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「16歳のアイドルに憧れる28歳ですけど何か?」って言えたらよかったのに


「もう〇〇歳だから」とか言ってくる人に嫌気がさす。

一体、今をいつの時代だと思ってるんですか?

令和ですよ?

そうやって、まるで歳をとるのが悪いことのように言って、何か得するんですか?

わたしがこれから歩く道を汚したいんですか?

「え!全然〇〇歳に見えないです」とでも言ってほしいんですか??


・・・・

と思っていた。

なのに、自分は案外年齢に縛られていたということに気づいた。

今日は、その一部始終をご覧にいれよう。

もしかすると、あなたも年齢に縛られていたことに気づくかもしれないし、気づかないかもしれない。



2024年3月25日、ILLITがデビューした。

ILLITとは、BTSの事務所の後輩的な立ち位置で
2023年のオーディション番組で選ばれた5人組のガールズグループ。

デビュー曲は、こちら。

これをみて、衝撃を受けた。

いろはちゃん、かわいい💕💕💕

オーディション番組中は、ステージで転んでしまったけどそれをモノマネにして持ちネタに昇華させるという、メンタル強めな末っ子というイメージだった。

(転んだのは他の人のアクセサリーが落ちてたことが原因なので、仕方ないことだったとは思うけど)

でも、この数ヶ月見ない間に、めちゃくちゃかわいくなっていた。


全員の映像を見ていても、いろはちゃんがやたら目に飛び込んでくる。

嘘みたいに短い前髪も、これがオシャレなんだと思わせてくる破壊力がある。

かわいい。
何回言ったら気が済むのわたし。

そして、特に好きなのが、これ。

https://www.youtube.com/watch?v=unFgsJ8hp_E

なんでだろう?
この衣装がとてつもなく好きだ。


そして、わたしはいつからか、この衣装が着たいと思うようになった。

そんなある日、ハニーズに行ったら、似てるのがあった。

ファッションのことはよくわからないので、こういうときは店員さんに聞くに限る。

「これって、ズボンとか何合わせるんですか?」と聞いてみたら
「カーゴパンツがいいですよ。細身のパンツにしてしまうと、今っぽさがなくなっちゃいますからね。上はとことん甘めにして、下はミリタリーみたいにするのがいいです」とめっちゃ丁寧に教えてもらった。

カーゴパンツを手にとって、さっきのキャミソールと合わせて眺めてみる。

かわいい。
これはいろはちゃんが着てそう。

(今見たけど、ダンスの動画でやっぱりカーゴパンツ履いてる)

でも待てよ?28歳には若すぎないか???

そう思って、「ありがとうございました」と言いながら、ハンガーを戻して、そそくさと店を出た。

その2日後、やっぱりあのいろはちゃんみたいな服が気になる。
どうしても気になる。

本当に28歳には若すぎるかどうか、試着してみよう。
試着してみてダメだったら、諦めがつくはず。

ということで、試着させてもらった。
この間の店員さんもいて、「どうですかー?」と声をかけてくれた。

「やっぱりすごくかわいいです」と言ったら
店員さんの目がぱっと輝いて、「そうですよね!!」と嬉しそう。

自分で言うけど、そもそもわたしは白が似合うし、顔タイプはソフトエレガントだけど、身長が低いのと前髪を作ったのが合わさってカジュアルが違和感なく溶け込んでいて、鏡の中で輝いていた。

まあ、店員さんは友達でも家族でもないので、あまりに無言で時間が過ぎていくと気まずいと思って

その次の言葉をガサゴソと探していたところ、
「でも、28歳には若すぎますかね?」という言葉に手がぶつかった。

でも、そこで手を引っ込めた。

「28歳には若すぎますよね?」って店員さんに聞いて、自分は一体どうしたいんだろう?

店員さんは、きっと優しい声で「そんなことないですよ」って言ってくれる。

そして、わたしは心の中で、
それって本音で言ってくれたのかな?それとも、売るためのトークかな?って迷う。

ただそれだけのために、「28歳には若すぎますよね?」なんて質問をするなんて。

そもそも、28歳だから16歳のアイドルに憧れてはいけないなんて、誰が言ったんだろう?

たぶん誰も言ってない。

そして、わたしが16歳のアイドルに憧れているなんてこと、周りの人は気づかない。

もしかしたら来月、美容院に髪を切りに行くと、「イメチェンしたんだね?」ってオシャレな美容師さんに言われるかもしれないけど、その背景には気づかない。

じゃあさ、年齢なんて気にしないで、好きな服
着ちゃいなよ?

こんまり流片づけコンサルタントってさ
そうやって、ときめきに従って生きていくリーダーでしょ?

ってところまで考えたんだけど、

それでもやっぱり「28歳には若すぎる」という考えの破片が、ずっと貼ってあったシールを剥がしたあとみたいに、残ってしまって

結局は何も買わずに店を出てきた。



帰り道、自分はどんな大人になりたいのか、考えた。

80歳の誕生日パーティーの自分は、白いレースのワンピースを着て
キラキラした笑顔で花束を受け取っている。

カーゴパンツは履いてない。

彼女は、それまでの人生で、どんな服を着てきたんだろう?

28歳のとき、16歳のアイドルに憧れて、カーゴパンツを履いたりしたのだろうか?




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おちよ|快適な{家としごと}の自由研究者
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