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やればやるほど、だんだんうまくなる…というわけではない。

やったことには、すぐ成果が欲しい
…と思ってしまいます。
らるです。

今日は「成長」に関する話です。

何かを学び始めたとき
練習し始めたとき
期待するのは

「やればやるほど上達すること」
だと思います。

1時間かけたら
1時間分うまくなっていたい

そう思うのは当然のことです。

ですが、実際の「成長」というのは
そうシンプルには進まないんです。


根気が肝心

 フランス語、あるいはゴルフ、またはスピーチなど、何でも習いはじめは、絶え間なく進歩し続けるというものではありません。だんだんにうまくなるわけではないのです。急発進、急成長がつきものです。

D・カーネギー. カーネギー話し方入門 文庫版 (p.109). 創元社. Kindle 版.

だんだんと、絶え間なく進歩する…
のではない
んです。

ある時に「急成長する」ものなんです。

急成長ばかりならいいのですが
そういうわけでもなく…

ところが、その後はばったり動きが止まり、場合によっては後退したり、す
でに獲得したものを失うことさえあります。こうした停滞期もしくは後退期は、心理学の研究によってよく知られており、学問上は「学習曲線におけるプラトー(平坦部)」と名づけています。

いくらやっても成長が訪れない
それどころか下手になってしまう

そんなことさえあるんです。

これを「プラトー」と呼びます。

そして、この「プラトー」によって
何が起こるかといえば…

スピーチを学ぶ場合も、時には数週間にわたり、このプラトーの一つで足止めを食うことがあります。そんな時は、どんなに努力してもそこから抜けられません。気の弱い人は、がっくりして途中で投げ出してしまいます。

やる気をなくし
投げ出してしまう

…ということが起きるわけです。

人の努力が続かない理由がここにあるわけですね。

もちろん、このプラトーを乗り越えれば…

ところが、へこたれずに続けた人は、何がどうなったのかわからないまま、自分が一夜にして飛躍的進歩を遂げていることに気づくのです。飛行機のようにプラトーから離陸したというわけです。ある日突然にこつをつかんだのです。まったく前触れなしに、その人のスピーチが自然で力強く自信にあふれたものになったのです。

前触れの無い、突然の「急成長」を
感じ取ることができる、というわけです。


今日の話自体は
『話し方入門』からもってきましたが
実は、以前にも同じ話を紹介したことがあります。

合気道の達人である著者が書いた
『達人のサイエンス』です。

本書の中でも、
今回の記事で紹介したプラトーの話し方が
されていて

『プラトーとの向き合い方で
 達人になれるかどうかが決まる。』

とさえ言われています。


やり続けても成長の無い
プラトーの時期に
焦り過ぎず、かといって
怠ることもなく
上を目指し続けられるか

これが、成長するためのカギ
なっている、というわけです。

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