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教育改革のカギは「免許不要」?アメリカの現場から学ぶ

こんにちは、らるです。

今日は、こちらの本から
「先生の質の高め方」の話を
紹介し生きたいと思います。

さて、先生という職業が
非常に重要なことは、
多くの方が納得するところでしょう。

教育の質を左右するのは
先生によるところが大きいからです。

では、教育の効果を高めようとしたき
「どうすれば教師の質を
高められるか?」という問いが、
出てくるかと思います。

まず多くの人が思いつくのは、
給料を上げることかもしれません。

しかし、アメリカで行われた
数々の研究によると、
給与を上げても教師の質や子どもの
学力向上につながる証拠は、
さほど多くない
ことがわかっています。

要は、今居る方に頑張ってもらっても
あまり効果はなさそう…ということです。

ここで新たな視点として提案されるのが、
教員免許制度をなくすこと」です。

そうすれば、優秀な大学を出た方や
一流企業で社会人経験を積んだ方も
先生になりやすくなるでしょう。

…とはいえ、この考え方の前提として、
教員免許は本当に必要ないのか

ということを考える必要があります。

まず、無くすことのメリットは
先ほども言った通り
有能な人材が教師になりやすくなる
ということです。

特に、他業界で成功してきた人々が
教師へ転職する際、免許というハードルが
高く感じられることが問題視されています。

この文脈で注目されるのが、
アメリカの「ティーチ・フォー・アメリカ(TFA)
という非営利団体の取り組みです。

TFAは、米国内の一流大学の卒業生を2年間、
公立学校に派遣して教える
というプログラムを運営しています。

このTFAの教師たちは
教員免許を持っていない
場合が多いんです。

それでも、免許を持つ教師と同じように、
彼らは現場で教壇に立ち、成果を上げています。

ハーバード大学の
ケイン教授らによる
研究によれば、

教員免許の有無が子どもの学力に
与える影響は非常に小さい

ことが示されています。

むしろ、免許を持つ教師同士の間に
大きな質の差があることが
問題視されています。


免許を取得している教師と
TFAの無免許の教師との質の差よりも、
免許を持つ教師同士の質の差の方が
10倍も大きい
という結果が出ているんです。

この結果からわかるのは、
免許を持っているかどうかは
教師の質の指標にはならない、
ということです。

免許は能力を保障するわけではない

ということです。


こうした結果が出ているなら
もはや、苦労して取る必要のある
免許制度の意味は
何なのか…という気がしてきますね。

というわけで、今日は
教育についてのお話でした。

優秀な人が先生に
なりやすい時代が来るといいのですが…

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