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道徳を語る神が必要になるのは…【宗教の起源㉑第八章②】

こんにちは、らるです。

宗教の起源、第八章の続きを見ていきます。

今日は、私たちのイメージからしても
宗教とは切っても切り離せないのが
神様です。

今日は

高みから道徳を語る神が
どのくらいの集団から必要になるのか

についてです。


前回の話で
小さな社会→大きな社会に拡大すると
人はその大きな社会で
ストレスを抱えるようになり

集団内の暴力で人が亡くなったりする…
という話をしました。

そのための対処として
宗教の形式が整っていった
というわけです。

形式がしっかりと整った宗教を
皆で実践していくこと

集団の中で、信念を共有し
それぞれが共同体への参加意識を持ち
自ら秩序を守る
ようになる…
というわけです。

10万人程度の集団だと
儀式をより複雑なものにし
集団を階層化していく…
という手段だけで
結束を保つのに足りるようなのですが

100万人までくると
どうもそれだけでは足りない
ようで
ここで

高みから道徳を語る神

が出現してくるのだそうです。


宗教のイメージからすると
こういった「神」の存在ありき…
という気もしてしまうのですが

意外にも、このくらいの大規模になるまでは
高みから道徳を語るような神様は
必要がない…
ということなんですね。


宗教専門職が現れる条件

また、第8章には宗教専門職
…いわゆる僧侶みたいな職業が
現れる条件
についても書かれていました。

宗教が高度化してくると
必要になったりするのかな?

…と予想していましたが

意外にも最も影響があったのは
「食料の備蓄があるかどうか」
なのだそうです。

確かに、言われてみれば
もっともな話で

「食べ物を取ってきたり作らない人がいても
 問題ないくらい豊かな社会」
だからこそ、宗教専門で生きていける人が
出てくる

…というわけなんですね。


これは、現代にあてはめて考えれば
スポーツ選手だとか
ユーチューバーだとか
特に、何か生きるために必要なものを
生産しているわけではないのに
お金をもらって生きている人
…というのが
現代にはたくさんいます。

これはそれだけ世の中が豊かになった証拠だ
とも言えるわけですね。



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