それ、ホントに「使えない」カード?【遊戯王マスターデュエル エクシーズフェスティバルでの自爆騒動からの気づき】
ルールが「変わった」とき
「使えない」は「使える」に変わる
遊戯王マスターデュエルで
最近”ルールが変わる”ことがあった
よくありがちな
使用可能なカードか少し変わる
という程度のことではない
遊戯王の大原則
勝つために戦う
相手のライフを0にするために戦う
という原則が崩れたのだ
まず、このルールでのデュエルで
何が起こるのかを見て欲しい
一瞬で終わる
何が起こっているのか
分からない人も多いと思うが
これは…
プレイヤーが自分のライフを削って
一瞬でゲームが終っている
つまり、自爆プレイである
自爆して、最速でゲームを
終わらせる…
この一瞬で終わることこそが
このデッキの目的である
なぜ、こんなことに
なってしまったのか?
経緯を説明すると…
今回のマスターデュエルのイベントでは、
イベント専用の報酬…コインが
デュエルの結果に応じて得られる
勝つと 100
負けると 50
降参だと 0
である。
一見すると
「勝った方がいいじゃん」
と、思うかも知れない。
ただ、遊戯王というゲームは
一戦に時間がかかる
そして、勝つのはそう簡単ではない
仮に1戦10分だとして
1時間に6戦全勝しても
得られるのは600コイン
(しかも、勝てるとは限らない)
一方で、1戦1分で負けて
1時間で60敗すれば
確実に負けられる上に
3000コインである
全勝で600
最速自爆プレイで3000だから
なんと全勝時の5倍も
稼げる計算になる。
つまり、
イベントを最速で完走する
ための最適解が
最速で自分のライフを削ること
なのである。
まさにルールが変わってしまった
ということだ。
(なお、この状況を望ましくないと
考えた運営により、勝利時の
コインを5倍の500にする
という修正が入った)
この状況には
否定的な意見も多くあった
もちろん、純粋にゲームを
楽しみたいプレイヤーからすれば
不快な部分もあるだろう
ただ、私としては
この「ルールが変わった」ことで
普段は「使えない」とされるカードに
スポットライトが当たったということに
面白さを感じた。
通常、「自分のライフを削る」は
デメリットでしかないため
重視されることはすくない
だから、今回の自爆ルールでは
普段目にしない様々なカードによって
自爆が進められていた。
重すぎるデメリットが
最強のメリットに変わっていた
のである。
これ、人生でも同じでは?
余談だが、このイベントの騒動を見ていて
一つ気づいたことがある。
よく、人生に関して
配られたカードで勝負するしかない
という表現がされる。
じゃあ、弱いカードしか配られなかったら
どうすればいいのか?
その時の一つの答えに関して
今回のイベントは一つの気づきを与えてくれた
今回のイベントで起こったのは
ルールが変わって
カードの価値が変わった
ということである
弱いカードというのは、より正確に言えば
「そのルールでは」弱いカードという
意味である
だから、カードが変えられないのなら
ルールの方を変えてしまえばいい
自分のカードが強いルールで
戦える場所にいけばいいということだ。
たとえば、単純な例で言えば
体力と筋力が高い人は、
デスクワークでなく
肉体労働ができる場所にいけばいいし
無限に本ばかり読んでしまう人は
読書サークルにはいってみればいい
ちょっと変わったところなら
自分には何もない、と思う人は
何もないことが、よしとされる場所にいけばいい
(驚いたことに、世の中には
無理せず会社辞めてえらい、とか
学校やめてえらいとか、
生活保護等の国の補助をもらっていると
国のルールを活用しててえらい、と
褒めてくれる場所もあったりする)
世の中には様々な場所があって
それぞれのルールで回っている
その中には自分のカードに
合ったルールで回っているところが
きっとあるはずだ。
今は、ネットを使うだけで
入っていける「場所」がたくさんある
まずは、そこから初めてみても
いいのかもしれない。
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