あなたの薬局は大丈夫? 風評被害や違反したときのリスク対応できていますか?
・はじめに
毎日、ネットニュースを見ていると様々なニュースが入ってきます。
もちろん、同業者や仲間からもいろんな情報を得ることができます。
自分だけの考えでは、やはり世間とのずれを生じることがあるので、
情報は貴重だといつも思います。
今回は最近話題になっているネットの情報から見えてくることを
少し記事にしたいと思います。
・記事
では、最近出ている記事の一例を記載しておきます。
記事になったことにより、会社に何かしらダメージが出た一例になります。
不祥事により、社長交代や会社たたきが起きています。
皆さんは、ネットで自薬局を検索してことはありますでしょうか?
今は、Google mapなどでも、患者さんからの評判が書かれており、
だれでも閲覧できる時代になっています。
それ以外でも、EPARK等でも同様のことが行われています。
また、ネットで「薬局」「行政処分」などで検索すれば、
かなりの薬局が毎年、処分されています。
また、ハーボニー偽造事件ではありませんが、
管理薬剤師の名前まで特定されてしまう時代になっています。
簡単に言えば、問題を起こせば、ニュースでは書かれなくても、
個人の特定がネットを使えばある程度はできてしまいます。
東京都であれば、
t-薬局いんふぉ(東京都薬局機能情報提供システム)内に
管理薬剤師の名前が公表されています。
一言でいえば、何でも検索できる時代にすでになっています。
会社によっては、新卒・中途採用前に、名前等を検索しているところも
あると聞いています。
大手調剤薬局やドラッグストアでは、
SNS系を規制しているところもあるぐらいです。
まあ、飲食店でのバイトテロがいまだに止まないことを考えると、
医療系は、特に患者さんの信用が大事なので、
SNSを規制するのもある意味わかりやすいかと思います。
医療機関を探すときにも、
かかりつけがなければ、ネットで評判を検索して、
いい所を選びますよね。
患者さんの目線では、すでにそれが当たり前になっています。
・対策
現場で日々頑張っている薬剤師の方も多いと思いますが、
一つの風評被害が、
経営に影響を与えることもあることも理解していただいていると思います。
では、どうしたらいいのでしょうか?
ここは、当たり前なことなのですが、
患者さんのためを思った行動をすること
に尽きると思います。
ここで気を付けることがあります。
無茶な要望には、応える必要はありません。
昔、自分もクレームを浴びた時に、
お客さんは神様じゃないのか?
と患者さんから言われたこともありました。
また、ある患者さんから、薬をすぐに揃えられないことを
説明したところ、いきなり殴られたこともありました。
考えてみてください。
お客様が神様であるのであれば、
神様は、そもそも無茶を言うでしょうか?
Amazonの商品を見ればわかる通り、
いいコメントもあれば悪いコメントもあります。
大事なのは、自薬局のファンを増やすことですが、
ニーズに合わない方も一定数存在します。
そのため、自薬局がどういった薬局でありたいのかを
従業員や経営層がしっかりあるべき姿のビジョンを持っており、
日々、誠意をもって業務をすること。
これにつきます。
仮に、一部の人が悪いコメントを書いたとしても、
他の人がいいコメントを書いていれば、
相殺されます。
今の評価は、5段階評価の星の数で表されているので、
平均である3を割っていなければ、それほど悪い医療機関とは、
思われないと思います。
むしろ、2の前半ぐらいの点数ぐらいから、
ちょっとやばいと感じます。
実際、先ほどの行政処分ではありませんが、
多くの薬局が処分されていますが、つぶれた薬局はほとんどありません。
ただ、今後、オンライン診療・服薬指導を視野に入れた時に、
こういった部分も薬局選定のポイントになる可能性が高いです。
そのため、先ほどお話をした、
ネットで個人情報を特定される可能性や
薬局の評判がネットでみれることを考えても、
薬局のビジョン=軸がしっかりしていなければ、
患者さんの受けてサービスの評価もばらつくのではないでしょうか?
ネットで様々なことがわかる時代に突入してきましたが、
日々、リスクを考えながらも、
軸のぶれない仕事をしていただきたいと思います。
・最後に
今回は、ネットの記事から最近、周りで話題になっている、
ネットでの評価を踏まえて、記載してみました。
医療も、一般業種に近づきつつありますが、
そういった感覚を持ってない医療従事者や施設がまだまだ多いのが
現状です。
少しでも、現状の状況を把握したうえでいち早く動かれる方々が
増えることを望みます。
本日もお読みいただきありがとうございました。