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元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜㊲

その後の話の流れを簡単に説明すると俺はある店に入り食事をしたいと
頼みこむと店主が俺の格好を見ると快くうなずき俺の要望に応えた為に
俺はメニューを見ながら注文をしていくのだが……。
……ちなみに食事代に関しては勇者からの報奨金としてお金をもらっていたりしたので
余裕ではあったりするのだけどね……。
と。そんなことをしていたのだが……俺が食事を終わらせて店の中から出て行ったのだが
そこで先程会話をしていた男に出会うのだが俺は無視をする事にして、
歩いて行くと男は必死について来ては何度も話し掛けては俺に対してこんな質問をして来た。
「君! どうしてそんな恰好をしているんだ! まるで冒険者のようだけど…… 何かの依頼か……!
僕もついて行こうか! あ、自己紹介がまだだったな……。僕はアレンって名の冒険者だよ。
レベル30超えで結構凄いんじゃないって自分では思ってたりするよ。さてと。
そろそろ教えてくれないか。なんで君はあんな場所に居てあんな服を着ていたんだ……?
それに。僕の勘なんだけどさ……。何か事情があるんじゃないかなって感じてて。
もしかして、なんだけどさ……。魔王とかと戦う気だったりとかしちゃうのかい……?」
「まぁ。確かに……。ちょっとした目的の為に外に行く予定だな。
だけどまだ時間もあるし今はのんびりしたいしで適当にするだけだけどな。
ってか、勝手についてくるとか言うな! ……まったく。お前は……。
相変わらずしつこいな……。ってか。
あれか……。
一応は名前を名乗るのが筋ってもんだよな。
名前はユウト。宜しくな。じゃ、もう関わるな。俺はこれから用事があるんだ。
お前は暇なんだろうけどな。だからといって付いてこようとするな!」
と俺が言うと目の前の奴は苦笑しつつこう言ってくるのである。
「やっぱり……。無謀な挑戦でもしようとしているんじゃないだろうね」
と言うのでそれに対しても否定はしておいた。
俺はこんな風に言ってしまった。
別にそんなつもりでもなかったんだけどな。
つい反射的に口から出て来る言葉がこれだもんなぁ。
仕方がないと言えばそうなんだけどな……そんな俺の言葉を聞いても付いて
行きたがるとは何て物好きなんだか……?
と思い呆れかえっていたが、この男がどうしても着いて来たいという態度を
示す為仕方なく同行させることに決めたのである。
すると彼は急に真面目な態度になったのである。
どうやらとてつもない理由があり、尚且つ、危険な目にあうような予感がしているらしく
それでも彼は、何故か俺に着いていきたいといい出してくるわけなんだからおかしな話だと思わざるをえない。
そして暫く歩くと森の中に入ろうとしていて その入り口付近で立ち止まった俺。
すると、俺達が通ろうとしたその場所の入り口付近からいきなり誰かが飛び出てきた。
そう現れた人物をみて俺はすぐに気付くことになるのである。
「エルミアじゃないかっ!」
と俺は驚きの声を上げてしまう。
だってそこには俺と初めて出会ったときのように露出度の高い服装で
胸元が見えていておまけに太ももも丸出し状態で恥ずかしそうにしながら
顔を真っ赤にしている彼女がいたからだ。
そんな彼女は俺達を見て慌てる様子でこう言ってくる。
「ユ……。ゆうと……。
な。なな何故ここに!?」
と言い出した。
それを聞いた俺はすかさず彼女のそばに行って彼女の肩に両手を乗せて落ち着くように説得を始めるのだった。
「大丈夫だから。安心してくれよ。そんな怖い顔をしていないでさ…… ほ……ほーら……。
笑顔笑顔……。笑って見せてくれないか? ね? ね?」
と言いながら彼女に笑顔を作るようにしてもらいながら 俺は彼女に声をかけていく……。
そんな最中、彼女は小刻みに震えているのでそんな姿を見ているうちに
俺はなんだかなんだかわからなくなり、気がつけば俺はそんなエルミアを抱き寄せて強く抱きしめていく。
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そして俺は少しばかり涙目になっているのを感じるのと同時に彼女にこんな言葉を紡ぐのであった。
そしてエルミアもそれを受けて俺にこんな言葉を返してくる。
お互いに気持ちが同じであることが確認できたことで俺は少し落ち着いたのか彼女を放し再び、
彼女と顔を合わせてみると彼女は目を潤わせつつ俺のことをジーッと見つめてきた後に微笑みを見せてくれた。
そして…… エルミアは俺のことを心配するような素振りを見せてこんな言葉を言ってくれたのであった。
俺のことを大切にしてくれる彼女に俺は改めて惚れ直したのであった。
そして…… それからは二人だけの空間に俺とエルミアは突入することになるのである。
暫くした後に、エルミアがこんな事を言ってきた。
「さ、流石は……貴方は強いんですもの……。貴方なら……私よりもきっともっといい子を見つけられるはずよ……。
私は……。貴方の幸せを願って……ここで……。お別れさせて……。頂くわ……!」
と言い、何処かに去ろうという意思を見せた。
だが……。エルミアに行かせたくない。
「駄目なんだ……。俺が求めているのはエルミア以外いない……。
何処へも行ってほしくないし。俺を独り占めしてほしい……。頼む……。
行かないでくれ……。一緒にこの世界を見渡せるようになるその日まで。
傍を離れないと言ってくれないのか……!
お願いなんだ……エルミア……。俺は君が欲しいんだ……。行かないで……」
と俺はエルミアを引き止めにかかるが……。
そんなこんなのやり取りの後。
エルミアは俺の手を離さずに握り返してくれた上にこんな事まで言ってくれるのだ。
「ユウトったら私はもうどこにもいかないよ。だって私は貴方の妻で最愛の人何でしょ?
それに私もユウトと冒険をしたいから、何処かへ旅に行きませんか?」
「そうだ。俺と一緒に冒険をしようぜ……。
ずっと離れずにいてくれるという証を立てれるならなんでもいい。
結婚指輪とかを貰えたら嬉しいとは思うけど、そこまで無理をしろと言っている訳でもないんだしさ。
エルミア。もしよかったらこの先の俺との人生を歩むというのならば、
この世界でずっと俺と一緒に生きていこうと誓ってほしい……」
俺の問いかけに対するエルミアの返事はもちろんOKをもらったのであった。
これで俺はエルミアと一緒にこの世界で生きて行くことを誓うのであった。
その時、何処からか視線を感じた俺は後ろを振り向いたら一人の女剣士がいたのを
確認してしまい思わず驚いてしまう。
「あの子は確か以前助けた時に俺の家で泊まっていた女の子だったよね?」
俺がその様に言うとそれを聞き届けたらしい女性が俺達に話しかけて来たのだ……。
俺達は話をしながら歩いていき森の奥深くへと向かうことになったのだけれど
その途中の出来事で俺と女性との仲は急速に深まって行く事になる出来事が起こるのだ。
俺はその事に全く気がつかなかったのだけれどその女性は俺の腕を掴み自分の方に俺を引っ張ってきて
俺を押し倒してしまうと馬乗り状態にされてしまうという事態に陥るのだけれど
俺はその事態に陥ってもあまり抵抗することは無かったのだ。
むしろ嬉しかったから受け入れたという側面があったりする。
それはその人が美人で俺に好意を持って接していることが何となく分かる雰囲気を
していたからであるのだがそんな時だ!
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「ユウトは……私のモノ……。貴様などに渡すものではないわ……!」
という聞き覚えのある声と共に俺の頭上から突然何かが落下して来て
俺の上に乗っている女性の首を掴むとその手の力を強くしていき苦しみ始めたのを
見た俺は慌てて立ち上がると俺はそいつの首根っこを掴んでそのまま宙に
浮かせて地面に勢いよく叩きつけてやったのさ。
……勿論。殺すなんていうつもりは全く無かったので気絶するまでの手加減はしたんだけどね。
そんなこんなで騒ぎを聞きつけてやってきたエルミアとアレンさんによって俺を助け出される。
「アレン……。貴方の連れって本当に迷惑をかける男ですのねぇ……呆れてものも言えないのだけれども……。
はあ……まあ貴方も色々と大変でしたのね。同情するわ……。って貴方は誰なの……!
なんでそこに寝転がっていてしかも意識がなくなっているわけ……!?」
……そんなことを言いながらも。
「おい。あんまり変な事をすると俺は容赦しないぞ……!」
俺は殺気を放ち、その様な警告を発した……。
その瞬間。目の前の女性の目から光が無くなりその場に倒れ伏してしまったのだった。
とりあえずこのままにして置くのは不味いだろと思ってしまったのさ!
ただ、これ以上に面倒ごとが増える可能性を考えて念のために警戒心を
強めておく必要があると感じた為にエルミアにだけ先に家に帰っておいてもらおうと思ったのさ!
そしてその後の処理としてまずは倒れたままの奴を家の中に運ばせた後にて、
家の外に出しロープ等で拘束した後は、木陰の方へ移動させ放置しておくことにしたのだが、
その最中にも何者かに襲われかけたが……。
そんなこんなでひと段落ついたところで、エルミアにはもうしばらくそこで待っているようにと伝えた後、
先程の女の身元を確かめる為に向かうことにする。
一応は、先程の戦いを見られた可能性がある以上はその相手の口を塞いで
おかないとならないと思ったために行動に出たのだ。
そんな感じの事を考えた上での行動なのだけど……。
ただ……。もしも仮に俺の考えが間違っていたとしても別に構わないと思っていたりもしてたんだけどな。
そんな感じで歩いて行き目的地に着くと既にそこには先程俺を殺そうとしてきていた女性の身体は
冷たくなってしまっていたのだがそんな状況下の中で俺は何かの気配を背後からの感覚を捉えるのであった。
「まさか俺に攻撃を仕掛けようとしてきた奴か!?」
と咄嵯のことに焦ってしまったんだ……!
しかし振り返ってみても誰もいなかった為、
「まあいいか……。今はそれよりもあいつの身元の方をどうにかしないと」
と思い、取り合えずこいつは縛っとこうか……。
と思い縄を用意してからまた森の中に戻って行くとまだ生きていたので再び同じ作業をするとこになった……。
そしてある程度終わった所で俺は気がついたことがあったのである……。そう……。
何故か……。死体となったはずのそいつも生きていると言うことが分かり驚いた俺なのである。
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(えっ……。こ……これは……一体どうなってるんだ?)
と俺は疑問符を浮かべながら戸惑っていた……。
目の前の事実を受け入れられないでいて思考停止している状態だったんだよなぁ……。
それで結局俺は考えることを諦めることにしたんだよなぁ……。
そう……。もう……どうにでもなれ……。と開き直る気持ちに切り替えていった俺……。
そんな俺の様子を見て不思議そうにこちらに寄って来た彼女。
俺は彼女を軽く押し返すようにして遠ざけると、彼女にこう言うのであった。
「すまん。君は見慣れない服を着ているからどこかの貴族の娘なんだろう?
そういう風に軽々しく男の俺に近づくのはよくないと思うんだ」
と言いながらその場を去ろうとするが、俺の言葉に対して彼女は、
そんな事は関係ないというような発言をしたのである。
それを聞いた俺は、彼女のその発言が理解できなかったんだが彼女は続けてこのような言葉を発し出したのだ……。
そして俺は、
「俺の家に今度来るか。そうすればこの村で生活できるから俺以外の人間に
襲われるような事もなくなるはずだ……」
という言葉を投げかけてやる。
そうしたら彼女は
「ユウトのお嫁にいく!」
と言って抱きついてくるわけだ。
俺はそれを適当に流すわけだけれど内心の気持ちは複雑で複雑な心境になり、
俺はつい彼女にこんな質問をしてみてしまうことになる。
「お前は……何者なんだ……? 俺は君を知らない。ただ俺を殺しに
来たわけじゃなさそうな雰囲気をしているし……
俺の知り合いの関係者だと思っている……それに……君みたいな可愛い子がいるなら噂くらいに
なってもおかしくないだろうに、今までそんな話を聞いたことも無い」
という具合である。
そしてそれを聞いた彼女の反応で俺の推測はほぼ確信に変わって行ったのだ……。
それを受けて彼女は少し困った表情を見せたあと、俺にこう答えてくれた……。
それがこれだった……。
彼女の名前はアイシャといい、エルミアの姉に当たる人だったらしくエルミア同様見た目は
かなり美形で可愛くスタイルもよくおまけに性格も良かったのである。
そんな彼女にすっかり惚れてしまった俺……。そして俺は彼女にお願いをし、
「俺はユニーク魔法で君の体と魂を分けた状態なんだ。
俺はこれからは彼女と二人で暮らして行く事になる。
だからこの世界の何処かに身寄りのある俺の身内の元に行くべきだと思うし、
そこが無理そうなら他の世界に逃げるしかないとは思うが……。
俺はエルミアも一緒に連れて行くつもりでいる。だから一緒に来てくれはくれないだろうか?」
と言ったところ…… 彼女は即答してくれたので一緒に行く事が決まるのだった。
そんな訳なので俺の家に来るかどうかを聞いてみた。
当然のように彼女からは一緒に付いて行かせて欲しいと言われる事になったので
俺も彼女を歓迎することに決め二人を連れて帰ることになった。
それからしばらくしてようやく自宅に着いたのだけど案の定、俺の自宅の周りに怪しい影があった。

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一ノ瀬 彩音
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