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成績が悪いのは、自分の責任?【教育は遺伝に勝てるか?】
成績が悪いのは自己責任だ
そんな風に思っていたり
あるいは、言われたことがある人も
いるのではないでしょうか?
学校のテストは
出題範囲が明確で
なおかつ、点数も明確につくので
「ちゃんとやればできる」
「正当に評価できる」
…というイメージが強いでしょう。
勉強ができないのは
本人の努力不足だ
そういうイメージを持っている人も
多いかと思います。
ですが、実は…
遺伝3~5割、育ち・家庭環境3~5割
こちらのグラフを見てください。
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一卵性双生児と、二卵性双生児を調査し
知能や、様々な教科の成績への
遺伝
共有環境(育て方、家庭環境)
非共有環境(その他)
の影響度を表したものです。
見ての通り
「知能」に関しては半分は遺伝で
決まっています。
各成績はばらつきはありますが
概ね
3~5割が遺伝
3~5割が共有環境(育て方、家庭環境)です。
遺伝はもちろんですが
育て方、家庭環境も子供は選べませんから
成績のほとんどは「生まれで決まっている」
と言っていいでしょう。
子供の成績の悪さに対して
・本人の努力不足
・先生の良し悪し
を責めるのは、理不尽だと言えます。
知能=IQや、小中学生の時の成績は
「ほとんど」が遺伝と生まれ育ちで決まる
これをどう捉えるかは
人によって違ってくるでしょう。
あくまで「ほとんど」であって
「全部ではない」という点に
救いを見出す人も居るでしょうし
自分の成績が悪かったのは
自分自身の努力のせいではない可能性が高い
…と分かれば
自分を生み育てた人を
呪いたくなる人もいるでしょうし
逆に、自分の努力の仕方が間違っていたせいでは
無かったんだ…と、楽になる人もいるでしょう。
私自身は、こういった遺伝の話を
見るたびに、自分はちょっと
変わった存在だったんだ…と
感じてしまいます。
ですから、自分自身の経験を
一般的とは思わずに
自分の感覚を押し付けることなく
しっかりと相手の話を聞いていこう
…と、今回改めて決意しました。