無礼な態度を「連想するだけ」で「認知能力が下がる」
こんにちは、らるです。
今日は、礼儀正しさの重要性と
無礼がもたらす影響について
話していきたいと思います。
今回もクリスティーン・ポラスの
「Think Civility」という本から
話をしていきたいと思います。
今日の話は
本当に無礼な態度を受けるか、というのとは
関係なく、ただそういう態度を「連想」するだけでも
人の能力に影響が出てしまう
という話です。
こんな話が紹介されていました。
ポラスの実験では、
無礼な態度を連想させる
単語を見せられた人々が
重要な情報を見逃しやすいことが
わかりました。
例えば、被験者に
「aggressively(攻撃的に)」
「bold(厚かましい)」
「bother(嫌な思いをさせる)」
「obnoxious(不愉快な)」
「annoying(いらだたしい)」
「interrupt(妨害する)」
などの単語を提示し、
それを使って文を作る作業を
してもらいます。
一方、他の被験者には
中立的な単語を提示します。
その後、被験者たちに
バスケットボールをする
映像を見せ、パスの回数を
数えるよう指示します。
映像の中には、ゴリラの
着ぐるみを着た人が通り過ぎます。
いくら、「パスの回数を数える」が
指示だったとしても
ゴリラの着ぐるみが通っていたら
気になりますよね。
ですが、結果として、
無礼な単語を見せられた被験者は、
ゴリラを見逃す確率が
高いことが分かりました。
中立的な単語を見せられた被験者の
5倍もゴリラを見逃していたんです。
無礼さが注意力に与える影響
この実験結果から、
無礼さは人間の注意力を奪い、
認知能力に悪影響を
与えることがわかります。
無礼さは本人が気づかないうちに
頭の働きに影響を与え、
重要な情報を見逃す原因となります。
職場環境への影響
無礼な態度が職場での
パフォーマンスに悪影響を
及ぼすことは明らかです。
職場で成果を上げるためには、
無礼な態度を連想させる
要素を排除することが重要です。
普段から使う言葉にも
注意を払い、礼儀正しさを
保つことで、社員の
注意力や認知能力を
最大限に発揮できる
環境を整えることが
大切…ということになるでしょう。
まとめ
礼儀正しさが
職場での成功に不可欠であり、
無礼な態度がもたらす
影響は無視できない。
私たちが気をつけるべき
なのは、直接的な無礼な行為
だけでなく、無礼さを
連想させるあらゆる
要素である。
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