精神科医が語る「対面診療」へのこだわり
こんにちは、らるーです。
今日はとある精神科医の方と
お話しした際のことを
書いていきます。
最近、精神科の診療は
とても需要が高まっています。
おそらく皆さんの周りでも、
心のケアの重要性を感じる
機会が多くなっているのでは
ないでしょうか。
実際、精神科の診療予約は
かなり取りづらい状況だそうです。
これは患者数の増加と、
診療を行う医師の数がかみ合っていない。
需要が多すぎる…ということが原因です。
また、ニーズの高まりに応じて、
最近ではオンライン診療を
提供する医療機関も増えているそうです。
対面では、診療までに時間がかかる…
という場合に、オンラインでなら
スピーディに診療を受け、
診断書を取得できるということで
非常に便利な仕組みが
整いつつあります。
便利さの裏側にある課題
ただ、私がお話した
精神科医の方は
オンライン診療について
ある懸念を持っていました。
オンラインでは画面越しに
顔が見えるものの、
対面の診療と比べると
情報量が少なくなります。
目が直接合わないことや、
音声や映像の質が完璧では
ないことも理由のひとつです。
精神科医の診療では、
患者さんの表情や声のトーン、
しぐさから感じ取る情報…
一言で言ってしまえば
『空気』が非常に重要なのだと言います。
オンラインではこれらが
十分に得られないため、
診療の質が低下する可能性があるのでは?
…と、話していました。
合理性よりも大切にしたいこと
オンライン診療の便利さは、
もちろん認められるべきです。
移動時間の短縮や、
遠方の患者さんでも利用可能な点は、
大きなメリットです。
それで救われる方も多いでしょう。
しかし、その精神科医の方は、
診療の効率性よりも、
患者さんと直接向き合い、
適切な診療を行うことに
こだわりを持っていました。
彼の言葉には、
強い美意識を感じました。
自分が信じるやり方を
貫いていく姿勢に、
私はとても心を打たれました。
合理的であること
生産性が高いことを
求められる時代ではありますが
それでも「自分の中でゆずれないもの」を
しっかりと持ってやっていく姿勢には
心に響くものがあります。
私も、単に効率を求めるのではなく
自分なりに「美しい」と
思えるような、そんな生き方
働き方をしていきたい
そう思いました。