梅雨時期だからこそハワイの風を
梅雨である
6月は僕の誕生月でもあるが
例年梅雨時期に被っていて、シトシト雨が降っていて何だか空が低いなぁなんていう記憶が多い
雨は自然の営みの中では必要な現象だけれど、せかせかと毎日を生きる僕たちには持ち物も増えるしやっぱり少し疎ましく思うこともある
色んな余裕があれば、この時期日本を離れて常夏のハワイで生活できたらどれだけいいだろう
と、贅沢な妄想を繰り広げて忙しい毎日を送るのだ
さてこんな時期だからこそおすすめしたい音楽がある
ハワイ・オアフ島出身のピアニストRene Paulo氏の一枚だ
「ああ、こんな優しいハワイに行きたいなぁ」って思ってしまう素晴らしいジャケだと思う
Rene Paulo氏は1930年生まれハワイオアフ島出身、18歳でニューヨークのジュリアード音楽院へ進み、ロニー・エプスタイン、ジェラルド・トレーシーに師事。即興演奏に手を広げ、ジャズピアノやブギウギのスタイルへ傾倒。その後、米軍専属ピアニストを経て、ラスヴェガス、ロサンゼルスをはじめ、50年代には来日して東京でも演奏。渡辺晋率いるシックス・ジョーズにも参加。“ハワイで最も愛され有名なピアニスト”として知られ、ハワイを拠点に各地で演奏し、多くのアルバムを発表。2023年1月11日に心臓疾患のためオアフ島の病院で死去。92歳没。
とある。
そんな彼のこの一枚だが
と、ジャズのスタンダードを中心に構成されている、一度聞いてもらえればわかるが聞いたことがあるメロディがたくさんあるだろう。
ピアノ一本で仕立て上げる彼の優しいプレイは程よい盛り上がりで耳馴染みがとても良い
素直な気持ち
居心地の良さ
そしてほんの少しの哀愁
そんな事を思った
彼の優しい人間性が伝わってくるような一枚だ
夕暮れ時、散歩がてらマイタイを飲みにロイヤルハワイアンへ
Barへ抜けるロビーから柔らかい海風に乗ってこんな音色がどこからともなく聞こえてきたら、どんなに素晴らしいだろうと妄想してしまう
外はシトシトと雨である、
しかし僕の部屋にはハワイからの優しい風が届けられている
この記事を書きながら今年亡くなられた事を知って本当に残念な気持ちだ
きっと、彼のピアノの音色のように皆に愛されて逝かれたことだろう
どうか安らかに眠ってほしい
この記事を読んでくれた皆さんに小さな幸せが訪れることを願って
最後にRene Paulo氏演奏のこちらの一曲を贈ります