『群衆』あるところに『宗教』あり!
こんにちは、らるです。
今日は
『群衆』あるところに、必ず『宗教』アリ!
という話を
『群衆心理』第一篇 第四章より
説明していきます。
宗教の特徴とは、以下のものです。
・優越者への崇拝心
・優越者の権力に対する畏敬の念
・優越者の命令に対する盲目的服従
・優越者の教義を論議しない
・優越者の教義を流布する欲望
・これらを拒むもの全てが敵
宗教の特徴として挙げましたが
実は、これまで説明してきた
『群衆』の性質と同じものです。
ここで挙げた『優越者』が
目に見えぬ神なのか
一個の石像なのか
一人の英雄なのか
一個の政治思想なのか
それが『群衆』毎に違う
と言うだけの話で
『群衆』がある限り
常に『宗教的感情』は存在し続けている
ということです。
すなわち、
『優越者』=『指導者』は『群衆』にとって
『神』に等しいものである。
ということです。
このことを、ル・ボンは
ナポレオンを例にして紹介しています。
群衆が歓呼して迎える英雄は、
その群衆にとっては、
真に一個の神である。
ナポレオンは十五年間、神であった。
しかも、どんな神も、彼以上に
申し分のない崇拝者を持たなかったし、
彼以上に易々と人々を死地に
赴かしめた神もなかった。
異教の神々もキリスト教の神も、
決して彼以上に絶対的な力を
人心に及ぼさなかった。
…
人間には宗教が必要だ…という話ではなく
否応なく
『群衆』は常に宗教的感情の中にある。
ということです。
ル・ボンは、
「このことを理解してはじめて
歴史哲学を理解できるようになる」
と言っており
社会の現象を研究するときは
「博物学者よりも、心理学者が適任だ」
つまり
『事実』よりも『感情』に注目すべき
ということです。
今日のまとめ
人は宗教が無いと生きていけない
…のではなく
『群衆』は必ず『宗教的』に生きている
のである。
…
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