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あなたの薬局の優位特性は???

・はじめに

最近、辛い記事を自分でも書いている自覚はあるのですが、
やはり、世間的に、医療業界でさえ、
変化を求められているのでは、ないかと感じています。

見て見ぬふりをするのも自由。
自ら、変化をして、生き残る選択肢をするのも自由。

今回、やはり来たかと思った記事があったので、
特集として挙げてみようかと思います。

・本題

まずは、こちらの記事をごらんにいただけますでしょうか?

自分がこの記事を見た時に、
ついに来たかと思いました。

前々から、零売薬局の記事は、ちょこちょこと出てはいたのですが、
ついにJRなどの他業種とコラボを始めたようです。
処方箋薬でないものを処方箋でもらわなければならない意義はあるのか?
といつも思っていました。
零売は、一気に増えるとは思いませんが、
患者さんのニーズに応じて多様化は図られるものだと考えています。

考えてみてください。
そもそも、零売をしてはいけない理由はありません。
行政や薬剤師会からも、若干の圧力があるのも存じています。
法律でも、違法ではないのに、
いまだに業界からも根強い反発もあります。
でも、残念ながら、時代に応じた変化は必要だと思います。

それを、安全性など体のいい言い訳にして、
反発をしたとしても、利用される患者さんは、利便性に移ります。
そもそも、非処方箋薬は、だんだんとスイッチOTCに移行しており、
すでにOTCとしてある成分も多々あります。
しかも、OTCになると薬価よりべらぼうに高い。
もちろん、零売の場合でも、手数料を取る関係で利益を載せますが、
OTCの金額より安いケースも多々あります。

非処方箋薬も、国が決めています。
法的に問題はありません。
単純に、医療業界の流れが、時代の流れより遅く、
封建的な業界であることが、変化を妨げています。

しかし、前からたびたびお話ししている、
EC業界、他業種からも医療業界に進出しており、
柔軟な考えで、様々なビジネスを生み出そうとしております。
もちろん、保険財政もこれからどんどん厳しくなることは明白であり、
規制緩和をしなければ、保険財政も持たなくなります。
もちろん、近いうちに保険負担を軽減するために、
混合診療リフィル処方箋の解放
薬局版のDPCも起こりえると考えています。
近いうちに、ジェネリックも薬価が統一され、
先発品を希望する場合には、
差額薬価は自分で支払うことも想定されるかもしれません。
どこの健保も、今回のコロナで、収入が激減しており、
今後も健保は少しずつ辞めていくところが増えていくと思います。

それだけ状況は、厳しいのです。

・自薬局はどうですか?

ここ10年ほど、薬局業界もだんだんと厳しくなってきましたが、
コロナで一気に厳しさが加速しています。
今回の記事であったり、
一部の調剤薬局で、オンライン服薬指導を見据え、
配達サービスを開始したり、ドローンで配達など
多くの取り組みがすでに行われています。

大手のやることをすべて対応していても資金力で勝てませんし、
今まで通りの守りの経営、対応していても、
やはり、疲弊して、いずれは閉店に追い込まれると思います。

ここで考えてほしいのが、掲題に抱えた優位特性です。
今働いていらっしゃる、薬局やドラッグストアは、
患者さんにどのようにして選ばれていますか?ということを
今一度考える必要があります。
仮に、門前だから勝手に選んでもらっている
という返答をされたのであれば、
ライバルが出店すれば、間違いなく負けると思います。

優位特性は、ソフト面・ハード面ともに大事だと思います。
もちろん、コントロールできること・できないことがあります。
個々で何ができるか?
どういったことをすれば、患者さんに選んでもらえるか?
を考えて、実行し、正しかったかを確認し、また考える。
このスパンを繰り返して、対応していかなければ、
きっと、あなたのお店は、今後も売り上げを減らし続けるかもしれません。

冒頭にも書きましたが、やるのも自由、やらないのも自由。
しかし、世間は刻々とニーズが変わっています。
どの業界も、ニーズに合わせて対応しています。

お読みいただいた方は、一つのご縁だと思いますので、
救われてほしいと思いあえて苦言を書かせていただきます。

・最後に

コロナに限ったわけではありませんが、
最近、特に、SNSなどのニュースでとがった記事が目立つと感じています。
これは、一つに今までのやり方ではもはや通用しないということを
暗に示しているのかなと感じています。

いままで、何とかなったので、きっと元に戻るという、
安易に考えている経営者やベテランの方々が
実に多いです。

そういっている間にも、若い人たちがどんどん進出してきているので、
これからの未来は、若者の新しい力で変化をし、
ついていけない人たちは、振り落とされることでしょう。

一人でも多くの人が、自分なりに自ら変化をしていくことを望みます。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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Rare Pharmacist Hide / 薬局改善・革新士(Pharmacy improvement and innovation specialist)
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