中学受験当日
当日のこと。
さいたまの、いわゆる前受けというのは不思議なものである。
実際、不思議な感覚のままふわっと終わってしまったような気もする。
まず、行くか行かないかあまり深く考えていない。
よって、模試とあまり変わりない受け止め方ができる。
そして、その認識の度合いが親子でけっこう違う。
結果、親子お互いの姿が思ったのと違う、みたいなことが起きる。
我が家の場合、親の方が受験という受け止めが強かったみたいで。
母が付き添っていったが、本人が会場に向かうところで、持ち物は大丈夫か、寒くないか、受験票を出そうかという親に対して、
「自分でやるっ!」と言って後ろも向かずにプイと行ってしまったらしい。
模擬試験ではそこまで心配されないからね。いつもと同じでいいのにと、子供はちょっとイラっとしたんではないか。
昨年は駐車場のある学校だったので車で待てたのだが、今回は駐車場がないため、夫婦で近くの喫茶店でモーニングを食べながら待つことにした。
帰ってきた娘は特に入試本番だからという気負いも感じられず、さあ終わったお昼はどうするといった雰囲気。
緊張や、緊張から解放された感じがあんまりない。
1月は仮だという認識が強くて、ここに行くこともできるという考えはあまり抱いてないみたい。
こちらが「行くことはない」と言ってたからね。
しかし、受ける親の側は、もしここだけ受かったら、ここにしようと言うのだろうかとか、色々な可能性が頭をよぎることはあるのだ。
帰り道、親のスマホを奪ってK-POPアイドルの動画を楽しむ娘。
気楽なもんですなあ。
気を緩めずに行くよと言いたいところだが、こちらが最初の受験を終えた安ど感で気合が入らず。
日没したら、たまってる冬休みの宿題をやればいいよと声かけて終わってしまった。後悔するかもしれないけど、もう仕方ない。
今回の試験がダメだと、もう1回しかリカバリーのチャンスはない。
あれこれ本人に聞いてもメンタル的にいいことないので、ともかくゆっくりして明日の発表を待つこととなった。