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雷はなぜ「稲妻」や「稲光」と言われるのか? 雷のもつ有用な効果とは?

どこで役立つかわからなくても
面白い知識なら身につけたいと
思っています、らるです。

今日は、「雷」についての
お話です。

雷…というと
落雷で被害が出るのはもちろん
大抵雨とセットで
思い起こされるので
あまりいいイメージが無いと思います。

ですが、実は、雷には非常に有用な
効果があった
んです。

その有用な効果とはなにか?

ヒントは、雷の別名「稲妻」「稲光」です。


雷は窒素分子の三重結合を引きはがす

実は、雷には
「植物の生育を促進する」効果が
あったんです。

 自然界には、大気中の窒素分子の三重結合を直接引きはがすだけの強大な力を持った自然現象が一つだけ存在します。それは雷です。雷が発生するとその強大な空中放電のエネルギーにより窒素分子の三重結合が解かれ、それが雨に溶けて地上に降り注ぐことで植物は窒素を取り込むことができるようになるのです。このことは、雷には植物の生育を促進する効果があるということを示しています。雷と植物の生育に関係があるとは、自然から隔絶した生活を送るようになって久しい現代人にとっては、一見不思議に感じることでしょう。しかし自然を丁寧に観察していた古代人にとっては当たり前の事実でした。雷は大和言葉で、稲妻ないしは稲光と表現されます。古代人は雷の発生により、付近の稲が大きく育つようになることを経験的に知っていたのです。

古舘恒介. エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来 (p.163). 英治出版株式会社. Kindle 版.

植物を育てるための肥料の三要素の一つが
窒素
です。

窒素は空気中に沢山ありますが
それを直接植物が取り込むことは
できません。

ですが、雷によって
窒素分子の強い結合が解かれ
それが雨に溶けて地上に降ることで
植物が取り込めるようになるんです。

ですから、雷が発生すると
その付近では稲が育つ…という現象が起き
それを経験的に知っていた
昔の人は
雷のことを「稲妻」「稲光」と呼んだ
というわけです。


普段、何気なく使っている言葉にも
その語源を辿っていくと
面白いことが分かったりします。

なんでこんな風に表わすんだろう?

そんな思いが浮かんだら
ちょっと調べてみる…というのは
習慣づけたいものですね。

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