新品のおフランス製ナイフを真っ黒にサビさせてしまうお話(OPINEL黒錆加工)
じゃーん☆
あこがれのOPINELナイフ(No8カーボン)をゲットですよ!
OPINELって?
OPINELと言えば、フランスが誇る国民的(庶民的?)ナイフ。なんと一世紀以上前から作られているんですって。
で、普通ならばさびにくいステンレス製のナイフを買うのですが、せっかくなので昔ながらの鉄のやつ(炭素鋼=カーボン)版を買ってきました。
鉄のほうがさびやすいけれど、メンテナンスもしやすくて、切れ味がよいのです。ナイフの初心者はまずこれをマスターせよ。なんてことも言われているそう。フランスの子供もまず最初にこのナイフを与えられるんだそうです。これでナイフの使い方や(サビやすさや)研ぎ方や、うっかりすると怪我しちゃう危なさなどを学ぶわけですね。(要出展)
さて、いきなりですが、とてもサビやすいこの鉄のナイフを、あえて、わざとサビさせようというのが今回の企画w
黒錆加工
普通のサビは赤錆と言って、金属の中にまで浸透していく嫌なサビなのだけれど、今回は黒サビという、金属表面にのみ付くサビをわざと最初に付けることによって、赤錆を寄せ付けないようにする、という、いわば表面加工のようなことをするのです。
詳しくは「OPINEL黒錆加工」等で検索すると、やられている玄人さんたちのテクがいろいろかかれています。
私もこのあたりを参考に、ちょいと玄人っぽく黒くしちゃおう☆ というわけw
分解
参考サイトを見ると
この、ナイフが勝手に開かないようにロックされている金具を、「ロックさせながら」無理やり刃を開こうとすると、ばきーん!と弾けて外れる。(意訳)なんて書かれているのですが……
非力なワタクシの細腕ではどんなにひっぱっても開けられませんでした><
悩んだ末…
電子工作道具箱からラジオペンチさん登場。
丸い金具の膨らんでいる部分をぐりぐりすると…
パキッとかんたんに取れました。
なんでえ、そんなに力いらないじゃん!(それにすごく飛ぶとか脅されていましたがぜんぜんそんなことなく素直に取れてくれます。なのでこっちの方法のほうがおすすめw)
内側の金具抑えと、ナイフのカナメになっているピンも、このラジオペンチで反対側からつついて頭をだして、ぐいっとひっぱれば普通に取れました。
参考サイトはみんなゴツいプライヤーつかってましたけど、ラジオペンチ使うべきだと思うな! ラジオ! そう、電子工作しましょう!(関係ない)
さて、外せるものを全部外したら…
木でできてるつかみの部分はオイル付けします。ここが水分を含むと、木が膨張してしまって刃が出なくなっちゃうそうなので、水がしみこまないようオイルでこれまた表面処理しようというわけですね。
オイルは、乾性油ならばなんでも良いそう。
私は台所にあったクルミ油をつかいました。(食用)
ジップロックにオイルを入れてオイル浸しの刑。
このまま一日ほおっておきます。
その間に、刃のほうもやっつけます(こっちがメイン)
ナイフの刃が浸るぐらいの水(400ccぐらい)を入れた小鍋でお湯を沸かし、ティーバッグをほおり込みます。(私は4つ投げ込みました)そのままティーキャンドルであたため、化学反応を促進!
ぐつぐつとめっちゃ渋くなるまで、ちょー濃いめの紅茶を沸かしつづけます。
その上から、お茶の二割(400ccの20%なので80ccぐらい)のお酢を投入。何とも言えない香りが部屋に漂いますw
あ、お鍋はチタンの600ccカップをつかっています。もちろん鉄の鍋なんか使ったら大変なことになるので注意ねw
この、煮えたぎる熱湯風呂に、まだういういしい輝きのナイフちゃんを投入します・・・。
※せっかく刃の根本に穴が開いているので、そこに電子工作であまってた細いコードを通して釣り下げることにしました。
そのままぐつぐつと煮込むこと一晩。。(と言っても煮込んでいたのは最初だけで、キャンドルが消えたらあとは冷えるに任せてほおっておきました)
朝になってみてみたら、もう墨汁のようなくろぐろしい液体が……w
(まじで墨汁代わりになりそうw)
引き上げてみると……
うっわ!!
私のナイフ、黒すぎ!!!!
心なしか刃もぼろっているような……><
改めて参考サイトを見ると、1時間ぐらい付けるって書いてありますネ……。
軽く10時間ぐらい付けちゃったテヘペロ。,,Ծ‸Ծ,,
ま、まあ、黒錆は表面だけのはず、きっと金属自体は大丈夫!(たぶん)
と、慌てて組みなおして砥石で研いでみると……
あ、よかったー、研いだら内側から銀色い部分がちゃんとでてきました☆
金属そのものの輝きです!☆ ε-(´∀`*)ホッ
あれ? まてよ? そうするとここは表面加工されていないわけだから、
この部分はすぐ赤錆に侵されてしまうのでは!?
なんてふうにも思いましたが、まあ、そうしたらまた研げばいいんでしょうね、きっと。
と、ゆーわけで、なんだかちょっと(どころではなく)やり過ぎた感はありますが、
世界にふたつとない、自分だけのスペシャル真っ黒ナイフが出来上がりました(∩´∀`)∩☆
ブラック・イズ・ビューティフル!☆
ここのところ雨続きでキャンプ道具は増えてもぜんぜん実戦に挑めていないので、早く使える日がくるのが楽しみです☆
キャンプ場で、まっくろくろすけなナイフを使っている私を見かけても、
「きったねえ!」とか後ろ指をささないでくださいね><