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就職する気ゼロだったのに、なぜ新卒でリクルートに入社したのか?

こんにちは、ラシンで取締役COOしている武です。
写真は大学時代の時なんですが、こんな感じの学生がなぜリクルートに入社したのかって話を大学入学当時から時系列に話したい思います。

大学入学当時は一匹オオカミだった。

大学受験に失敗した僕は1年間の浪人期間を経て、福岡大学に入学しました。
僕が通っていた高校から福大はかなりの人数(100人くらい??)居て、多くの人は2年生になっている中、1年生として入学するのがすごくイヤでした。
なんか大学を楽しんでいると思われたくなかったので、サークルにも入らなかったですし、入学当初は同学年に友達は作らず高校時代の友達か、1人でいるかのどちらかで、同学年の人達とは自分から距離を取るようにしていました。

徐々に友達が出来た1年生後半

そんなちょっと痛い大学生生活も半年くらい過ぎると、徐々に友達もできるもので、1年生の冬には英語のクラス(30人くらいかな)で湯布院に1泊2日で旅行に行ったりもするようになっていました。ただ、大学では依然として1人でいました。当時は8mileのエミネムに憧れており、パーカーのフードを深く被って学内のでベンチで大きめのヘッドホンを付けHIPHOPを聞いてたりしました。

3年次に履修した授業との出会い

福岡大学の経済学部にはベンチャー起業論という授業があります。
http://www.venture.econ1.fukuoka-u.ac.jp/ ←気になる方はこちらを
この時も特にビジネスなどに興味があったわけではないですが、何となく起業みたいなキーワードに惹かれて履修したんだと思います。正直記憶が曖昧です...
ベンチャー起業論では毎回様々な経営者が来て学生たちに話しをしてくれます。そんな多くの経営者の中で僕の人生を変えてくれる経営者と出会ったのです。

ちなみにこの時までの就職に対する考えは?

週5日くらいアルバイトしたら、初任給の20万円くらいは稼げるので、何でわざわざサラリーマンにならないといけないの?と本気で思ってました。
周りからは「60歳で定年迎えたらアルバイトだと年金もらえないよ」みたいに言われても、「そんな先も事分かんねーし、今が楽しければ良いやん」って突っぱねてました。まーこの考えは今もあまり変わってませんが笑
なので、親にもハッキリと就職する気はないと伝えてました。

1人の経営者が僕をビジネスの世界に導いてくれた

その方との出会いは3年生の時にベンチャー起業論の一環で訪れた夏合宿の時でした。
たぶん100人くらいは参加してたと記憶しています。
ベンチャー起業論と名乗ってるので血気盛んな人たちが集まっていると思いきや、割とおとなし目の優等生タイプが多かったので、当時の僕は完全にア浮いてました。。。だって、エクステ付けて腰の位置くらいまでの長さの髪を編み込んでましたからね笑(スティービーワンダーの様に...)
ただ、そこに参加した1人の経営者だけが僕に興味を持ってくれ、僕の話に耳を傾けてくれました。しかも、100人位いる参加者の中で一番印象に残っていると言ってくれて、来年から自分のゼミに参加してほしいと誘ってくれたのです。

猛烈にビジネスを意識し始めた3年生後半

その方との出会いにより、猛烈にビジネスに興味を持ち始め、とにかく動きまくってました。
東京のインカレサークルがやってるビジコンに参加したり、学内のビジコンに参加したり、気になる経営者に会う為に東京に行ったりと狂った様に動きまくってました。その時点で周りの学生は就活をやっていたのも全く気付かず、というか実際は見て見ぬフリをしていたという方が正しい気が...

働く=社長になる

4年生になると「ビジネスごっこ」をする学生団体なんか作って、勝手に学生起業家みたいな振る舞いをする様になってました。このまま自分は社長になるんだろうなと思ってましたし、周りにも言ってました。ただ、自分の中では社長になるにもビジネスのイロハも分からないですし、全く利益も出ておらず完全赤字の状態だった為、内心はとても不安だったことを覚えています。そもそも、起業したいというより「社長になりたい」という幼稚園児が仮面ライダーになりたいという位のレベルでしか考えてなかったので当然なんですけどね。

友人の一言で就活をやってみる

僕が4年生の時は既に高校の同級生たちは社会人になっていました。確か5月中旬くらいだったと思います。新入社員として頑張っている友人から、「お前社長になるとか言ってるけど、そもそも社会人になれるん?社会は厳しいぞからお前には無理だと思うけど。」と言われたのです。社会人になる事なんか考えてもなかった自分にとっては、よく理解できず、ただビジネスはやれるという根拠のない自信だけはあったので、訳分からない反論をしたところ、友人から「じゃー大手企業の内定もらってみろ」と言われ、ムキになって「余裕たい」と言い、なぜか就活をやる事になりました。

就活をやってみた結果は...

就活のお作法も知らないまま、リクナビを見て大手企業っぽいところにエントリーしてみて、とりあえず服装自由と書いてあった企業の会社説明会に行きました。すると、大きな会議室の中で僕だけが私服だったんです。しかも、黄色の洋服着てて目立つしジロジロ見られて恥ずかしく、一瞬で就活がイヤになりました。ただ、どうせ来たんだしとエントリーシートを提出するも、もちろん不合格。また、説明会などなくエントリーシートを書けば良かった企業の1次は運良く合格し、2次が東京だったので自腹で行く気もなく即辞退。そんなこんなで、全く上手くいかずすっかり就活にも嫌気がさしていました。

社長になりたい人募集の求人にビビビッと来た

正確な文言は覚えてないのですが、ふとリクナビDMを見ていたらタイトルに「社長になりたい人募集」みたいなフレーズが書かれていたのです。
社名を見るとリクルートって書かれてあり、リクナビやホットペッパーをやってる会社なので大手だろうと思いエントリーしました。そして、気づけばトントン拍子に選考が進み、何ともあっけなく内定をもらったのです。最終選考の次の日に人事から電話をもらい「内定です」と言われ、思わず「もう内定ですか」と言ったくらいあっという間でした。

実はリクルートの内定を辞退していた

就職するために就活をしたのではなく、あくまで大手企業から内定をもらい友人を見返す為に就活した僕は内定承諾せずに、変わらず学生団体で「ビジネスごっこ」をしていたのです。そして内定もらって1ヶ月も経たないくらいで、人事から電話がかかってきて、そろそろ内定承諾書をくれないかと言われました。就職する気もない僕は生意気にも、その電話で内定辞退をしたんです。

辞退した2日後には内定承諾、そのワケは・・・

内定辞退を告げたら、人事の方が明後日たまたま福岡に行くから飲みに行こうと誘ってきたのです。ちょうど予定もなかったですし、とりあえず動くことをモットーにしていた僕は、何も考えずに飲みに行きました。
初めて会ったその方は、いかにも都会的で垢向けており、今まで出会ったどのビジネスマンよりも僕の目にはかっこ良く映りました。
そして「うちで3年間働いたら、10年分の経験をさせてあげるから、うちに来い。そこから社長なっても遅くないんじゃないか?」と言われたのです。
単純な僕はそのストレートな言葉に完全にやられてしまい、その場で握手しながら「ぜひお願いします!」と言って内定承諾したのです。

ラシンの採用ではホンネが知りたい

こんな感じで不純な動機で就活をしていた僕から見ると、うちを受けてくれている学生さんは本当に真面目で誠実に取り組んでいると思います。
ただ、真面目に取り組むがゆえに、どうしても堅苦しく型にハマっていってしまうのか、本来の姿ではないのかなって思うことが、時々あります。僕は型にハマらずホンネをぶつけてくれる事を期待しています。

ちなみにリクルート入社後は?

社長になりたいという事以外は何も持ってなかった僕は、入社式の規模の大きさに萎縮するわ、配属初日から先輩たちにスゴさに圧倒されるはで、一周んで社会の厳しさを思い知らされるワケなんですが、そこは書くと長くなるので、また別で書くことにします。そんなんで、長文にお付き合い頂きありがとうございましたー。

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