【対策してますか?】かかりつけ薬局対応待ったなし
・はじめに
診療報酬改定まで、あと4か月を控えて少しずつ、
いろんなことが中医協で討議に上がっていたり、
目立つ記事が出てきています。
ご存じな部分はあると思いますが、記載したいと思います。
・記事例
ここに乗せているのはあくまで一例ですが、
最近色々動いているなと感じることが多いです。
両方の記事とも、地域連携薬局の話であったり、
薬剤師の採用が少しずつ容易になっていることを意味しています。
薬剤師の給料は下げられ、能力のない薬剤師は淘汰されるんだろうなと
感じずにはいられません。
さらには、ある程度、年齢を重ねた薬剤師は、
給料が頭打ちになる可能性も秘めています。
店舗の売り上げが上げられなければ、給料には転換できません。
しかも、若い人を採用できるのであれば、
いろんな意味で長期的に働かなければならない方々にとって
いい状況ではないかもしれません。
ご存じの通り、次回の改定で、
地域連携薬局についてフィーが付く
もしくは
地域体制加算の要件の一つとして地域連携薬局が絡んでくる
など可能性が出てきています。
実際、これ以外にも、地域連携薬局が、地域の医療のハブとなり
対応していくことは間違いないでしょう。
・メインの問題点
しかしながら、多くの薬局は、対応できていないのが現状です。
いくつかあると思います。
一つ目は、手順書の整備です。
多くの薬局は、薬局業務手順書をきちんと整備できていません。
これは、そもそも手順書という文化が、薬局になじめなかったのが
原因だと思います。
しかしながら、多少なりとも、内規を定めている薬局は、
まだチャンスがあると思います。
時代に即した対応をされることを望みます。
二つ目は、フォローアップです。
薬機法でフォローアップを求められていますが、
日常業務にプラスして対応できている薬局は、どれだけあるでしょうか?
残念ながら、大手や一部の中小薬局しか対応できていないと思います。
この部分は、ソフト&ハードの両方を見直して、
効率のよい対応をするしかないと思います。
三つ目は、従業員教育になります。
今回の薬機法は、責任役員の設定および、
従業員や責任役員を含めた教育訓練及び記録・評価というところが、
対応できてない薬局が多いのが現状です。
大手は、それなりに対応できているのかと思いますが、
中小でここまで対応できているという話は、
残念ながらほとんど聞きません。
4つ目として近隣との医療体制の構築です。
ここは、自分たちだけだったら何とかなりますが、
他の薬局との連携などは、お互いのコミュニケーション能力が
高くなければ対応できないかと思います。
もちろん必要に応じて、お互いの在庫一覧なども見せる必要が
あったりなどもしますので、
手を組み薬局を見極めなければなりません。
最後の問題として、許可証の有効期限です。
地域連携薬局を取得した後の問題点として、
一年間のみの許可になります。
今後伸びる可能性はありますが、
現段階では、1年しかないので、
更新申請をした後、実地調査を受ける必要がります。
2回目以降には、記録等も確認されるため、
実行できてなければ、修正が必要になります。
さらに、今度の診療報酬改定に地域連携薬局が紐づいた場合、
許可が取り消し等になれば、収入に思いっきり影響します。
・ほかの問題
現在、他のところで相談を受けている部分として、
地域連携薬局の取得方法であったり、
グループ全体の経営であったり様々ですが、
根本問題の解決をされてないところがほとんどかと思います。
何度か記事で言っておりますが、
今回のコロナ下の売上げ低下は、改善するチャンスでしかありません。
今後も、このままの状況は続くと思います。
オンライン診療・服薬指導もさらに加速をし、
門前薬局の機能も減ることは間違いありません。
・やるべきこと
今後を踏まえてやるべきことはいくつかあります。
・地域連携薬局の取得
・ネット評判の改善(google map等)
・ネット環境の整備(ソフト類)
・薬局グループ間での見える化
などがあります。
相談を受けている内容として、
一店舗のみ改善しても、他の店舗が改善しなければ、
いずれ、不平不満を生む状況を作ることになります。
対応は平等にしなければ、不満がたまります。
結局のところ、ここの薬局・グループごとに
根本原因があります。
それを踏まえて改善していかなければ、
意味がありません。
さらに、ユーザーが選びやすい、使ってもらいやすい状況を
作れているか?がカギになっています。
大手は、日々研究をしています。
前にも何度か書いておりますが、
大手と同じことをしても勝つことは難しいです。
なので、大手の手法をまねしながら、
中小のきめ細かな対応や小回りを生かして立ち回るのが
勝つ方法かと思います。
大手は、日々、様々なことに追われており、
実は余裕がないことが多いです。
もちろん、経営することも大事です。
一方で、ホスピタリティに長けているかというと
そうではありません。
前からも言っていますが、
自薬局及びグループの強み・弱みを把握し、
それを踏まえてどのように舵切りをするかを
考えなければなりません。
場合によっては、M&Aで処分するもしくは取得する
ということも視野に入れてもいいと思います。
・最後に
医療のメリットとして、
景気に左右されない
ということがあります。
しかしながら、薬価削減・改定、診療報酬改定で
製薬メーカー・薬局・病院とも今後一層厳しい状況に
あることは間違いありません。
混合診療・DPCのようなマルメも推進されることでしょう。
未来は明るいとは言えませんが、
どの業種も、時代に即した対応をするのが生き残る道なのかな
とふと思います。
中小は、どこも、自分流を貫いて、いずれは淘汰の道に
入ることも少なくなりません。
是非、周りを見る目を養いながら、
時代に即した対応をしていただけたらと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。