片づけのプロのわたしが、過去に片づけで悩んできたこと7つ
「がんばってるのに、片づかない」
「なぜか、リバウンドしてしまう」
など、片づけで悩んでいる人は、結構いると踏んでいます。
何を隠そう、今や片づけのプロとなったわたしも、いろいろ悩んできました。
さらには、悩みが悩みを呼び、
「自分だけがこんな悩みあるんじゃないか」とか、「ずっとこのままなんじゃないか」とか、二次災害みたいな悩みまでありました。
なので、過去の自分のように悩んでいる人に、
「今は片づけのプロになった人も、同じことで悩んでいたんだ」って心が軽くなってほしいというか
「わかる」って笑ってほしいというか。
そういうわけなんで、今回は、わたしがこれまで片づけで悩んできたことを、ひたすら書いて行きます。
ためになる解決策はあえて書かないけど、ただ「わかる」って笑ってもらえたら、嬉しいです。
①収納場所を変えても片づかない
こっちのモノをあっちへ。
あっちのモノをこっちへ。
収納ボックスの中のモノを移動すると、
さっきまで出ていた色鉛筆セットが、収まる!!
ということに気づいたのは、おそらく5歳ごろのことです。
おもしろい!!
もっと、あっちへこっちへをやっていたら
いつか、ここにあるおもちゃが全部、収納に収まるんじゃない?
と思って、このパズルを1人で黙々とやっていたのですが、収まることはなくて。
収納ボックスの中だけじゃダメだと、
重たい収納ボックスごと、あっちへこっちへやるために、
父を採用して
「まずこれをこっち」「次はあれをこっち」
「やっぱり、違った!戻して!」
などと、人づかい荒くやっていたのですが、
1年経っても全てが収まることは、ありませんでした。
嫌な顔ひとつだけして、意味のない移動に付き合ってくれた父、ありがとう。
②収納グッズでも片づかない
小学校に入って、ランドセル、教科書、ノートと
持ち物が増えたわたしは、人生で最大の散らかりを迎えます。
「ほしい!!」と言って用意してもらった学習机の上は、
「なくしたくない」と思うモノを置く場所のはず(笑)なのに、
机の上がモノだらけなので、埋もれて見つからない。。
漢字ドリルを広げるスペースがないので、床で漢字ドリル。
図書館で借りた、犬のしつけの本に書いてあったことを、いつでも見られるようにしたくって、
かろうじてあった机の右隅のスペースでちまちま書いたメモは
数ヶ月後に「犬のしつけ、やるって言ったのに、やってない自分、、、」とともに、再発見されることとなるのです。
そんなとき、わたしの前に現れたのは、収納グッズ情報でした。
洋服やバッグを、サッとかけるだけ✨
大容量!散らかるおもちゃもコレひとつ!!
押し入れの奥行きを有効活用♪
小学校でもらってくるあらゆるサイズの紙を、このファイルで全部ひとまとめ!
世の中には、夢のようなグッズが溢れていたのです!
輝いてる!!
輝いてるよ!!みんなー!!
母が買ってきた雑誌に、片づけ特集があると見たら、すぐにチェック!
カタログはしっかり、毎シーズンチェック!
必要なカタログが届くように、カタログ請求のハガキも出し忘れません。
そうやって、くまなく調べて、
「これこそ!わたしが求めていた収納グッズだ!!」と思えるモノが見つかったら、ページの隅を三角に折っておきましょう。
そして、「これを買ってくれたら、わたしが床に置いてるランドセルも、いつだって、かけられるようになるよ!!」と、親にプレゼンをしましょう!
「だめ」と言われても、諦めずにプレゼンを毎日続けましょう!
いつかは、「もうわかったよ」と言って、買ってくれる日が来ます。
夢は諦めなければ、叶います。
というわけで、親にいくつか収納グッズを買ってもらったのですが、
「あれ???結局、机の上に山あるな?」という現実が待ち受けていました。
③収納を増やしても片づかない
これまで、パズルをやっても、収納グッズを買っても片づかなかったわたしですが、ある重大なことに気づきました!
「収納スペースが少ないから、片づかないんだ!!」と。
そこで、目をつけたのは、棚を買うことです。
しかも、ただの棚じゃありません。
高さが180cmもある棚です。
今まではただの「空気のとおり道」でしかなかった、その宙にモノが置ける!!
有効活用できるのです!!
素晴らしいことです!!
親にプレゼンしたところ、「180は、地震があったときに危ないから」と言われたので
妥協して、160cmの棚にしました。
そして、買ってもらった棚にモノをギチギチに詰めて、
それでも入りきらない「なんかかわいい犬の写真がデザインされた鍵付きのメモ帳」とかを、どうすればいいのかわからなくなりました。
また、当たり前ですが、上の方は、出し入れしにくくて大変でした。
ちなみに、その時身長120とかだったと思います。
④オーダーメイド棚でも片づかない
これは、カタログを数年間ウォッチしても、自分が押し入れに入れたいモノにぴったりの棚が見つからなかった頃のことです。
ちょうど、父が日曜大工にハマっていたので、便乗して「ピッタリの棚」を作ることにしました。
押し入れの大きさを測る
入れたいモノ(レゴの青いコンテナ、おもちゃ箱、いちご新聞のファイル)の大きさを測る
それらを元に、設計図を書く
ホームセンターで木材を揃えて
父の自己流家具作りメソッドに従い
自分にぴったりの棚が完成✨
ということをやったのですが、
「棚は押し入れに入るけど、中身はきれいに収まらないな??」という、モヤっとする終わりを迎えました。
⑤家族が片づけない
家族が片づけない問題は、いろいろ悩みました。
怒りをぶつけても片づけない
「勝手に床にモノを置くと、怒る2歳児だった」
と母が言ってます。
あまり、記憶にないのですが、、、
でも、言われてみれば、「そうだろうな」と思えるわたし。
優しくスマートに提案しても片づけない
「怒りをぶつけても片づけない」ということを、身をもって体験してるからなのか
小学生の頃には、
「○月○日:玄関の収納」
「○月○日:キッチン」
のように、家中ムリなく片づけが終わる「片づけ計画表」を作って
「この通りにやれば、我が家も片づくよ!!」と、その表を見せながら、母に説明しました。
が、
生ぬるい返事が返ってきただけで、結局そのとおりに動いてはくれませんでした。
一緒にやろうと言っても片づけない
計画表の存在を、母が忘れてしまったようなので、
わたし1人で、計画通りに進めました。
でも、いつどこで使うのかわからないようなモノが出てきたりすると、1人ではどうにもできないので、
「一緒にやろう」と言うのですが、料理中なので全然来てくれません。
ある日、自分自身が大きな段ボールたちの中に埋もれてしまって、小学校の防犯教室で習ったとおり「助けてー」と大きな声で呼んでみるも、それでも母は来なくて、いじけました。
どうせ、その段ボールからは1人で出てこられるんですけどね、
そうでもやって、母の気を引きたかったんです。
どうしても、片づけさせたかったんです。
勝手に捨てて怒られる
両親ともモノを捨てられないタイプなので
「わたしが代わりに捨てておいてあげる」と、
収納の奥の方にあって「これ、引っ越してから一回も使ってないだろうな」と思うモノや
ホコリをかぶっていて、「しばらく使ってないだろうな」と思うモノを
勝手に捨ててました。。。
大体の場合は、気づかれないのですが、、、気づかれたときには、ウソがつけない体質なので、終わりです。
ちなみに、その後「人のモノを勝手に捨ててはいけない」と、こんまりさんの本を読んで知り、
勝手に捨てる運動は、やめたのですが、
それでも、失った信用は、帰ってきません。
いったいどこまで行ってしまったんでしょうか?
今でも、母は何かをなくすと「ちえこ捨てたでしょ!!」と言ってきます。。。
自業自得な親子です。
自分の片づけに集中しても片づけない
「家族に片づけを押し付けるのは、逆効果!」
「自分が片づけをしていたら、家族も影響を受けます!」
そんなアドバイスを見かけて、その通りだなと思って、実践しました。
イラっとしたら、自分のモノを片づける。
またイラっとしたら、自分のモノを片づける。
片づけるモノがなくても、イラっとしたら、自分のモノを片づける。
でも、全然家族は片づけません。
そんな様子を見ては、「家族に影響を与えられるくらいまで、もっともっと頑張らなきゃ」と自分を追い込み、
さらには、「こんなに頑張っているのに、家族に影響を与えられない自分、、、、」と、自己嫌悪になりました。
⑥モノ捨てる快感に溺れて苦しい
下の2冊を読んだことをきっかけに、
「今まで頑張って収納しようとしていたモノって、実は要らなかったんだ」
って気づき、かなりスッキリしました!
(この2冊は、すばらしい本です!)
最初は、だんだん部屋が片づいてよかったのですが、
とにかく
モノを捨てるときの一瞬の快感が欲しくて、
そのためだけに捨てるモノを探し、
一瞬スカッとして、
すぐに「捨てるモノないかな」って探して、
もう捨てたら困るくらいのモノしかないのに、
でも、まだまだ捨てたくて、
とにかくいつも、ソワソワしていました。
これが依存っていうやつなんでしょうな。
⑦ミニマリストの真似しても幸せになれない
ミニマリストブームが来ました。
まんまと乗りました。
その頃のわたしは、受験に失敗して、「この程度の大学」と思いながら大学に通うも、
勉強のやる気がないので「この程度の大学でも単位が取れない自分」にうんざりしていたし、
痩せれば人生うまくいくと信じて過度なダイエットをして、
ボロボロの心の持ち主でもあったので、
「モノを減らしたら、時間にも心にも余裕ができました」
「モノが少なければ、月に6万円あれば暮らせます。だから、無理に働かなくても大丈夫」
みたいな言葉に、ガシッと心を掴まれちゃっていました。
だから、「モノを減らして、ミニマリストになれば、わたしだって幸せに生きられるはず!!」と信じて、
またモノを減らしまくりました。
心に黒い雲がやってきたら、それは「モノが多い」の合図です。
モノを減らせば、必ず幸せになれます。
幸せになれないのは、モノを減らせてないからです。
そんなおかしな宗教みたいな教えを、脳内生成して
寝ても覚めても、研究室にいても、
ずっと頭の中は「モノをどうやって減らすか?」ばかり。
「鈴木さんって、ミニマリストみたいだね」と研究室の先輩から言われたのですが、
「ミニマリスト『みたい』ってことは、こんなに頑張ったのに、まだミニマリストになれてないんだ」と落ち込んだことを覚えています。
どこまでも極端なやつだな。お前は。
そんなわけで、モノを極限まで減らしたのですが、全然、「幸せ」とは思えなかったです。
終わりに
今回は、「わかる」って共感して、ちょっと心が軽くなればいいなって思ったので、
あえて、解決策は書かないスタイルでした。
ですが、ここまで紹介してきた悩みを、わたしは乗り越えてきた(または乗り越えつつある)わけです!!
なので、これから、過去のわたしが持っていた悩みを今持っている、そんな人を救えるように、何かしらやっていきます。
何やるかは決まってないけども。