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夏の述懐 2021 〔Covid-19編〕

4連休に際して、しまなみ海道が自転車で混雑してるとか、北海道のレンタカーが全部出払ってるとかいう話を聞くにつれ、医者や政治家がなんと言おうと、国民の無意識は明確に「コロナと共存」する方向性を選んだんだなぁとしみじみする。
共栄できるとは言ってなくても。

だから「δ株ヤバい」「医療が逼迫する」「感染のモードが変わった〔明らかなairborne infectionに〕」「30-40代が患者のvolume zoneに」「子供も罹患する」「コロナ後遺症辛い」「ただの風邪ではない」など、医療従事者からのアナウンスは〔それが事実であっても〕全部「で?」と返されるフェーズなのだなと思う。

例えば、昨年は適切なアナウンスであっただろう以下のTweetも「で?」「知ってた速報」などの反応を生んだり、自衛している人々にはより一層のプレッシャーになったりしているはずで、totalでは逆効果と思える。

一般市民として、こういう「不都合な情報」に晒され続ける事への耐久力が持続する時間はそれほど長くないのだろう。当然である。日本人はむしろ圧倒的に我慢強くて、米英の社会実験としか思えないopen strategyにはそう感じさせられる。
ところで、俺たちのBorisがまるっきり「1984」のビッグブラザーみたいな事を言い出してるぞ。そういうのみんな好きかい?

ヤバい事が分かっている人はそのように生活するのだけど、それを堅持できる期間は長くなくて、「ワクチン2回接種が特定割合に達するまで」という仮の期日が変異ウイルスによって突破されると、総崩れになりかねない。

なので、東京の医療従事者のワクチンがまだ効いていて、高齢者のワクチン接種率が高く、マスクや手袋や検査のサプライが十分で、インフルエンザ含めたあれこれが共存しない夏の今、首都圏で「感染爆発」させておくべきではないだろうか。
爆発させるにはちょうど良い日だ〔闇〕


たぶん尾身先生はその辺まで見越した提言されていると思うけど、ダメージコントロールとして、よりflexibleな感染患者収容・治療体制は必要〔この辺、例の「大木提言」とダブるのはちょっと業腹だが仕方ない〕で、とにかく今の第5波は頭を低くして過ぎ去るのを待つしかなく、秋〜冬の第6波に如何に備えるか〔高齢者や医療従事者のワクチン効果も落ちてくる頃〕がキモ(a.k.a. 本当の地獄)じゃないかと思える。

最近、コロナ「だけ」しつこく検査されて陰性の「熱が出る風邪」をしばしば診て、そらまぁ検査の偽陰性かもしれんけど、単に一般人における手洗いマスク(うがい)が甘くなってるんちゃうかと思う。
昨年ほどインフルエンザワクチンの接種率が高くなく、手洗いマスクが甘いままで、mRNAワクチンの効果が減衰したまま、冬にCovid-19診療するのは憂鬱だ。
防護服が暑くないことだけが救いかな。

〔途中の雑コラ は「コブラ」寺沢武一より〕

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mRNAワクチンは接種してからしばらくはマジで効くから、打つ機会あったら打ってね。よろしくお願いします。

〔COIの開示: いわゆる「ワクチン接種のアルバイト」には一切行っていません。過去にファイザー社から、関節リウマチ診療に関して講演した際、謝礼金(10万円未満)を受け取ったことがあります〕

いただいたサポートで麦茶とか飲みます。