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元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜㉓

とにかくだ、今の俺は彼女の存在を完全に信頼することはできないわけだ、
「よし決めたぞ! お前はこれからも俺と一緒に生活していくことを認める! ただし条件がある!」
と言ってやることに決めたんだが……当然の事ながらその内容は秘密であるんだよね~♪ というわけでこの世界の神を目指すというのは無しにして、元の世界に戻りたいなとか考えているわけだが果たして戻り方はわかるかどうかわからんわけでだなーそれでも頑張っていけばいずれ帰る方法を見つけ出すことが可能なはずだしな!
よし!!
そういうことで納得することにしたぜ!
それよりもだな……今は目の前にある問題を何とかしなければならないわけでだな!
彼女が俺のことを好きな気持ちを伝えてきてくれたわけだが一体どんな返答をするべきなんだろうかと思ってしまうんだが、
「お前の気持ちはよくわかったから……もういいだろ。早く服を着ろよ」
と、俺が言うと彼女は不満げに頬を膨らませながらも大人しく従ったのだった。
そういえば、俺の身体から血が流れているのが見えた。
そうか……俺は刺されたんだったか。
痛みを感じていないだけでまだ傷口が塞ぎきっていないということなんだろう。
そう思った俺は自分の体に回復の呪文を唱えて怪我を治した。
そして俺は起き上がると、彼女に声をかけるとそのままキスをすると、彼女は満面の笑みを浮かべていた。
その笑顔がとても可愛いくて、
「これからよろしくな! それと……これから一緒に暮らして行くにあたって大事な話があるんだが……」
そう伝えると彼女は俺が何をしようとしているのかわかっている様子で俺の手を握ってきたのだった。
こうして俺達は新しい生活を送ることになるのだが、 これからの未来が一体どのようなものへと変わっていくのかという期待が膨れ上がっていくのであった。
朝、目が覚めると隣に下着姿の彼女が眠っていた。
「うわぁ……ってお前はいつまでそうしているつもりだよ……全く」
そう言うと俺は彼女を起こしたのだった。
彼女からの説明によると、俺達が今住んでいるのは辺境の小さな村であるとのことだった。
そして俺はここで鍛冶屋を営むことになっている。
というのも、俺の店は今この瞬間からオープンすることになったからである。
そして開店記念の特典として、俺の作った武器や防具は全て半額となっているのだ。
俺はその宣伝のために、俺が作った剣を振るってみた。
しかし……全く使い物にならなかったのだ。
なぜこのようなことになったのかについては、簡単に説明すると俺の力が強すぎたせいである。
それ故に、
「おい! ふざけんなよ! 全然売れねえよ!!」
俺は思わず叫んでしまった。
まあ仕方がない。
だって誰も買ってくれなかったのだから。
しかし俺は諦めない!
絶対に諦めたりなんかしないからな!
俺は心に誓って再び剣を打ち始めるのであった。
俺はひたすら剣を打つことに集中して打ち続けた。
だがやはりというべきか、全く売れる気配がないのだ。
そして遂に俺は……。
「もう我慢の限界だ! 俺はこんなところで諦めたりするもんか! 必ず成功させてみせるからな! 俺は自分にできることを最大限に活かせばきっと成功するはずなんだ! 行くぜ! 俺の全力を見せ付けてやる! 俺の本気を見せてやるんだ!!!」
と俺が言う。
そして俺は立ち上がり手を天高く掲げた。
そして俺は宣言する。
「俺はここの町人だあああっっッ」
と。
俺はそれから店を閉めて町へ出た。
そして町の人たちにこう呼びかけたのだ。
「俺に力を貸してくれえぇ」
と。
俺の声を聞いた人達は皆協力してくれたのだ。
俺はそんなみんなに感謝して、それから俺に力を与えてくれるために集まってくれた者達と修行に励むことにした。
まず最初に俺がしたのは、素振りだった。
最初は一万回だった。俺はそれをやり遂げた。
そして次に行ったのは走り込みだった。
75.
それも終わった後は腕立て伏せをした。
そして最後に行ったのは自分の体重と同じ重さの鉄の塊を持って1時間歩くことだった。
そうして俺は努力した。
そうすると、ついに変化が訪れたのだ。
「お……おおぉ……体が軽くなっていく……い……いけるかも……行けるかも…… ああ……いけそうだ……俺の筋力がどんどん上がってゆく……筋肉が…… もっと…… もっともっと…… まだまだあ…… 俺は限界を超えて見せる…… 俺にはできるんだあ…… 俺は強くなることができる! はは……やった……できたぞお」
と、そう呟いた後で最後に仕上げとして、
俺は近くの木を殴ることにした。
その後で、その木の枝を折ろうと
考えたのである。
その結果はというと、
「うん。上手くいったみたいだ」
と言いながら、折れたその小枝を満足気に見つめた後で、さらに拳を強く握り締めることで更に強度を増していくと、俺の握力でその辺りの木々を片っ端から破壊し始めた。
俺が暴れ狂うことで森中に地震が巻き起こり、大きな音を立てているのだった。
そして暫くの間俺は荒れ果てた場所に立ち尽くしながら、徐々に冷静さを
取り戻していった。
そして俺の心の中で何かが語りかけてきたので俺はそれに耳を傾けた。
(私は……貴方の味方です。私は貴方を愛しています。そして、私の体にも触れてください。私の肉体に触れてその力を使い果たしてしまう前に……お願いします。
私も戦います)
俺はその言葉が聞き間違いでないことを確認するように何度も脳内で繰り返し再生した。
そして俺はようやくその意味を理解することが出来た。
何故なら俺の中にあった力は俺の魂に融合した状態になっていたからだ。
俺の中に居座るその生き物はどうも俺の事が気に入ってしまったらしく、そのおかげで俺は新たな能力を身に着けることが
できたようだ。
それはつまり俺の中にいた女が俺の力となり一体化したということである。
そして俺が気が付いた時には俺の周りには沢山の人々が倒れていて、その大多数が俺の顔を呆然と見上げている状況と
なっていたのだ。
そして俺がその場から離れると俺が今まで立っていた場所には、 一本の木が立っているだけであった。
そんな俺の姿を見た人々は目を丸くしながらも、 その圧倒的な力とでもいうべき現象に唖然として俺の事をただ見ているだけだったのだ。
76.
俺が町に帰って来るなり俺に抱き着いて来た者がいたが、 俺はその相手に向かって微笑んで見せた後に頭を撫でまわしてあげるとその者はとても嬉しそうな表情をして喜んでいたのだった。
その日を境にして俺の噂が広まりだし、少しずつではあるけども俺の店が賑わい始めていたのだった。
そんなある日のこと俺の元へ訪れた男が居たのでその男に対して俺は警戒心を抱くと共に、その男は妙なことを尋ねて来たのだ。
「貴様は何の為に戦う?」
と聞いて来たのである。
なので俺は答えてあげた。
「俺は大切なものを護る為に戦うだけだ」と。
その返答を聞くと、その者は何故か俺の顔を見てにっこりと笑って見せてから去って行ってしまった。
その男の後ろ姿を見ながら俺は思うのであった。
俺にあんな質問を投げかけてくるということは、あいつももしかすると俺の敵なのかもしれないと。
なので俺はしばらくの間その人物に近づかないようにしようと決めたのであった。
俺は今日も、俺の店の商品を売っている。
俺の打った武器を買ってくれる人がいて、
その人の喜ぶ顔を見ると俺もまた嬉しい気持ちになる。
「ありがとうございました~」
と客が帰ったあとに俺は言いながら、また新たに注文を受け付けた。
俺は新しくやって来たお婆さん相手に接客を始める。
「すいませんが、どのような物が欲しいですか?」
俺は出来るだけ優しく、相手を安心させるような声色で尋ねる。
「あたしは、長生きしたいんだよ。その為の道具が欲しくてね。いいかい? どんなものでもいいんだけど、健康長寿のための薬を作っておくれ。なるべく若い内から使っておきたいからねぇ」
なるほど、そういうことならば、どんな物が必要だろうか。
年を取るというのは怖いことだ、俺は、少し考えてみると、
「あの……そうですね……そう言えば俺の師匠が言っていたんですが……俺のスキルの中にはそういった能力があった筈なんですよ。
それで……」
と、俺が言うと、おばあちゃんはそれを聞くと目を見開いて驚き、そして俺の事をジロリと睨むように見ると、俺の事を警戒し始めた。
俺が持っているスキルの中にはそういった能力が備わっているものがあったのだ。
ちなみにこれはあくまでも、俺の推測なわけだが……おそらく……スキルというものをこの人は見たことがあるのではないかと思ったのである。
俺の事を疑いの目つきで見てから、俺がスキルを使うところを観察しようと構える。
77.
そして、俺がスキルを発動させると、
そのおばあさんの身体を光が包み込んだ。
そしてその光を浴びたその女性は、俺の方をジッと見つめていた。
そして俺がその女性に話しかけると、彼女は俺の問いかけに対し笑顔で答えるのであった。
そして俺は、彼女の為の特別なアイテムを作るべく、材料集めを始めたのだった。
俺と彼女は森の中を歩いていた。
俺は彼女に薬草についての知識を教えて貰いながら、 目的の素材を探し続けていた。
そうしている内に、俺は目的としていた素材を見つけることができた。
俺は早速その植物を採取し始めると彼女はその様子を眺めていた。
そして俺は、その植物の茎の部分から葉っぱだけを綺麗に取り除くことに成功した。
そして俺は、それを煎じて飲むと彼女は、それを飲むと、若返っていき、見た目が二十代くらいにまで変化したのである。
そして、彼女は自分の手や足を触って確認してから、俺の方を向いてから言ったのだ。
「あんたのお陰だよ! 本当に感謝しているよ! これでまだしばらくは生きていけそうだよ!」
と言ってから涙を流したのだった。
そんな彼女に対して俺は言うのであった。「いえ……俺もあなたのおかげで助かりましたよ! ……俺の作った武器や防具が売れなかったら……多分……死んでいましたよ……だから……お互いに助け合ったということで……これからもよろしくお願いします」
と言うと彼女も嬉しそうな笑みを浮かべて返事をした。
そうして俺達は握手を交わした後で別れることになったのだが……。
俺は彼女が森の奥へと消えていく姿を見送りながら思ったのだ、きっと……彼女とはもう二度と会うことはないだろうということが……。
なぜならば、その女性が住んでいる場所はここからかなり離れた場所にあるからである。
だからきっともう会えないんだろうと思っていたのだ……。
しかし、それから数日後に俺はその女性の家を訪れることになる。
俺は、その家の前に立つと、ドアをノックしてみた。
しばらく待っていると、その家からは一人の美しい若い女性が出てきた。
その女性は俺の姿を見てから驚いた様子を見せると、俺にこう尋ねたのだ。
「どうしてここに居るんだい!?」
と。俺はその問いにこう答えた。
「実は……その……俺の店で売っていた剣が盗まれて……犯人が森に逃げ込んで行ったみたいなので、俺はそれを追ってきたのです。……ところで……その……俺の店に来ていたお客さんですよね?」
そう言って俺がその女性にそう言うと、
彼女は戸惑うようにしながら答えた。
「あぁ……そうだが……それがどうかしたのか?」
俺はそんな彼女を落ち着かせるようにしながら、ゆっくりとした口調で話し始めた。
そして事情を説明することにしたのである。
すると、彼女は納得したようで、そして俺にお礼を言うのであった。
そして俺が帰ろうとすると、俺を引き留めるかのように俺の腕を掴んできた。
そして俺が振り返り、その女性の方を見る。
すると、俺の顔を見てから、何かを決意したかのような表情になると俺の方に近づいてきて、そして俺の頬を両手で押さえながらキス
をしてきたのだ。

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一ノ瀬 彩音
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