくれるようになりました。
一見商品の棚替えや売り場のレイアウト変更など、簡単そうに見えますよね。
でも簡単そうに見えて全然簡単じゃなくて。
変えるだけなら、そりゃ単純です。好きなように変えれば終わりです。
でも販売業は買ってもらってなんぼの物。
どうやったらお客様の目に止まってもらえるのか、どうやったらお客様の購買意欲が高まるのか、どうやったらお客様が購買意欲を高めたままレジまで足を運んでくれるのか。
思考は常にお客様ありき。
お客様ベースで物事を考えるって簡単そうですが、意外に難しいです。どうしても自分が主観になってしまいます。
どうやって売るのかという手法や思考法は職種によってさまざまですが、私は当時一緒に働いてくださったエリアマネージャーや店長、副店長、先輩方には「数字をもとにお客様が欲しい商品をさまざまな手法を用いてしっかり打ち出す」という数字を元にした思考を徹底的に植え付けられたと思います。
頼れる先輩や上司のもとで日々挑戦して、FBをもらって軌道修正して。
早いペースで階級をあげてもらい、目標だった3年以内での店長昇進は入社して1年8ヶ月後の2016年11月に果たすことができました。
壁を乗り越えても、壁しかない。
目標を達成できたからといってそれで終わりとはなりません。
元々、店長職にはマネジメントや人材育成などの様々な経験を得るためです。
新しい役職を得たからには新たな悩みもつきません。
元々野心はあるもののメンタルはプレパラートレベル。
今までは一緒に考えてくれた店長も店舗にいないし、自分の決定が店舗の今後を左右します。
心配性な私はああでもないこうでもないと不安に駆られて、毎日胃痛と戦っていました。笑
昇格する前から訓練として店長職をこなしていたのですが、頼れる人が身近にいるかどうかで自分の視野が全く違うことを思い知りました。
周りに頼るんだよと先輩店長さんに何度も言われても頼れない。
人に教える前に自分でやってしまう。立場が違えばできていたことが全くできなくなりました。
新卒の時は、何も知らないからこそ吸収しかなくて、毎日が勉強でした。
店長になってからは、振り返りって試行錯誤して、失敗したり成功したり。
正直なお話、成功体験は多い方ではないと思います。
でも、器用貧乏で割となんでも卒なくこなす方だったので、壁にぶち当たりまくったのは本当にいい経験でした。
順風満帆ではないからこそ、「5Why分析」「PDCAサイクル」とかビジネスのフレームワークをやってみて、自分なりに理解したことを実践してみて。考えることを諦めないことを学べてよかったなと思います。
まぁ、めっちゃかっこよく言っているんですけど、本当泥臭く頑張っていました。
最終仕上げの時間です。
店長になってからは「新店舗の店長をすること」や「副店長を店長にすること」など、長期目標、中期目標、短期目標と色々な目標を立てました。どうすれば達成できるか考えて、相も変わらず胃痛と戦いにながら働いていました。
入社当初は入社して5年目…28歳の年齢で退職を決めていた私ですが、退職の時期を予定より1年早めました。
なぜ、早めたのかと言うともうやれることはやったかなと思ったからです。
入社して3年目に、新店舗の立ち上げのお話をもらって受けたものの、オープンしてからは本当に激務でした。
エリア的にも若手人材不足で、この店舗が落ち着く日は来るのか・・・?と先が見えない不安しかなくて。
ストレスで肩が上がらなくなるという珍トラブルにも見舞われました。
ふ新店舗という自分史上未踏の地に踏み込んだ私は、店長着任時代ばりに視野が狭く、何もできなくなりました。笑
でも、上司の力や先輩方の力、一緒に働くスタッフの方々に支えてもらいながらも、1つずつ課題をクリアにしていきました。
そんなこんなで退職を決意したのは、異動して1年ほど経った頃。
この頃にはお店も大分落ち着いて、ふと、「ここに私がいなくてもサブ以下のメンバーでもお店が上手く回るんじゃない?このまま部下を店長にできたら、悔いはないかも」と思ったのです。
こう思ったらもうあとはやるしかない。
退職するにあたって、まずサブを店長昇格させたい。
そうなると新店長はただでさえ大変だから、周りのスタッフのレベルも上げたい。
退職に向けて、総まとめの時間が始まりました。
退職を決意してからは、本当にあっという間。
一時期は退職者が出たら、芋づる方式で退職者が出てしまうような負の時期もありましたが、退職する頃には退職者も数ヶ月発生しない環境でサブを店長に昇格することができました。
退職にあたって、「できた」と思うこともたくさんあったけど、これは私1人で成し遂げたことではありません。
残る人が理解してくれて、背中を押して支えてくれたから。
店舗のスタッフには本当に支えてもらって、ネガティブな感情ではなく、ポジティブな気持ちで新しい一歩を踏み出すことができました。
そんあこんなで、入社して4年と3ヶ月。
私の社会人生活1社目の生活が幕を閉じました。
最後に
いや〜、めちゃくちゃ長くなりました。書くの疲れますね。
1社目を振り返ってみて思うことは、逆算することって大切。
就活する時に一生この会社に骨埋めるっていう気持ちの人って、正直半分くらいしかいないと思います。
自分がどういう人になりたいか、その上でどういうキャリアが必要か。
筋道を立ててみると、新卒入社したい企業を選ぶ基準が出てくるのかなと思います。
逆算を繰り返していくことで目標が定まってくるので、漠然とした夢もまた、実現可能な目標にきっとなるはずです。
もちろん、赴くままに直感で道を進むこともまた楽しい人生ですけどね。
こういう風に会社を選んだ人もいるよ、ってことで参考になれば嬉しい限りです。
余談:社会人になって大学通うの楽しすぎ
退職後は一時期大学の夏期講習で勉強していたんですが、本当に楽しいです。
社会人になってもう一回大学通いたいって思った人も多いと思うんですが、吸収度が違います。
学生で得る経験と社会人で得る経験って当たり前に違って。
だからこそ、社会人経験の後に、大学の講義を受けると納得感も全然違うし、「こういう時に使えそう」と得た知識を使いたくてたまらなくなります。
その道を研究しているプロの話を論理的に聞けるのも非常に貴重な経験ですよね。
お金と時間に余裕ができれば、また大学に通いたいです!笑
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