見出し画像

超高信頼性! E6-B フライトコンピュータ!

今日はパイロットの皆さんが愛用しているフライトコンピュータのご紹介。

といってもデジタル・コンピュータじゃありません。

画像1
丸いところはぐるぐるまわって、土台の板はスライドします

見ての通り、「紙」でできているコンピュータです。

高級なヤツはプラスチックや金属でできていたり、操縦桿を握るパイロットが片手で扱えるよう円盤を回すときに微調整ができるぐりぐりダイヤルがついていたりするんですが、まあ、地上で使う分には紙で十分。

ようはアレです、飛行に特化した計算尺のお化け👻のようなもの。

以前、SF作家の野尻抱介さんのツイートを見て、どーしても欲しくなり買ってしまいましたw

野尻さんが読んでいる航空小説『夜と嵐をついて』は、

↑こちらの乱丁騒動で都合3冊もそろえてしまった『現代世界ノンフィクション全集《22》』に入っています。(『現代』が付いてないと違う本ですのでちゅうい!><)

ちなみにこの『現代世界ノンフィクション全集《22》』は、有名なリンドバーグの『翼よあれがパリの灯だ』

からはじまり、
不気味な振動を起こす遭難寸前の旅客機上でのサスペンス、アーネスト・ガンの『運命とのたたかい』。
↑で話題にしているリチャード・バックの『夜と嵐をついて』。
そして、初めて宇宙から地球を見たユーリ・ガガーリンの『地球は青かった』が一冊にまとまってるすごい本。
20世紀の航空・宇宙技術の発展を一望できるノンフィクションです。
どれもすごい面白いというか興味深いです。
でもやっぱりというか当然のように廃版なんですよねー>< 
再販してほしいー。興味あるかたは是非図書館ででも取り寄せてみてくださいまし。

閑話休題。

このフライトコンピュータは、時間当たりの燃料消費、飛行経路の風の補正、飛行時間などの計算が(関数電卓をたたかなくても)一目でわかる便利なやつで、実際に現在でも実用されています。航空学校では必須のスキルだそう。(電子式が使えないときのために必ず習うそうです)

↑宇宙でも使うみたい(ほんと!?w)

ともあれ、実際に空を飛べなくても、リアルな航空小説を読む時にこのフライトコンピュータを片手に状況を確認してみるのはお話(この場合ノンフィクションですけど)へのインサイドっぷりが半端ないです。すっごい知的コーフン。たまりませんわ♡

実際に計算しながら航空小説を読むのはなかなかオツなもの

使い方はこのあたりに乗ってます。

これがあるだけで第二次世界大戦中の米軍の帰還率が大幅に向上してアメリカの勝利にだいぶ貢献したのだとかいう話もあります。
そういった歴史を調べてみるといろいろ沼でそれもまたおもしろそう。

と、いうわけで、ただの紙なので電源不要でいくらでも楽しめる、アンプラグドなコンピュータ、航空小説のお供にぜひどーぞー。めっちゃたのしいですよー☆

#E6B #フライトコンピュータ #非電源コンピュータ #読書の友  

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費にさせていただきます!感謝!,,Ծ‸Ծ,,