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#副業=漁師              そんな公務員の方を取材してみた

2020年5月に始まったLDL。参加して早2年が経過しました。

最近、新しいメンバーが増えたこともあり、今回はLDLでの新たな試みとなるバディ制度。私のバディはどんな人なのか?早速取材してみました。

バディ紹介

齊藤知佳さんってどんな人?

茨城県 神栖市役所 入庁11年目 企業港湾商工課
 港湾とか中小企業支援など担当している。

⇒僕が去年度まで担当していた商工部門。なんだか親近感がわきます。

実は漁師なんです!

昨年、祖父が亡くなったのをきっかけに、自分が漁業権を継いでいて、夏の間は週末漁師として利根川に出ている。漁協もかなり高齢化が進んでいて、存続がかなり厳しい状況。

⇒副業として漁業をしているのかと思いきや、自己消費のみで出荷していない、とのことでした。メインはうなぎ。出荷しないということは、自分で作った米を食べる水稲農家と同じ感じなのかな?漁業権や漁船の維持管理は、トラクターやコンバイン、田植え機の維持管理コストとどっちが高いんだろう?
ちなみにうなぎは自分でさばいて家で焼いて食べてるんですって!

僕の中での漁船イメージ 引用:ヤマハ発動機
おじいさんがご健在の頃の実際の漁の様子!仕掛けた竹からウナギが飛び出してる!
ちなみに船外機の横に座っているのが齊藤さん

大学は東京海洋大学、あの「さかなクン」が教授になっている水産学校へ。

海洋大学を志望したのは?

当時、うなぎの完全養殖の技術が確立されておらず「それができたらノーベル賞取れるぞ」と言われたので。あとは県の水産事務所の方がよく調査に来ていて、楽しそう!と思ったのがきっかけです。
しかし、元来の食べ物好きが講じて、結局は食品微生物の研究をしておりましたw

⇒おじいちゃんが漁協の組合長もやられていたということで、漁業が齊藤さんの未来に大きな影響を与えていたんでしょうね。

就職は?

社会人になった当初は東京都江東区の職員として保健所で衛生監視員という専門職で勤務。
4年間江東区で勤務した後、転職先として地元の神栖市役所を受けて今に至ります。

なんで転職したのですか?

結局、地方公務員は地元で働くのが良いのかな〜と思ったのがきっかけです。東京はたくさん人がいるけど、一方で代わりはいくらでもいるなぁと思いました。あと、純粋に川に行きたかったので。
川の漁師は、自分しか継げないと思ったのも大きいです。

⇒やっぱり職住接近が一番!?僕なんかと通勤通学ともに遠くへ行きたくなかったから、ずーっと杉戸町です。(2年間だけ外へ派遣されてましたが)地元にいると常に住民に見られてるのが嫌っていう公務員も多いですけどね。

今の職場はどうですか?

今の神栖市役所では
・農林課で6年間
(米の調整助成金や農協の出荷場の整備等)
・茨城県港湾課に1年間出向
(港に荷物を入れてもらうよう企業に営業かける仕事)
・企業港湾商工課 4年目
(企業の税制優遇や中小企業融資、補助金交付など)

昨年までは港湾関係の仕事が多かったのですが、今年度から担当替えで商工の仕事になり、補助金漬け&主体の無い状況に「このままではうちの市はやばいのでは⁉︎」と色々と書籍を読んでいるうちに木下さんの存在を知り、ネット検索して、ラボに入会しました。

⇒税金の使い道、本当にそれでいいのか?木下さんの著書を読めば読むほど考えさせられますよね・・・。ネンカイヒ7,000円だと思っていたらゲツガク7,000円だと知ってビックリ。でも本三冊分と思えばおつりが来る!とのことでした(笑)


今の悩みはなんですか?

 上にも書いたとおり、事業者に補助金を交付したり、プレミアム付き商品券を発行することが、本当に地域の商工のためになるのか?ただのバラマキに終わってしまうのではないか?など疑問に思うことがあるけど、どうすることが正解なのか?誰もわからない。
 まずは自分でいろいろと勉強して、知識をつけて自分で正しいと思ったことをやってみたい。

⇒法律や条例、規則に基づいて仕事するのが得意な公務員(笑)。正解がないこと、前例がないこと、新しいことに挑戦していくことは苦手な人が多いんですよね。特にまちづくりや商工の分野では、人口減少や少子高齢化だけでなく、コロナや物価高騰など社会環境の変化に対して、柔軟かつ的確に対応してしていくことが重要ですよね。

最後に!

 実は先日海でSUPしたのをきっかけに、前から気になっていた海キャンプをこの夏やります。今回のバディをきっかけに齊藤さんの地元、神栖市のキャンプ場を予約しました。

 そしたら何と、齊藤さんが漁船で利根川と海をご案内してくれるとのこと!この出会いをきっかけに杉戸を流れる元利根川の古利根川と現在本流の利根川での交流をしていきたいと思います。

8月にはわが町が誇る「古利根川流灯まつり」が3年ぶりに開催されるので、齊藤さんにはぜひこのタイミングで杉戸にお越しいただけると嬉しいです。

LDLではメンバー募集中です。様々なテーマで学びを深め、地域での実践につなげていく。一緒に頑張りましょう!


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