『死』が持つ五つの特徴【あした死ぬ幸福の王子④】
こんにちは、らるです。
死ぬ…というと
怖い
避けたい
考えたくない…
となってしまいがちですが
実は、冷静に考えてみると
「贈り物」をしてくれる存在でもあるんです。
今日も、こちらの本から話をしていきます。
先日、人間は、自分以外を「道具として見ている」
という話をしました。
そして、自分自身も、他人にとっては道具である
…という話もしました。
周りにいる大量の他人から見れば
自分は道具ではあるけれども
本当は、自分自身は道具ではない
かけがえのない存在です。
自分自身は道具ではない…
当たり前のように感じるかもしれませんが
人間というのは
周りの大量の他者に道具扱いされていると
自分で自分のことを道具だと
みなしてしまうようになるんです。
例えば、あなたは
「あなた自身がどんな存在か説明してください」
…と言われたら、どうしますか?
「~~の仕事をしている会社員です」とか
「~~大学の学生です」とか
「~~のチームに属しています」とか
そんな風に答えるのではないでしょうか?
これらはまさに、「他者から見た道具の視点」に
影響を受けたものです。
要は、今、私たちが思い浮かぶ「自分像」というのは
世間が決めたもの、だというわけです。
別に、世間が決めた自分像でも
いいじゃないか…と
思うかもしれません。
そんな自分像に従って
日々生きているでしょう。
ですが…
もし、『死』が迫っていると分かったら
そんな「世間の決めた自分像」のことが
どうでもよくなるのではないでしょうか?
これが、『死』の贈り物です。
『自己の道具性の破壊』
自分が、かけがえのないものだと思い出せる
ということですね。
なぜ、死にそんな効果があるかと言えば
死には5つの特徴があるからです。
必ず死ぬし
死はいつ来ても、今この瞬間でもおかしくないし
死んだら終わりで、死後にはどんな関係も持てないし
自分の死は、自分以外に代わってもらうこともできない
こういう特徴があるからこそ
世間の目…道具として見られること
自分自身も、自分を道具として見てしまうことから
抜け出せるんですね。