『宗教の起源』まとめ② 人は宗教から離れられない【宗教の起源㉕終 第十章②】
こんにちは、らるです。
先日に引き続いて、宗教の起源
第十章の話をしていきます。
前回の記事では、
宗教の進化を支えるのは神秘志向
という部分をまとめました。
今日は残りの部分の話をしていきます。
宗教は全く新しく生まれるわけではない
宗教は、時代を追って進化します。
今、現在でも新たな宗教は
生まれ続けています。
ですが、それらは
「全く新しい…というわけではない」んです。
古い宗教を核として
新しい層がくわわる形で進化します。
これは、キリスト教でさえ当てはまる
という話を以前に紹介しました。
カルト…と言われる宗教も
このパターンで作られていて
私たちの年代には忘れられない存在である
オウム真理教もそうでした。
信者集団の最適な大きさ
今日では、宗教団体には
とても大きなものも存在しています。
ただ、やはり、社会脳仮説通り
人間の脳の大きさからして
人間の最適な共同体の規模は 150人程度なわけです。
これ以上の人間を束ねようとすると
新たな構造が必要になってきます。
その構造を作っているのが
今主流になっている教義宗教なわけです。
(キリスト教、イスラム教、仏教…)
複雑で正式なやり方が
定まった儀式
神学的な信仰体系
道徳体系
聖職者の階層構造…
こういったものをキッチリ
作っていく必要がありました。
ただ、体系をしっかり作っていたとしても
やはり、反発する人は出てくるもので
そこから「カルト」が生まれてくるわけです。
結局、宗教は…
最後に、本書の結論の部分を
引用して終わりたいと思います。
この本を読んで、宗教のことを
学んでいくにつれて
人間は宗教から離れられないんだな…と
感じていたので、
この結論はとてもしっくりきました。
なんとなく怖いもの…という
イメージも持たれがちな宗教ですが
どうせ離れることができないなら
うまく使っていく…くらいの気持ちを
もっておいてもいいのかな、と
今は前向きにとらえています。