シャーマンの役割【宗教の起源⑦第二章-③】
こんにちは、らるです。
今日は、シャーマンについての
話を紹介していきます。
今の時代にシャーマン…なんていうと
ちょっとうさん臭い気もしてしまいますよね。
ですが、小規模な狩猟採集社会には
必ずシャーマンが存在すると言います。
シャーマンと言えば
「なんだか、儀式っぽいことをする人かな?」
というくらいのイメージは
持っている人もいるかもしれませんが
具体的には、どんな役割があったのかというと…
以下の3つだったというわけです。
①生活の不確実性に関するもの
②通過儀礼、社会的現象にかかわるもの
③共同体運営に関わるもの
意外と、役割が幅広いですよね。
この3つの中で、どれが一番重要かというと
①の生活の不確実性に関するものです。
予言…なんていうと
怪しい感じがしますが
未来予測…という意味では
今の私たちも、気になってしょうがない
と思います。
そこまで強い根拠がないと
頭ではわかっているつもりでも
占いの結果が気になってしまう人も
多いでしょう。
人は未来がわかるものを頼りたくなる
そういう生き物なんです。
もちろん、シャーマンの予言が
100発100中…なんてことは
無かったでしょう。
ですが、ここで大切なのは
「予言が本当に当たるか」ということよりも
切迫した、非常に困った状態のとき
それを乗り切るだけの「心構え」を
与えてくれること
だったりするわけです。
シャーマンの役割の最後の部分
「ホントに未来を言い当てられるか」が
問題では無くて
「未来に向けて行動を起こすために
心構えをくれる」
これって、会社組織なんかでも
大事だよなぁ…と、思ったりしました。
今の時代は、VUCAなどと言われるように
まさに「未来が読めない」時代に
なっています。
こういうときこそ、
「私たちはコレを目指すんだ!」を
強く言ってくれる人の存在が
特に求められるように思います。
もちろん、それでコケたときは
会社ごと無くなったりするのかも
しれませんが
どこに向かうかを決められずに
不安なまま何もできずに終わるよりは
遥かにマシでしょう。