【シティリーグ シーズン6 バトロコ横浜伊勢崎町店 予選全勝】パルキアVSTAR

はじめに

今回,パルキアVSTARデッキをシティリーグシーズン6で用いて,予選を全勝し決勝トーナメントに進出しました.運もあったと思いますが,成績を残すことができたので,シティリーグで使用したデッキリスト・採用カードと採用理由・不採用カードと不採用理由について紹介します.採用カードと不採用カードに関しては著者が調整過程で重要と感じたもののみ紹介します.

目立った実績はありませんが,最後まで読んでいただけると幸いです.

デッキ選択理由


パルキアVSTARというデッキタイプの強みは以下の3点だと考えています.
Ⅰ ポケモンV・VSTARと一部のVmaxポケモンを一撃で倒せる火力がある
Ⅱ スターポータルにより3枚トラッシュからエネルギーがつけられるため,場にエネルギーがなくともすぐに攻撃が始められる
Ⅲ 場にポケモンが6匹いてパルキア2匹ににそれぞれエネルギーが2枚ずつ供給されている盤面を作ることが容易なため,雪道ツツジをされてもそのまま逃げ切れる

上記3点を踏まえミラーマッチさえ勝てれば優勝できるのではないかと考えて構築を組みました.

デッキレシピ

パルキアVstar 

構築コンセプト

環境トップであるパルキアVSTARやミュウVmaxを一撃で倒す火力が出せる

1ターン目にパルキアVとメッソンを確実にベンチに置くため,たねポケモンにアクセスできるカードを8枚採用

ベンチのVポケモンを倒しやすくするに,やまびこホーン・ネオラントを採用

採用カードと採用理由

ネオラントV 1枚

クイックボール・ハイパーボールからボスの指令を手札に加えられることで,相手のベンチポケモンを倒しやすくなると考えて採用.付随するメリットは裏工作でサポートカード以外に触りやすくなることや,後攻1ターン目にカイからvipパスにアクセスしてベンチを展開できるなどがある.シティリーグでは雪道ツツジの返しでシンオウ神殿とともに手札に来たため,雪道をはがしながらボスの指令を手札に加えてゲームに勝った.

クイックボール 4枚

初ターンにたねポケモンを並べられないとゲームが成立しないため4枚採用

レベルボール 3枚


主にジメレオンのサーチに使うカード.ジメレオンは1試合中に2体場に出れば十分回せると感じたため3枚とした.メッソンを手札に加える際はクイックボールを優先して使っていたためこの配分で違和感はなかった.

ハイパーボール 1枚

もともとは進化のお香3枚目だったが,2ターン目以降のバトルvipパスが邪魔になること・スターポータルを打つ際に2エネトラッシュしたい場面があったため採用した.たねポケモンも手札に加えられるため,初ターンで引いてもノイズになりにくく個人的には使いやすいカードだった

しんかのおこう 2枚

主にパルキアVSTARとインテレオンを手札に加えるために使用.手札を切りたくない場合に優先して使う.

バトルVIPパス 3枚

最初は後攻1ターン目にネオラント経由で手札に加えて使うためだけに採用していた.しかし,後攻1ターン目にネオラントをベンチに出すとボスの指令から簡単にサイドを2枚とられるためゲームを通してアドバンテージをとれる使い方ができていなかった.そこで,3枚に増やしたことで先攻・後攻関係なく引きやすくした.もし1ターン目に引けなかったとしても,代わりにポケモンか他のボールが手札に来るため,デッキ全体の安定感は高まっているため初ターンにベンチを並べるという役割を果たしている.加えて2ターン目以降はクイックボールかハイパーボールのコストにできるためそこまでノイズには感じなかった.

ボール配分について一度まとめておく.この配分に固定してから先攻を想定して約120回ほど回したところ初ターンにパルキア1匹とメッソン2匹が場に並ばなかったパターンは2回だった.シティリーグの予選4試合すべてで初ターンにパルキアとメッソンを置けたことからもこの配分は妥当であったといえる

ともだちてちょう 1枚

ボスの指令を3回使って,相手のポケモンVを倒しきる場合を想定し採用.ボスの指令を3枚入れることも検討したが,バトル場のポケモンV・VSTARを倒す場合も多く,他のサポートを山札に戻して使う方がより広範囲に対応できると考えた.

やまびこホーン 1枚

ボスの指令と組み合わせてベンチのポケモンVを倒すことに加え,あくうのうねりの威力を+20できることが強いと考えて採用.特にミラーマッチではベンチの数を絞ってパルキアVSTARへの打点を下げるプレイが考えられるため,あくうのうねりの威力が280に届かず相手のパルキアVSTARを倒せないことが多々あるため,ベンチのポケモンVを狙う動きは重要である.

カイ 2枚

後攻1ターン目にバトルVIPパスをサーチすることと,中盤以降にグッズとポケモンを手札に加えることで展開を安定させることを目的として採用した.後攻1ターン目に1回,中盤に1回使うと考えて2~3枚の採用を考えていた.加えて,バトルVIPパスとカイを合計5枚入れようと検討した.調整の結果,先攻後攻問わずバトルVIPパスを素引きできる方が重要と考え2枚とした.


頂への雪道 1枚

相手を倒すことに直接つながるカードではないが,ミュウVMAXに後手を取った際に,雪道ツツジで相手の場をロックして勝ち筋を作るために1枚採用.

シンオウ神殿 1枚

主にフュージョンエネルギーを無効化してクイックシューターでダメージを与えるために採用.ついでにレジギガスやハピナスミルタンクの行動も阻害できる.メタカードかつ自分の動きを強くできるカードとして評価している.

不採用カードと不採用理由

クロバットV

ネオラントと採用がわかれる1枚.今回はボスの指令のサーチと後手Ⅰの安定感向上が目的のため不採用.

ツールスクラッパー

おおきなおまもりを剥がすことで疑似的な打点増強になるカード.やまびこホーンとダンデと一緒にデッキに入れて回した際の初動が安定しなかったため,どれか1枚を抜く必要があった.今回は相手のHPを30下げる効果よりも,ベンチのHPが低いVポケモンを倒せるやまびこホーンと技の威力を30上げることで同様の役割を果たせるダンデの優先度が高いと考えて不採用とした.

ルリナ

ふつうのつりざおの代わりに入れるか悩んだ1枚.ふつうのつりざおとの差別化点は,エネルギーやポケモンが手札に来るため,次のパルキアVSTARやインテレオンが攻撃に参加できる点や,ポケモンを4匹まで戻せるので序盤に必要ないポケモンをクイックボールやハイパーボールでコストにできる点にある.練習するにつれてこのカードにサポート権を使うならばカイやボスの指令を使う方が相手を倒す動きに直結すると感じたため不採用とした.

終わりに -感想と反省-


競技ポケカに復帰して2ヶ月ほどでしたが,納得のいくデッキを組んで予選を全勝することができました.決勝トーナメントでは1ターン目にマナフィスタートから何も展開できずで頭が真っ白になり盤面をひっくり返すことができず負けてしまいましたが,それなりにうまく行けたと思います.

反省点はすべてプレイ面です.予選4回はデッキの強さに助けてもらい自分のプレイで勝てている場面はなく,後から見たら適格なプレイができていた場面は少ないです.また,決勝トーナメントでは疲労が蓄積しており,エネルギー管理やサイド落ち確認がいつもより雑になってしまいました.これは思考と肉体の双方の体力をつけることと,1手1手の選択に対し,なぜそのプレイをしたのかを的確に言語化する必要があると思います.

久しぶりのシティリーグでいろいろな人と対戦し,プレイ面やデッキ構築で勉強になることも多かったです.やはりカードゲームは対面でやるに限ると思いました.今シーズンはできる限りトレーナーズリーグやシティリーグに参加し,とにかく練習を積んで強くなっていきたいです.世界大会の出場権利を目指して日々精進したいと思います.

このレシピについてはTwitter@rarito_pokeにメンションを付けていただければ時間のあると気にお答えします.今後のCLやJCSに出る際の参考になれば幸いです.

最後に,対戦していただいた皆様,デッキ調整に協力してくれた方,本当にありがとうございました.今後対戦する機会がありましたら,よろしくお願いします.


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