月替わりだし最近読んだヤツ記録【読書感想文・記録】

最近は小林多喜二《蟹工船》、三浦建太郎《ベルセルク》、エウリピデス《メデイア》を読んでいる。メデイアは先日読み終わった。ギリシャ語は分からないため英訳本で読んだ。まだ読み終わってない作品は今のところの感想をざっくり。

《蟹工船》　小林多喜二

地獄さ行ぐんだで。
有名な作品でパロディーも数多くあるが実は読んだことが無い。青空にあったので最近ちまちま読み進んでいる。青空文庫いつもありがとう。
今のところ思ったよりサクサク進むなって感じだ。今にも蟹工船で大変な騒ぎが起こりそうでなかなか怒らない、薄灰色でカニ臭い絶望の中で流されている感触がとてもいやらしい。文学を読んでいるというよりも、価値ある資料を目にしている感じがしてたまらん。かなりおもろい。

《ベルセルク》　三浦建太郎

今までも何度か読んでみるか考えたが、無料公開キャンペイグンに乗じて一気に読んでしまった。ガッツが何をしたって言うんだ。
最初はなんか毎話軍勢が出てきて作画が大変そうだな～～としか思わなかったが話が進むにつれどんどん絶望の輪郭がくっきりしてきて引き込まれる。「一体この剣士には何があったんだ？」と疑問に思わせてから幼少時代からしっかり書くことで、気が付いたらもう降りられない暴走馬車に乗せられている。しかしガッツが何をしたって言うんだ。
話が重すぎてそれどころではないがえっちなシーンもちゃんとえっちでよかった。

《メデイア》　エウリピデス

最近HADES2おもろすぎてやりまくってて、「なんかギリシャ語神話読むかぁ」つって短編っぽいコレにした。イリアドもあるんだけど参考書には一部しか載ってないのよね。
メディアさんってやべえのね。そら恐れられるワケだ。男衆がカスでしょうもないのはその通りだが、メディアさんもかなりイカレてると思う。普通じゃないよそれ。
しかし現代的ジェンダー観から見ると興味深い作品だ。メディアさんのことがより分かってよかった。
ちなみにHADES2はマジでおもろい。最近大型アップデートも入ったからみんなもやろうね。

終