こんにちは、らるです。
今日は、ちょっと面白い話を見つけて
確かにそうかも…と思えたので
紹介します。
こちらの本の中で
紹介されている「中空構造」に関してです。
実は、日本は社会構造も思想も
この「中空構造」で出来ているのではないか
というお話です。
「中空構造」といわれても
ぴんとこないかもしれませんが
外側だけがあって中ががらんどうの構造のこと
を指します。
まず、これは神話に現れていて
日本の神話においては
出てくるけど具体的な役割を持たない
「無為の神」が登場します
また、神道における神社にも
この「中空構造」が見られます。
神社は、形としては存在するものの、
その中心は常に空のままです。
重要そうな部分が「空」になっている
というこの「中空性」は
日本の神話のみならず文化全般に
渡って見られる特徴です。
確かに外来文化を取り入れては
「日本化」していく…ということが
日本にはよくあります。
仏教なんかもまさにその典型ですね。
そうやって、色々なものを取り入れられるのは
「絶対的な中心がない」=「中空」だからこそ
という面もあるのでしょう。
さらに、この「中空性」は、
善悪や正邪の判断を相対化します。
絶対的な中心を持たないことで、
対立する要素の共存を可能にするんです。
これは、日本人特有の対立を避ける文化的傾向にも繋がっています。、
このように、日本の神話から見える「中空構造」は、
日本人の思想や社会構造も表しています。
日本人を理解する一助になりそうです。